千葉vs埼玉の3番手争い:埼玉は「永遠の4番手」でよい
最近、「埼玉と千葉、どっちが都会か」なる記事が話題をよんでいます。
結果としては、埼玉県民も含めて、「千葉県のほうが都会」と圧倒的多数で答えているそうな。
これに対して、埼玉県で高校まで過ごした私は「埼玉県など『永遠の4番手』でよいんだ」と思っています。
目次
《埼玉県飯能市・越生町:関八州見晴台》
東京が「都会度ナンバー1」なんて恥しくて畏れ多くて・・・
まず埼玉の話の前に。
「ナンバー1はなんといっても東京」
関東の地域を「都会だと思う順」に並べるとしたら...?ナンバー1は、なんといっても東京。2番手は神奈川。ここまでに異論はないだろう。
記事中で「ナンバー1はなんといっても東京」だと言い切っています。
かくいう私が住んでいる所(青梅)も、一応、そのナンバー1とやらに含まれていますが、この実態を知っていたら、恥しくて畏れ多くて、ナンバー1なんてとても言えません。
「お前の住んでいる所なんか、東京じゃないだろ!」
いや、東京です。少なくともこの記事では、東京・神奈川・埼玉・千葉と、都道府県単位で扱っており、それならば東京としか言いようがありません。
北多摩郡・南多摩郡・西多摩郡、明治時代は神奈川県だったのに、多摩川の水が欲しいとかで(別の説もあり)、わざわざ編入してまで、東京都(当時は東京府)にしたじゃないですか。
かつて、中野区・杉並区は東京府東多摩郡だったじゃないですか。その後、合併して新宿や渋谷あたりまで豊多摩郡だったじゃないですか。
今更、多摩地域が東京じゃないなんて、寝言はほざけませんよ。
「ナンバー1の都会たる東京」の恥部
これまで私は、「ナンバー1の都会たる東京」の写真を当ブログで多数アップしてきました。例えば・・・
これは、決して一部の地域ではありません。奥多摩町だけで東京都の1割強、西多摩まで広げると東京都の4分の1強を占める広大な地域です。これに八王子の山間部を加えれば、ゆうに23区の面積を超えます。
東京を都会ナンバー1と思いたい多くの方々にとってはまさに「恥部」であり、同じ東京とは認めたくないでしょうが、実は東京にはこのような場所が珍しくないという現実を直視しましょう。
そういえば数年前、青梅市で40度超えを記録したときは「東京都内で40度を記録!」などと、都心部のマスコミが大はしゃぎしていました。
かつての都知事が、神奈川県の湯河原通いをしていたとき、「(都内の)奥多摩より近い」と弁明して叩かれていました。
多摩地区は、そのときの都合によって、東京に含めたり含めなかったりされる悲しい運命なのです。
千葉と埼玉が3番手争いをしていることにされている
余談が過ぎました。埼玉の話ですよね。
「埼玉は『永遠の4番手』でよい」というのは、当然、47都道府県中の4番、という意味ではありません。首都圏1都3県のうち何番めか、という話です。
実態はともかくとして、1番:東京、2番:神奈川、というのが、比較的多くの人にとって共通の了解事項というのは否めません。
ただ、千葉と埼玉のどちらが3番でどちらが4番か、ということはあまり明確ではない。だから、この2県で3番手争いをしている、ということにされ、面白おかしく語られる。
でも、私は長年埼玉に住んでいましたが、正直なところ、千葉に行ったことなど数えるほどしかなく(ディズニー、幕張、成田空港、柏、大貫くらい)、千葉のことなどほとんど気にかけたことがありません。千葉の方も、埼玉のことなど気にかけたことが無い方は多いのではないでしょうか。
行ったこともあまりない、気にかけたこともほとんどないという場所が、「自分が住んでいる場所とどちらが都会か」なんて判断しようがない。
言われているほど、千葉県民と埼玉県民は、どちらが都会か3番手か、なんて気にしているものでしょうか?
「千葉の方が都会」の回答が多い理由は何となく分かる気がする
それでも、「千葉の方が都会」という回答が多い理由は何となく分かる気がします。
もし千葉の諸都市が、ことごとく松戸や柏のようであれば、埼玉といい勝負だったかもしれません。
でも、千葉は東京湾に面しており、その地域は東京都の湾岸地区と連続しています。その広大な土地にはディズニー関連施設や幕張メッセなどの知名度が高く垢抜けた施設があるのです。
埼玉には存在し得ない、このような地域の存在が、千葉のイメージに一役買っているのは否めないと思います。
埼玉は「永遠の4番手」でよい
でも埼玉は「永遠の4番手」でよいと思っています。アンケートでその裏付けがとれたんだから、逆らわないで行きましょう!
本当かどうか分かりませんが、韓国では自らを「兄の国」に位置付け、日本を「弟の国」として見下す方がおられる、という話を聞いたことがあります。「父の国」たる中国の文化を、兄である我ら韓国が、弟たる日本に伝え、導いたのだ、と。
このような馬鹿馬鹿しい図式に基づき、他国より上だと優越感に浸ることが、いかに空しいことかというのは、説明せずともお分かりでしょう。
ただ、1都3県の序列については、そう思わない人も多い。
しかし、やっていることといえば、東京を「不動のナンバー1=父」、神奈川を「不動のナンバー2=長兄」に据え、あとは千葉と埼玉に、どちらが次兄か、どちらが末弟か、という争いをさせているということであり、韓国の序列意識と大差ありません。
やはり馬鹿馬鹿しく、空しいことです。
ただ、「兄」と「弟」のどちらがより空しいかといえば、それは「兄」の方だと思うんですよね。厳密にいえば、兄であることそのものではなく、「父の威を借りて、弟に対して優越感に浸ろうとする意識」が空しい。
それであるならば、初めからそのような意識を持たなくて済む「永遠の4番手」の立場に甘んじるのがよい。変に兄になろうとするから、この点ではこっちの方が優れている、あの点ではあっちの方が劣っている、などと空しい競争意識が芽生えてしまう。
最初から自分を末弟に位置付けておいて、父や兄からマウントをとられたら、「あ~そうだね~、埼玉は田舎だからね~」と相手を持ち上げておきましょう。
参考記事:マウントは取る方より取られる方が楽だな
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リタイア資産形成に魔法みたいな方法なんて存在しないんだと思う
最近、「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門」なる本が出版されましたが、アマゾンの書評ではボロクソ言われています。
私はこの本を読んだ訳ではないので、書評は出来ないのですが、アマゾンの書評を読んで感じたことを書いてみます。
目次
《東京都奥多摩町:奥多摩湖》
ブログ派生本
先の本は、セミリタイア・FIRE界隈では有名なとあるブログ管理者により書かれたもの(ご存知でない方も、書名でググってヒットしたサイトをいくつか読めばすぐに見つかります)。
ただ、私個人としては、もう少し地味なリタイアブログが好みなので、これまで何度かは読んだけれども、定期的に読みに行くことはありません。
長文の否定的書評
8月16日現在のアマゾン評価では
- 星5つ 34%
- 星4つ 17%
- 星3つ 10%
- 星2つ 6%
- 星1つ 34%
と、星5つと星1つが多く、評価が割れています。一方、楽天での評価は平均4.7なので高評価が多いということになります。
注目すべきは、アマゾンに書かれた否定的書評でしょう。相当に長文のものもあり、高々1冊の本をそこまで否定的に評論できる情熱ってどこからくるの?などと思ってしまいますが、それはおいておいて(人のこと言えないしね)。
レビューには色々書いてありますが、例えば、
- その手法(投資・節約)に内容的な目新しさが無い(既存のブログや書籍に既に書かれ過ぎている)。
- 著書で勧めている高配当投資のリスクがあまり言及されていない。
- 著者がハイスペック過ぎて一般性が無い。
といったようなことです。
書評を読んで感ずること
私自身がこの本を読んだ訳ではないので、これらの評価が正しいのかは分かりません。ただ、リタイア資産の形成に、魔法のような素晴らしい方法なんて無いのだということは感じるのです。
この著者は、30歳にして7000万円ほどの資産を作ったそうですから、相当なものだと思いますが、その手法というのは、結局、
- 労働で収入を増やす。
- 節約して支出を減らす。
- 労働・節約により生じた余剰資金を投資に回して殖やす。
という古典的な方法であり、著者はこれら「古典的な方法」に秀でていたというに過ぎません(私自身は、その本を読んでいないけど、著者のブログから判断する限りそうなります)。
だから本に載っているのも、当然、魔法ではなく「古典的な方法」なのでしょう。魔法を期待していた読者は「期待外れ」と言い、「古典的な方法」を知っている読者は、デメリットの言及が足りていない、などと言うのです。
魔法のような方法がある、と錯覚させる
問題は、「古典的な方法」それ自体ではなく、「古典的な方法」であるのにも関わらず、魔法のような方法であるように錯覚させることではないでしょうか。
それでも節約系の話は、極端な話、「年間たった50万円で暮らせる!」などと煽ったところで、そのための魔法など存在せず、地味な努力が必要なことは誰でも分かるので、害はほとんどありません(実はこの手の貧乏ネタ、私、大好きです)。
ただ、投資系の話はどうでしょうか。
この本のChaprer3の標題は「お金自動発生マシンを組み立てよう」となっています。配当金を何度か受けると、投資に経験の無い人なら、あたかも魔法のようにお金が湧いてくるように思ってしまう人もいるかもしれません。
ただ、いくら配当金が高額でも、それは資産から取り崩して配当に充てているだけで、別に自動で金が発生しているわけではない。
アマゾンのレビューには、
配当収入で年間100万を計上するが、株価ベースで年間150万目減りしている株式を保有し続けることに対して、普通の人は嬉しいと思いませんし(略)
とありましたが、私も類似の経験をしているので、ちっとも嬉しくないのは分かります。
配当が安定していることこそがメリットであり、総資産額は副次的なものなのだ!という考え方もありますが、私の場合、総額でマイナスになっては何の気休めにもなりませんでした(最終的にはアベノミクスで奇蹟の復活を遂げたのですが)。
いうなればタコが自分の足を食っているようなもの。足を食ってもすぐに生えてくる間は全然いいのですが、今後は難しい時代になりそうです。
もちろん、方法論それ自体は一つの考え方であり、否定するものでは決してありません。この人のリタイア論にも賛同する部分はあります。都心から離れた場所に住むというのも私と同じです。
ただ、刺激的なワード(お金自動発生マシン)を用いて、人々の射倖心を煽っているように聞こえるのが、やはり気になりますね。書籍を売るためには必要なのでしょうか。
同様の例として、以前、当ブログでは、「金の卵を産む鶏」あるいは「貯金バカ」なる言葉を用いているサイトを紹介しました。
最初は「自分だけの成功」だったのが、メディアで投資を勧める立場になると、人を惹きつけるために、表現がオーバーになってくるのかな?
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リタイア後の自宅の冷房の使用状況 in 青梅
セミリタイア後のホームグランドは「自宅」。夏の冷房使用状況は結構ポイントです。
やっと気温が下がってきましたが(青梅では)、これまでは猛暑続き。在職中は、電車や社内で冷房がきいているからいいけれど、リタイア後はそうもいきません。
暑いときは図書館に避難するという方法もありますが、コロナの世の中、毎日のように図書館通いするのは、なかなかやりにくい。
ただ私に関していえば、ほぼ一日中自宅にいるにも関わらず、冷房の使用頻度が低いように感じています。
目次
《東京都青梅市》
自宅の環境
青梅の気温
私の住んでいる東京都青梅市は内陸部にあり、数年前に40度を超えて日本歴代に入ってしまったので、暑い場所だというイメージがついてしまいました。
ただ、観測地点は多摩川から遠く、青梅街道に程近い市街地にあるので、市内では相当に高い温度が叩き出されやすい場所だろうな、と思っています。
一方、東京都心部は観測地点的に数値が低く出されやすい場所にあることは、以前述べた通り。
このためか、青梅市の最高気温は都心部より高く出ることが多い。以下、8月10~22日のデータ(ソース)。
- 都心・・・35.2、37.3、35.8、36.1、34.2、36.1、35.4、36.5、34.3、34.2、34.8、36.0、35.2
- 青梅・・・35.2、39.6、36.8、35.8、34.3、37.7、36.2、36.3、35.1、35.2、35.8、36.4、35.4
しかし、最低気温は青梅の方が低く出ます。
- 都心・・・26.9、27.0、27.3、25.4、24.9、26.9、28.0、27.2、27.8、25.6、25.8、26.0、24.0
- 青梅・・・24.3、25.0、24.8、24.1、23.0、24.5、26.2、25.2、24.3、23.8、23.1、24.0、24.4
私の住んでいる場所は、青梅の観測地点よりも更に郊外にあり、山や川に囲まれていることから、これより更に温度は低いと思われます。
ちなみに、あまり認識されていないことですが、東京都心は、最低気温で30度を超えていたことがあり、「高い最低気温」の歴代を持っています。
格安建売住宅
私が住んでいるのは、某パワービルダーの建売住宅であり、格安であることから、断熱効果に劣ると思いきや、案外そうではありません。結構、家の断熱が猛暑を和らげてくれているようなのです。
ただ、1階と2階でも差があって、1階は快適であっても、日の当たる2階では、午後になると熱せられて結構暑くなります。
なお、冷房は1階のリビングに1台しかありません。しかも前の家で使っていた6畳用の非力なタイプですが、とりあえず何とかなっています。
朝は冷房を入れたことがない
私の住んでいる場所は、地域の大半を川や山林が占め、コンクリートのような蓄熱材が少ないので、日中は猛暑であっても、夜になると温度は下がるところまで下がって涼しくなります。この涼しさは翌朝まで続きます。
なので、朝から冷房を入れたことは全くありません。
もちろん、外に出ると暑さを実感したりもしますが、家の中は、夜の間に冷やされているのが午前中キープされるので、風通しさえ確保しておけば、そこまで暑くはならないのです。
そのため、午前中は扇風機のみで結構快適に過ごせています。これを書いているのは8月20日10時頃ですが、アツアツのお茶を飲んでいます。青梅の観測地点では既に32.3度にまで上がっているにも関わらず、です。
お昼以降に冷房を入れる
お昼頃になると家が暑くなってくるので、冷房を入れることになります。まだまだ冷房無しでもいける時間帯ですが、真に暑くなってから冷房を入れると、かえって電気代を食うらしいので、早めにスイッチオン。
ただ、これも日によりけりで、最高気温が32~33度くらいの「並の真夏日」であれば、終日冷房無しでも平気だったりします。ただ2階だと暑いことがあるので、その場合は、1階に避難します。直射日光を遮るためにカーテンをします。
夜に冷房を消す
そうこうしているうちに夕方、そして夜になります。
昼間どんなに暑くっても、夕方から夜にかけて徐々に外気温が下がってくるものですが、家の断熱のためか、家の中の温度はすぐに下がりません。だから冷房も早々には消せないことがあります。
ハッキリと記録をとっている訳ではありませんが、昼間に冷房を入れた場合、夜5~9時の間に消していると思います。9時頃に冷房を消して窓を開けると、外の空気がそれまで冷房を入れていたはずの部屋よりヒンヤリしていることもあります。
就寝時にも冷房を入れたことがない
こんな感じなので、青梅に越してきてから、夜寝るときに冷房を入れたことは一度もありません。ただ、2階の寝室の温度が下がりきっていなくて、1階に避難することは年に数回あります(それでも冷房はいれない)。
また、「窓を全開」「下着一枚」「タオルケット」で寝ると、夜中寒くて目が覚めます。冷房の寒さではなく、外気の寒さです。
この時期の青梅の観測地点の最低気温は23~25度と発表されてることが多いですが、この寒さからして、絶対そんな高温であるはずありません。
だから、窓は全開にせず、極端な薄着は避け、やや厚めの布団を用意しておきます。
ただ、この真夜中の気温低下があるからこそ、その間に、家が(2階まで含めて)冷却され、翌日の午前中、快適に過ごせることにつながっているのです。
おわりに
我が家の冷房の使用状況という、つまらない話で恐縮です。まぁ、リタイア後は自宅が主な居場所になるので、そこの温度環境は大事だよ、ということがいいたい訳です。
青梅(の西部)に越してきて思うのは、日中相当に気温が上がっても、夜下がるべき温度まで下がってくれるというのは、結構ありがたいことだということです。
「なつはよる」が、まだここでは保たれている。それまでは、冷房無しではとても眠ることが出来ない場所ばかりに住んでいたもんで。
ただし青梅市が一律こうというわけではありません。青梅は広いし、どのような建物かにもよるので注意して下さい。
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我が家の家計とリタイア資産状況について、もう少し詳しく書いてみる
先日、紹介された雑誌には、我が家の支出についても、ごく簡単に図でまとめられています。
図の部分を文章に書き直すと、次のようになると思います。
- 年間、夫婦二人で60万円ずつ出し合って、計120万円の生活費とする
- その他、私の個人的な支出として90万円を見込む。
- よって、私の支出は合計で年間150万円。
取材で話したが、記事にはなっていないこと、そもそも取材で話題にもなっていないこと、などもあるので、補足を兼ねて、もう少し詳しく書いてみましょう。
目次
《東京都檜原村・山梨県上野原市:甲武トンネル中の表示》
そもそも家計簿はつけていない
正直なところ、ウチでは家計簿をつけていません。
「え~」と思われるかもしれませんが、預金通帳の差額を計算すれば、年間いくらぐらいの支出があったか、概ね把握できるので問題無いのです。雑誌に載っている家計の数字も、この「概ね把握している数字」となります。
「家計簿をつけなくて大丈夫なのか」と思われるかもしれませんが、スーパーや昼食など定期的に行う買い物、および光熱費などの固定費用の支払い以外は、買い物の回数が少なく、使い過ぎているかいないか、感覚で分かってしまいます。
というか、感覚で分かるくらいの買い物しかしていないからこそ家計簿が不要、ということです。家計に悩んでいる方は、ちゃんと家計簿がつけた方がよいので念のため。
夫婦の生活費
夫婦共通の銀行口座では、1年弱で100万円ぐらい減少しており、減ってきたら適宜入金するというパターンが出来ているので、年間に直すと120万くらい?ということで、
- 年間、夫婦二人で60万円ずつ出し合って、計120万円の生活費とする。
となっています。
なので、ここでいう生活費は「夫婦共通」であるものに限られますね。
- 固定資産税(年間12万円)
- 食費のうち、自炊または2人での外食(月3~5万くらい。外食が多い月は増える)
- 自宅の通信費(月6千円)
- 電気・ガス・水道・燃料費(月1~3万;季節により変動)
- 2人での旅行
などは、夫婦共通の生活費に入るのですが、
- 食費のうち、一人の外食・飲み会の参加
- 個人の通信費
- 自家用車の費用(妻)
は、個別費用からの支出となります。
やはり大きいのは、住宅関連費用が、固定資産税12万(年間)のみに抑えられていること。しかも、築6年で今が最も高い時期ですから、今後は減少していく費用です。
もし月8万円も家賃に払っているようであれば、これらの費用を年間120万円で賄うことは到底できないでしょう。
個人の支出
個人の支出は個人管理ということで、私の場合、年間90万円を計上しています。この根拠は何か?
実は、現役時代のある年度の個人支出を、個人口座の残高から計算したら60万円ほどでした。これは、前出の個人の外食や通信費等の他、医療費、趣味の費用、アマゾンで気まぐれでした買い物等も含めての数字です。
ただここには、給料から天引きでされていた税や保険などは含まれないので、リタイア後は自分で払う必要があります。その費用を30万円として、60万+30万=90万として計算したのです。
もちろん年度によってこの額は異なっていて、ただ今の支出を続ける限り、多くてこのくらい。実際には、雑誌にもあるように、大抵は年70~80万円くらいで済むのではないか、といったところです。
リタイア前後の支出の変動
以上のような感じで、リタイア後の支出を年間150万に設定しているのは、これまでの支出の実績から算出したものです。
言い換えれば、
「年間150万円あれば、リタイア後もこれまでと同等の生活が送れるはず」
ということです。
【参考記事】 リタイアを思い立ったキッカケ:『年収100万円の豊かな節約生活術』
そのため、雑誌には「リタイア前後で生活費は変わらない」などと載っているはずです。大体はその認識でよいのですが、
- 昼食が自炊となり、毎日コンビニにお布施していた400~500円がなくなった。
- 自宅にいる時間が増え、電気代があがった(特に冬)。
- コロナのため趣味の合唱をしていない。
- アマゾンプライムに入会(月500円)
- プライムビデオを見る場合、WiMaxでは能力不足なので、固定回線をひくかも。
等があるので、若干の変動はあるかもしれません。ちゃんと計算はしていないのですが、恐らく減る方向で。
今後の資産状況
50~65歳の間を年間150万円で過ごしたら2250万円。また、ねんきんネットによれば、65歳から受給できる年金も150万を若干超えるくらいなので、年金のみで支出を賄えてしまう。
つまり、私の場合、2250万円が、50歳でリタイアする場合の、本当に最低減の費用ということになります。
もちろん、2250万円ポッキリしか持っていなくてはリスクがあり、安心できるリタイア生活はおぼつきません。
- インフレ
- ねんきんネット試算額より、年金がもらえない
- 大病、自宅修繕等
そのため、50歳まで働いて、給与収入・退職金増額など、資産の上積みを図りました。また、年間150万の標準支出額に、更に上乗せした支出額を計上してインフレや年金リスクへの対応とし、リスクが発現していない段階では贅沢費用としています(コロナのせいで贅沢をする機会がまだないのですが)。
【参考記事】
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⇒50歳でセミリタイア達成!その概要を書きます
私のリタイアが『ダイヤモンドZAi』で紹介される(2020年10月号)
本日発売『ダイヤモンドZAi』10月号で「早くリタイアしたい!」なる特集があり、私のリタイア生活についても紹介されています。
目次
当ブログ初めてお越しの方へ
本題に入る前に。
当ブログ初めてお越しの方は、次の投稿に、私のセミリタイアの概要がまとめてありますので、必要に応じてご参照下さい。
それでは本題に入ります。
特集の内容
第2特集|早くリタイアしたい!
嫌いな上司や職場の人間関係に悩まされず自由に生きたいと願う人は多い。そんな自由を手に入れた13人の、現役時の資金計画やリタイア後の収支などリアルな体験談を徹底取材。早期リタイア後に大活躍する著名人・橘玲さんと、ちきりんさんの話も必見だ。橘玲さん「自分の人的資源を最大限活かそう」
ちきりんさん「マーケット感覚を養って自由を謳歌」
タイプA・コツコツ節約+αで手堅く貯める
タイプB・ガッツリ株に投資で元手を増やす
アーリーリタイアに向けやるべき7つのこと
今、私がこれを書いているのは8/17なので、まだ実物を見ていないのですが、多分、私を含めた何人かのリタイア実現者のケースを紹介しているのだと思います(紹介文には13人とあり、結構、壮大な特集?)。
私についてはまる1ページが充てられ、私が提供した青梅市の写真も(小さく)載っているはずです。また、先日、他のブログでやはり「取材を受けた」というのを読みましたので、その方も同じ企画なのかもしれません。
私のリタイア資産は投資の比重が少なく、正直、このようなお金系の雑誌に取り上げられるようなガラではありません。最初取材の話があったとき、それでもいいのか?と返答したら、お願いしますということだったので、取材を受けることにしました。多分、タイプAの「コツコツ節約+αで手堅く貯める」の例として取り上げられたのでしょう。
ただ、私のケースがどのくらい人々の参考になるのかは不明です。
資産に関する記事がネットに載ると、こんなもの参考にならんと、結構辛辣なコメントがつくこともままあったりします。まして私の資金などほとんどが給与収入に由来するもので、「使わなければ貯まる」以上のものではありません。
もし、雑誌を見て、お金を(貯めるのでなく)殖やすことを期待して当ブログに来られた方がいらっしゃるなら、その期待には応えられませんので、あらかじめお断りしておきます。
資金額について
これまで私の資金額は非公表としてきました。
本来、リタイア資金額は個々の状況により千差万別であってよいはずなのに、ここでそれを書くことで、「これだけあればリタイアできるのか」あるいは「こんなになくてはリタイアできないのか」という予断を読者に与えるかもしれません。
あるいは、「このブログの資金額は、自分の想定している資金額とは大きく外れているから、参考にならない」と敬遠されてしまうかもしれません。
このように、リタイア資金額を直接書くと、様々な意味で色眼鏡で見られることになる可能性があるため、当ブログでは、敢えて「私はいくら持っています」ということは書かないことにしたのです。
この考えは今も変わっていませんが、編集者の方の熱意に押され、ぼやかした形ではありますが、数字的なものが載っています。当ブログでは今後も掲載しませんので、お知りになりたければ、雑誌を買ってお読み下さい。
ただ、真に大切なのは資金の絶対額ではありません。過去投稿でも述べてきましたが、リタイア後をどのような生活スタイルとするかで必要額は異なってきます。
ある程度の額は必要であるものの、絶対額に囚われ過ぎない方がよいだろう、というのが私の考えです。だから、雑誌に載っている私の資金額の数字的なものも参考レベルに留めて下さい。
編集者の方も、資産額だけを気にしていたのではなく、毎年の支出についても色々と質問を受けました。死ぬまで資産が持つこと、いわば「リタイアの持続性」について担保がとれていることが、やはり大事だということでしょう。
Zoomについて
取材はZoomでした。現役の方は使いこなしているのかもしれませんが、私は人生初Zoom。コロナで人と集まることは控えていることもあり、妻以外の人と1時間以上話し込んだのはリタイア後初めてでした。
同時には片方向しか通話できない「半二重通信」でしたが、意外にどうにかなるものだと思いました。遠隔地との会議は出来る限りこれで済まし、出張は最後の手段、といった流れが出てきているのもむべなるかな、と思いました。
ダイヤモンドZAi記事について、もう少し詳しく補足
次の投稿にて、ダイヤモンドZAiの記事内容を、もう少し詳しく補足していますので、よろしければこちらもどうぞ。
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リタイア後、承認欲求を満たせず困り者と化す人達
早期・セミリタイアの方には少なそうですが、定年リタイアの方には、現役時代の性癖が抜けず、困り者になってしまうケースがあるみたいです。それが次の記事。
目次
《東京都八王子市:裏高尾方面》
現役時代の役職の感覚で、横柄な態度をとってしまう
上のリンク先は、次の書籍の紹介記事です。
この記事・書籍には定年退職後、困り者になってしまった方々のエピソードが出てきます。
元部長が再就職できないのは、まず、年収1000万円以下の会社は就職先として目に入っていなかったから。また、どうやら彼は、昔の肩書を鼻にかけ、上から目線の態度を常にとっているらしい。そんな性格では、いくら優秀でも欲しがる会社はない、ということだった。
製薬会社で営業本部長を務め、定年の4年前に早期退職した現在61歳の男性は、以前よりイライラすることが増えた。(略)イライラはエスカレートし、店員の手際が良くても対応に温かみがないと感じただけで、コールセンターにクレームを入れたり、「責任者を呼べ!」と騒ぎを起こしたりするようになった。
別の記事には、次のような例もありました。
定年退職後の「家庭内管理職」夫が社会問題化…家族に指図&激高、心身を壊す妻も
定年退職後も「会社で偉かった自分」を忘れられず、家庭内で上司のように振る舞い、家族に偉そうに命令し、ついには家族に愛想を尽かされる「家庭内管理職」が注目を浴びている。
何れも共通しているのは、現役時代にそれなりの役職についていた方が、定年退職後、上司的な感覚で横柄な態度をとってしまう、ということです。
彼らは、既に会社を退職して肩書が剥がれていてる。一方で、相手は在職時の元部下ではない人達。つまり自分の側も相手の側にも上司として命令する根拠が全くないのに、上司のように振る舞ってしまうのです。
キーワードは「承認欲求」
これらのケースで共通しているキーワードが「承認欲求」。
著者は、この男性について「働いていたときのように権威が通用しないことで承認欲求が満たされず、問題行動につながった」と分析している。
定年退職後の「家庭内管理職」夫が社会問題化…家族に指図&激高、心身を壊す妻も
自己愛が人一倍強い人は「認められたい」という承認欲求も強いので、定年退職して「会社という偉そうにできる場」がなくなると、満たされない思いにさいなまれる。そのため、家庭内で承認欲求を満たそうとするわけだ。
会社である程度偉くなった人の多くは、会社に行くだけで自動的に承認欲求を満たせていたんだと思います。部下たちから、無条件に尊重(尊敬ではない)されていたのですから。
でも、上司が「承認欲求」を満たせていることと、実際に部下が上司を「承認」していることとは、必ずしもイコールではないことに注意。
部下が上司を尊重するのは、その立場に由来するものです。部下は、上司のことを内心承認していなくとも、その組織に属して給料をもらっている以上、尊重はしなくてはいけないのです。それが立場というもの。面従腹背ってヤツです。
だから会社という組織においては、承認されていなくても、自動的に承認欲求を満たせてしまうという、不思議なことが起こり得るのです。
そのような形で承認欲求を満たすことに慣れ切ってしまった人が定年退職すると、どうなるのでしょうか。
もはや在職時の部下はいません。接する相手は、求職する会社の人だったり、店員だったり、家族だったり。彼らからは無条件に尊重を得ることができないのです。なぜならば「ただの人」になってしまったのですから。
定年退職者もそのことは頭では分かっている。
でも一部、分かってはいるけれど、承認欲求を満たせないと耐えられないという人が存在する。
そういう人は、求職相手や店員や家族などに対して、デカい態度で臨むことを自制することができずに、顰蹙を買ってしまう。
実は承認欲求にも2つのレベルがある
かなり有名になった、承認欲求という言葉、以前とりあげたマズローの欲求5段階説にも出て来ますね(感染は恐い!でも経済は回す!の不条理、心理学で考えてみた参照)。
で、wikipediaによると、この承認欲求には2つのレベルがあるらしいです(太字:セイル)。
承認(尊重)の欲求 (Esteem)
(略)
低いレベルの尊重欲求は、他者からの尊敬、地位への渇望、名声、利権、注目などを得ることによって満たすことができる。
(略)
高いレベルの尊重欲求は、自己尊重感、技術や能力の習得、自己信頼感、自立性などを得ることで満たされ、他人からの評価よりも、自分自身の評価が重視される。
一般に言われる「承認欲求」って、実は「低いレベルの尊重欲求」の方ですよね。キーワードは「他者」。要するに、他者からチヤホヤされたい、という欲求。
先の記事にあった定年退職者達が満たそうとしているのも「低いレベルの尊重欲求」です。でも、退職して無職になると、これを満たすのはなかなか難しくなりますよね。
だとすると、勝負は「高いレベルの尊重欲求」を満たせるかにかかってきます。キーワードは「自分」。「自分はなかなか上手くやっているな」と自分で承認できるか。
それは、これまでの自分如何にかかっています。部下がお膳立てしてくれるわけではないから、頼りになるのは、自分のあり方のみなのです。
長年、部下から無条件に尊重されることによって、自動的に承認欲求を満たすことに慣れ切ってしまった人には、難しいことなのかもしれません。
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東京の街は「利便性至上主義」で一元化される?
東京には非常に多くの街がある一方で、その評価尺度は「利便性」に大きく偏っています。都心まで電車で×分とか、駅近にはこんなに沢山店がありますとか。
大事なことかも知れませんが、それ以外の要素がかなり軽視されているような気がします。こんなことで、今後も街の多様性は保たれていくのでしょうか?
目次
《山梨県都留市:甘酒橋 ← 面白い名前です》
「柴又」が"利便性評価"の餌食に・・・
先のようなことを思ったのは、次の記事を読んでのことです。
確かに、柴又は、周辺の地区に比べれば便利でないというのは事実でしょうが、そもそも利便性で括ってはいけない街でしょう。
おそらく、ライターもそのことは分かっているから、「≪単身者には≫向いていない」と限定形にし、「人情に触れる毎日が手に入ります」などと、柴又の魅力を書いてフォローしているわけです。
でも、「人情に触れる」とか本当はどうでもよくて、結局は、列車の本数が少ないだの、チェーン店が少ないだのと、他の街と同列の評価をすることが、記事の主眼です。
23区やその周辺にある街を、ことごとく利便性評価の俎上にあげて、便利だ、不便だとやっている。マスコミや不動産屋だけでなく、一般の人々の多くもそういう価値観に染まっていて、その餌食になるのは、柴又も例外ではなかった。
こうやって、それぞれの街の個性というものが軽視されていき、最終的に「利便性のよい街」というただ一つの尺度で評価されるようになっていくのかもなぁ。すなわち、利便性至上主義です。
評価の尺度は少ない方がライターにとって書きやすい
この手の街の評価記事ですが、本当にその街の個性をキチンと描こうとしたら、そう簡単なことじゃないですよね。
自分が実際に生活してみるとか、そこまでいかずとも役所や住人に取材するとか、住人にはどんな人が多いのか調査するとか。外見、イメージ、噂だけでなく、その街の本当の姿を見極めるって、結構、難儀だと思うのです。
でも、評価の尺度を利便性に絞ってしまえばカンタンです。大体、以下の点を抑えておけばよいのではないでしょうか。
- 都心部へのアクセス(神奈川県の街の場合は、横浜や川崎もプラス)
- 駅周辺の商店や施設
- 家賃や住宅販売価格の相場
- 一般的な街の評価(人気、イメージ等)
- 周辺の目立つスポット(公園など。誰でも知っているようなものでよく、穴場である必要はない)
最も大事なのは1と2。いわゆる利便性と言われているものの9割はこれ。登山口へのアクセスとか、釣具店の品揃えの良さとかは絶対に利便性の評価対象にはならないのです。
それと、コスパを見るために3。
1~3だけで本質は尽くしているとはいえ、あまり記事が画一的になってしまうのも困るので、4と5を織り交ぜる。
極端な話、ネットだけでも記事の材料は揃うと思いますが、いやしくもお金をもらって書いているライターなのであれば、一度は現地に足を運んでいるはず(と思いたい・・・)。
このような、表面をなぞっただけの地域評価記事がネットには多いのですが、結局、多くの人の需要があるからこそ、大量に供給され続けているのでしょうね。
記事は薄っぺらくても、その内容をもとに、自分の住んでる街と比較したり、将来どこに住もうか考えたり、というのが好きな人が多いのでしょう。
そして「住みたい街ランキング」へ
このように、利便性評価というのは表面的な項目だけで行えるので、いっそのこと、点数化して序列をつけるということが考えられます。
でも、実際それをやろうろすると、必ずしも楽なことではない。ネット記事なら調べたことを並べればいいだけだけど、点数化する場合、客観的な評価方法を確立しなくてはいけない。
例えば、駅から5分かかるが品揃えの豊富なスーパーと、駅前すぐの場所にあるが最低限の品揃えに留まっているスーパーは、どちらが上か。
「快速停車駅・東京駅まで25分」と、「各停しか停まらない・東京駅まで15分」は、どちらが上か。
おそらく評価しようがない。人それぞれ、ケース・バイ・ケースということにしかならない。
そこで「住みたい街ランキング」です。投票形式・アンケート形式なら、面倒なことを考えなくても、手っ取り早く結果が出るからです。
もちろん、これは厳密に利便性の順にランキングされているわけではありません。街の個性やトレンド、知名度(これ大事)も加味したものにはなっているでしょう。
でも、上位にランキングされた地域を見る限り、不思議とみるべきか当然とみるべきか、概ね、都心へのアクセスがよく、商業的に発展しているところがほとんど。
そりゃそう。
自分が住んでもいない、通勤・通学をしているわけでもない街のことなど、ほとんど知らないというのが普通。アンケートに答えるにしても、利便性とイメージしか判断基準が無いため、都心部にほど近い、お店などが一杯ある、聞こえのよい街が有利になってくるのです。
本来、街には様々な形があってしかるべきなのですが、利便性という尺度を色濃く反映したランキングによって序列がつけられ、それに対して一喜一憂する。
郊外や地方は、「国道16号線化」などと、街が均質化されていることを揶揄されることがありますが、東京がそれを他人事として捉えられるほど、街の個性を大切にしているとは思えません。
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ブログサービスをはてな有料版に変更(読者の負担無し)
当ブログは、もともとはてなブログの無料版サービスを使っていましたが、最近、有料版に変更しました。このため、私が支払う経費が若干増える結果となってしまいましたが、それでも有料版にした理由を書いてみます。
なお、ここで言う有料無料は、私が支払う金のことであり、読者の負担のことではありません。
目次
《東京都八王子市:北浅川流れ橋》
無料版を使っていた理由
これについては以前アップしています。
色々書いてありますが、要するに収益狙いするのは面倒だからやらない、収益を狙わないなら無料版で充分、ということです。
ただ、この記事に書いていないことが一点あります。それは、かつて当ブログでは、PCでお読みになっていた方が半数以上を占めていた、ということです。
もともとアラフォー・アラフォフの会社員をターゲットにしていたため、読者の方も、スマホよりPCの方に慣れているという方が多かったのだと思います。
そして、はてなブログの無料版の場合、スマホ用画面に対して可能なカスタマイズが限られるのです。例えば、月別やカテゴリー別の記事分類をトップページに貼れません(実は貼れる方法もなくはないが、ネックもある)。
しかし、PC読者が多数だったので、スマホ向けへの投資は行いませんでした。
スマホ読者の増加により、有料版に切り替え
ところが、先日、Google砲を受けたときから、スマホ読者の方がかなり増え、PCの方は少数派になってしまいました。
Google砲の元である「おすすめの記事」は、スマホのgoogleアプリが対象なので、そこからやって来られた方も、当然スマホ(かタブレット)を使っていらっしゃるからです。
ここまでスマホ読者が増えたとなると、それらの方の便宜も図りたい、と思うようになり、先日、ブログサービスを有料版に切り替えたのです。
とりあえず、現在はテスト運用ということで、1ヶ月コース1008円ですが、しばらくしたら、1年コース8434円(月あたり703円)に切り替えるつもりです。
月額出費は増えましたが、今後も積極的に収益を狙うつもりはありません。
ブログの更新ができなくなったら、無料版に戻します
当ブログは、永続するとは限りません。今後、ブログ執筆に飽きて、あるいはネタが尽きて更新停止することもあろうか、と思います。
その場合は、無料版に戻した上で、ネット上に残しておきます。ブログの削除をするつもりはありません。
今回の有料化にあたり、もっと金をかけてサーバレンタル&Wordpressに移行したり、独自ドメインを取ったりという方策も考えられなくはなかったですが、そもそも収益狙いではないのでそこまでやる必然性が薄いこと、また、いつか来るであろうブログ更新停止による無料版への再移行の際には障害となるので、やっていません。
ブログの更新時刻
当ブログの記事は、あらかじめ準備しておいたものを、朝、予約投稿する形で更新しています。先月までは、予約投稿の時刻を午前7:01としていましたが、最近、午前6:01に変更しました。Google砲を機会にアクセス分析をしたら、朝6時台のアクセスも一定数あることが判明したからです。
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30歳過ぎて100万の貯金が無い人、コロナでどうしているのか?
随分前の話ですが、「30過ぎて100万も貯金が無い奴は信用できない」という投稿があがりました。
私はリアルタイムで読んだ訳ではないので、当時のことはよく分かりませんが、コロナ感染拡大中の今、「30過ぎて100万も貯金が無い人々」って、今一体どうしているのだろうか、とお節介なことを考えています。
目次
《東京都奥多摩町:山奥のモノレール》
「30歳で100万」は目指した方がいいと思う
上記の投稿は、かなり煽り口調で書いているので、ネット上でかなり物議を醸したようで、次の記事にその様子がまとめられています。
私は30歳前後の貯金額は、明確な記録が無いのですが、記憶を辿る限り、100万は超えていたものの、何百万もあるような状態ではなかった。あの頃の自分はルーズだったと思っているので、先の投稿には結構真っ当なことが書かれてあると感じています(投稿内の言葉遣いは別にして)。
「30歳で100万」というのは、投稿者が言うように、ハードルとしてはかなり低い。よほどの事情(親が借金漬け、重篤な持病、障害等)があるか、自営業で金をつぎ込んでいる、とかいうのでない限り。
例えば、一ヶ月の貯蓄額が2万円であっても50ヶ月(4年と2ヶ月)、1万円なら100ヶ月(8年と4ヶ月)で達成する金額ですから、バイトでもフルタイムであれば、住宅費を始めとする生活費を出来るだけ抑えることで、ほとんどの人は達成可能な額ではないかと。
投稿者が言うように、一ヶ月頑張っただけでは不可能だけど、計画性があれば、大概は30歳までには出来ることではないかと。
だから、給料が低くて大変というのも分かるけれども、少額でもいくらかは貯蓄に回し、せめて「30歳までに100万くらい」は貯められるように心がけた方がいい。
逆に、そのくらいも貯蓄に回せないのであれば、仕事や生活に何かしら問題を含んでいるから、何かしらアクションすべきでは?ということになります。
「チマチマ節約して何になるんだ」系のことを言われることがありますが、収入が少ない方の場合、そのチマチマが実は大きい。
チマチマって結構バカにならなくて、やりようではチマチマだけで月額数千円ぐらい捻出でき、何年も経てば十万単位の額になるのです。
「仕方が無い」は、当事者のためになっているか?
まぁでも、「30歳でも100万貯められないのは仕方が無いんだ、それぞれ事情があるんだから」的に言う方々もいらっしゃいます。
一つは当事者。もう一つは、当事者の事情を慮ってそのように言う方々(「擁護者」と呼ぶことにします)。
当事者が上記の理屈に反発するのは当然として、問題は擁護者です。擁護することって、真に当事者のためになっているのかな、と。
本当は、当事者側にも色々と改善できることはあるだろうに、擁護者が擁護して「そうだ仕方が無いんだ」と当事者に思わせることで、何かいい方向に転ぶのかと。
例えば、「都内で一人暮らしで月収が額面20万なので無理」みたいな方は、都内から少し離れたところに引っ越せ、という話。都内なのにそんな安月給しかもらえないなら、そもそも都内の職場に拘る必要性から疑ってよいレベル。
周辺の3県なら、都内より家賃も安いし、月20万以上もらえる職場はちゃんとある。
でも、仕方が無いからとアクションをかけなければ、それっきり。
もちろん、真に汲むべき事情のある方は別ですが、あまりそういうレアケースをもとに100万貯められないことを擁護するよりも、投稿者の言うように(まずは)100万貯めることを目標に、色々と見なおしていく方が建設的だと思うのですよね。
コロナの今・・・
で、コロナの今です。
何年もかかって100万も貯められていないような方々は、やはり気が気でないのではないでしょうか。手元に100万でもあれば、また、少しずつでも貯蓄できるようなスリムな家計になっていれば、例え職を失ってもどうにか食いつなぐことは出来るでしょうが、それすらも無いということでは・・・。
政府は一人10万円配ってくれましたが、国民全員が受けられる処置としてはそれだけ。コロナみたいな特殊事態に対し、いかに政府が役に立たないかがよく分かります。
「だから選挙に・・」。いや、どの政党が政権をとっても同じでしょう。無い袖は振れない。せいぜい、給付金の額が10万円が11万円になるくらいでしょう。
おわりに
結局、コロナのようなときに本当に頼りになるのは、それまでの自分の蓄積なんだと思います。貯蓄のみならず、生活の仕方など、諸々の総合力というか。
それって、どんなに政府が素晴らしかろうと、擁護者に擁護されようと、先の投稿に反発しようと、決して身につかないこと。自分で身につけていくしかない。
私が、そのようなものを身につけていったのは、主に30代でした。自炊を始めたり、お金の使い方を考えたり、生活の仕方を見直したり。そうしたら自然と貯蓄額も上がっていったのです。
正直なところ、私が20代の頃(金にルーズだった時期)に、コロナが起こらなくてよかったと、勝手ながら思っています。
冒頭の記事は、かなり乱暴な用語を使っていますけど、内容的には真っ当なことが書いてあり、早く気付いた方がよい。私の場合、30歳くらいで気づけて良かったと思っています。
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クールビズが無ければ今頃マスク・ネクタイ二刀流だった
今でこそクールビズが当たり前ですが、私が入社してしばらくの間は真夏であってもネクタイが強制されていました。それでも、あの頃は今より温度が低くまだマシでした。
しかし、昨今は、真夏にネクタイなんてしていたら命にさえ関わる状況です。あまり意識されていないようですが、クールビズという政策、まさにサラリーマンの命綱です(もっとも一部、その命綱を認めていない企業もありますが)。
《山梨県上野原市》
私が子供の頃は、真夏であっても最高気温は32~33℃が普通で、年に数度、全国のどこかで35℃を超えた場所がある、というくらいのものでした。年によっては冷夏で米が出来ないなんてことさえありました。
でも最近は、35℃超えはあまりにも当たり前になっています。
青梅や八王子は数値上かなりの値を叩きだしますが、東京都心はそれより若干低い。でも、それは東京都心が涼しいからでは全くなく、観測地点を気温が低く出る場所に移動させたからに過ぎません。
【日本の議論】“寒く”なる東京 計測値「大手町→北の丸公園」移動で“最低気温1・4度低下”の不可思議
日本の真ん中「東京」の平均気温が、12月から低くなる。気象庁は12月2日から、「東京」として発表している気温や降水量の観測地点を、現在の気象庁本庁(東京都千代田区大手町)から同区北の丸公園に移転する。同じ区内で約900メートル移るだけだが、周辺環境の違いから、最低気温の平年値が1・4度下がり、熱帯夜の日数は半分以下になる見込みだ。
新たな観測地点は、東京都心に不釣合いな緑に囲まれているため、その観測値は、実態をあまり反映していないはずです。ビルやコンクリの照り返しを考慮すると、都心部は、内陸の青梅や八王子以上に暑い場所ではないでしょうか。
もしクールビズがなかったら、この猛暑のなか、ネクタイを締めることを強制されていた訳で、全く狂気の沙汰でした。
しかもクールビズ以降、猛暑の度合いが更に強まり、東日本大震災で節電が呼びかけれられ、そして今はコロナでマスクをしろ、という・・・。
「暑い中、マスクをするのがツライ」という声が聞こえてきますが、かつてサラリーマン達は、それと類似のツラさを強制されていたのですよ。アラサー以下の方には想像しづらいことかもしれませんが。。。
クールビズが提唱されたのは2005年頃。小泉総理と現・小池都知事が相当に色々と宣伝したため、奇跡的に定着して現在に至っています。以下の過去投稿を参照
でも、政府が取り組んだキャンペーンが全て実現するとは限らないのは、プレミアム・フライデーを見ても分かります。
実際、テレワークなど、緊急事態宣言が解除された途端、政府の呼びかけにも関わらず、元の出勤体制に戻した企業が沢山あります。
ネクタイだって、周囲の会社の多くが外している状況じゃない限り、自社でも外す決断が出来ないというのが、日本の企業社会でしょう。
あのとき、クールビズが定着していてくれたからよかったものの、そうでなかったら、今ごろ、マスク・ネクタイの二刀流がスタンダードだったかもしれないのです。
そうしたら、今夏は地獄です。
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ヒラに「経営者目線」を要求する現代日本 ~古代中国との比較~
ただの従業員に対して「経営者目線」とやらを要求する会社があります。
また、コンビニの店員って、仕事の範囲が多岐にわたっていて、給料に合わず大変だと聞きます。
現代日本は、薄給の従業員に対して、要求が多過ぎるんですよね。これに関連して、古代中国の書『孟子』に面白いエピソードが載っていたので、書いてみたいと思います。
ちなみにここで言う仕事とは「どうやって天下を治めていくか」みたいな高尚なことではありません。低賃金の単純労働における話です。
目次
《埼玉県飯能市:天文岩》
フリーター・孔子のエピソード
『孟子』には、孔子先生も時折登場します。
以前も述べましたが、孔子先生は、王様の家臣になろうと求職していましたが、なかなか良い職が見つからず、ゲームで暇つぶしをしていたりしました。
また、バイトなどもしていたようで、もしかしたら、記録に残っている世界最古のフリーターなのかもしれません。以下、『孟子』の中に出てくるフリーター時代の孔子のエピソードです。
孔子嘗為委吏矣、曰「會計當而已矣」。嘗為乘田矣、曰「牛羊茁壯長而已矣」。
孔子は以前、倉庫番(委吏)をしていたときには、「品物の出し入れと金勘定が合っていればそれでいいんだよ」と言っていた。また以前、牧場管理(乘田)をしていたときには「牛や羊がしっかりと育っていればそれでいいんだよ」と言っていた。
倉庫番とか牧場管理とか、いかにも当時のフリーターにふさわそうな職種ですが、その仕事さえちゃんと出来ていれば、それ以上のことは別に求めないし、求められない。
一見、当たり前のように思えますが、ヒラの従業員にさえ、「経営者目線」とか「お客様は神様です」とか、面倒臭いことを言い出す日本の職場とは随分違う感覚です(松下さんや三波さんの発言が、かなり曲解されて伝わった印象)。
「貧乏人が食いつないでいくための仕事」の心構え
実は、前項の孔子先生のエピソードの前後には、孟子先生の言葉があります。
まずエピソードの前に書かれている言葉。
孟子曰「仕非為貧也、而有時乎為貧(略)。為貧者、辭尊居卑、辭富居貧(略)。惡乎宜乎。抱關擊柝。」
孟子は言った「仕事というのは、(本来、)貧乏の(なか食っていく)ためにするというものではないのだが、時には貧乏のために仕事するということもある(略)。貧乏のために仕事する者は、高い地位(尊)は諦めて低い地位(卑)に甘んじ、金持ち(富)になるのは諦めて、貧乏に甘んじることになる(略)。どういう職種がいいだろうか。門番(抱關)とか夜警(擊柝)なんかどうだろうね」
孟子先生も孔子先生と同じく、どこぞの王様の家臣になり、世の中をよりよくしようと考えていた方ですから、その「仕事」というのも本来は尊いものであって、自分が生活していくためのものではなかった。
でも一方で、「貧乏人も食べていくために仕事しなくてはいけない」という事実も、ちゃんと認めていた。薄給ではあるが、門番や夜警(今でいう「守衛」か?)のような職種を提案しているわけです。
ここで、先の孔子先生のエピソード、つまり、「貧乏人が食いつないでいくための仕事(倉庫番、牧場管理)」でバイトしていた孔子先生のセリフが引用されます(以下、再掲)。
孔子嘗為委吏矣、曰「會計當而已矣」。嘗為乘田矣、曰「牛羊茁壯長而已矣」。
孔子は以前、倉庫番(委吏)をしていたときには、「品物の出し入れと金勘定が合っていればそれでいいんだよ」と言っていた。また以前、牧場管理(乘田)をしていたときには「牛や羊がしっかりと育っていればそれでいいんだよ」と言っていた。
更にその後、孟子先生が次の言葉を続けて終わりになります。
「位卑而言高、罪也。立乎人之本朝、而道不行、恥也。」
「地位が低いのに高言を吐くのは罪である。(一方で、)朝廷で人の上に立ちながら、正しい政治の道が行われないのは恥である」
「貧乏人が食いつないでいくための仕事」は、高い地位・給料が得られない、発言権もない(下手に発言したら罪に問われる)、いうなれば賤業です。このことだけを見れば、孟子先生は職業に貴賤をつける差別主義者ということになるかもしれません。
でも、そのような職種は、業務範囲や責任が限定的に抑えられています。
倉庫番なら、品物の出し入れと金勘定があっていればそれでいい。牧場管理なら、牛や羊がしっかりと育ってくれればそれでいい。最低限のことだけはしっかりやるべきだが、それ以上のことは求めない。
道徳の権化のような孔子先生・孟子先生でさえ、こういう感覚。
倉庫番や牧場管理、門番や夜警は、得られるものが少ない分、彼らに過剰な負担を与えたり、高貴な志を求めたりして、疲弊させるようなことはヨシとしなかったのです。
高官で仕事ができない者は"恥"
一方で、地位や給料が高い、発言権がある職種の人に対しては、多くのものを得ている分、それだけの実績を出せなければ恥である、という評価を、孟子先生はしています。
"恥"というと、単に恥しいというだけのように捉えてしまいますが、『孟子』の他の部分を読み合わせると、「存在自体が恥」みたいな、まことに強烈な批判の言葉のように思えます。
なにしろ、「高官であっても、高官の名に値しない仕事しかできない人物」が多数いた時代のことです(え、今も?)。そのような人物は、門番や夜警に甘んじるべきなのに、高官に就いて、人々を困窮させるようなことばかりしているのですから困ったものです。
おわりに
現代日本は、ヒラ社員やただの店員に対し、薄給なのに、異常に多くのことを求め過ぎるきらいがあります。職業に貴賤なしとはいうものの、そのことを逆手に取って、平社員や、単純労働者にまで高い道徳を求めたりする。ほとんど彼らに見返りを与えないのに。
だから、古代中国のこのエピソードを読むと、むしろこちらの方が考え方としては普通というか、まともに思えてくるのです。前にも言いましたが、2000年以上前の外国の話ですよ。これが現代日本よりまともに思えてしまうのです。
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最近のセミリタイアへの関心の高さに驚く ~当ブログアクセス分析~
先日、当ブログがgoogle砲を受けたことをお話しました。
もう落ち着いていますが、あのときは爆発的なアクセスには驚きました。
どんなにgoogleにおすすめされたところで、人々に関心の無いテーマであれば、記事はクリックされないはずです。
つまり、真に驚くべきことは「早期リタイア・セミリタイアに対する関心の高さ」なのだと思います。
目次
《山梨県甲州市(柳沢峠付近):何の花?》
早期・セミリタイアが大っぴらに語られることは無かった
私は50歳でセミリタイアしました。
リタイア界において、50歳というリタイア年齢は「早めの定年退職」ぐらいの扱いですが、昨今の日本社会においては、滅茶苦茶早い時期での引退です。
このような早期・セミリタイア、これを果たした私自身でさえ常識外のことだと思っています。いわんや日本社会一般においてをや。だから、定年よりも遥か前に退職して無職になるなんてこと、大っぴらに語られることはほとんど無かったように思います。
それでも、最近のネット記事では、セミリタイアや、アメリカ発のFIREムーブメントが紹介されていたりします。ただ、大手マスコミでは皆無に近い。
水面下で、じわじわ関心は高まってきていた
一方、水面下ではじわじわ関心が高まってきていたようです。
私がリタイアを決意した6年前よりも多くの関連情報が、ネットに上がっていることは実感しますよ。また、ブログ村のセミリタイアカテゴリーには、毎週いくつも新しいブログが登録されている状況です。
そして、今回、Google砲により、何万もの方が当ブログの投稿をクリックした。
もし、早期・セミリタイアに関心が低かったら、絶対こんなことにはなりません。
マスコミ(特に大手)は、働き方改革とか、70歳定年制とか、早期退職勧奨とか、年金2000万問題とか、目に見えやすい部分はその都度騒いで、時にはキャンペーンをはって政府や世間の批判をしたりします。
しかし、水面下で起こっていることについては、とんと無頓着というか。
人気記事からリタイアへの関心の動向を探る
ここで、どのような点で関心がもたれているのか探るために、今回のGoogle砲における人気記事を挙げてみます。ここでは、PV数がピークであった8/2のデータをもとにしています(巨大Google砲の対象となった8/1の投稿と、そこから誘導した2/1の投稿は、対象から除く)。
- リタイアを思い立ったキッカケ:『年収100万円の豊かな節約生活術』(1178pv)
- 退職金が振り込まれていました! 退職金計算の方法とその答合せ(895pv)
- 退職金が増えるので50歳で辞めることにした(764pv)
- 年金とリタイア生活について、私が考えていること(546pv)
- FIREと4%ルールについてテキトーな雑談(418pv)
- リタイア資金計画、インフレ率は0に設定。代わりに・・・(307pv)
- 私がリタイアを目指した経緯(305pv)
- 50歳でのリタイア、その特徴を書いてみよう(301pv)
- 「貯蓄取崩し型セミリタイア」の資金計算・超概要(286pv)
-
何かを失う覚悟がなければセミリタイアなどできない(263pv)
まず、1位と7位は、私がリタイアを志した経緯やキッカケについてのもの。あくまで私個人の話に過ぎないのですが、アニメの第1回のような感覚でご興味を持たれたのでしょうか(あと、ごく小規模なgoogle砲を受けていたのもあります)。
他は、ほとんど資金関連の投稿が並んでいます。何だかんだいって、リタイアする際の最大の必要条件は「資金」です。つまり、「どうすればリタイアできるのか」という部分への興味ということ。読者の方の中にもリタイア願望がある人が一定割合で含まれていることが推論できます。
特に2位、3位はともに退職金ネタ。「自分が退職する頃には、退職金などもらえない」と悲観する向きもありますが、個人的には「自社の退職金制度は調べておいた方がいいよ」とアドバイスしたいです。
あと、リタイア資金(いくらあればいいか、どのように準備するか)については、人それぞれに違った考え方があり、当ブログはほんの一例であること、ご承知下さい。
ユーザー属性から動向を探る
同じ、8/2のデータにて、ユーザー属性を見てみます。別に個人情報を抜き出しているのではなく、あくまでアクセス解析上の推定ですが、なかなか参考になります。
まず、年代。
アラサー・アラフォーの方が多かったのは、以前と同様の傾向です。次の投稿を参照。
リタイア年齢を50歳に設定している割に、若い読者が多いわけですが、早期・セミリタイアの志望者(達成者ではない)のボリュームゾーンが、実はそのくらいの年代だったりするのかも、などと最近思うようになっています。
そして、性別。
実は、女性読者が増えています。以下、男女比の最近の動向です。
- 6月:71.8:28.2
- 7月:64.3:35.7
- 8月:59.5:40.5(8/1~4の分。巨大なGoogle砲を受けた)
もともと女性の比率が上がってきてはいたのですが、最近は女性が4割の大台にのってきた。
女性自身がリタイアしようとしているのか、旦那さんがリタイアしたがっているのか? リタイアまでは行かずともスローライフ的なものへの憧れか? ただの興味本位か?
これまで、当ブログの読者は男性が多いんだろうなーと思っていたのですが、少し状況が違ってきています。少なくとも、早期リタイア・セミリタイアは、女性にも関心を持たれ得るテーマなのだということは分かりました。
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コロナで注目、地方・郊外。人の流れはいずこへ?
コロナで都市部のリスクが高まり、在宅勤務が広がったことで、地方や郊外が注目されています。在宅勤務が推奨されている今、あんな高額の家賃を払ってまで、東京都心に住む意味はあるのだろうか?ということです。
私もそう思いますが、その動向がハッキリと顕在化するのはまだまだ先。しばらくは都心部でガマンする流れが継続すると見ています。
目次
《東京都青梅市の住宅地&畑》
先駆者たち
私などは、今回の騒ぎが起こる何年も前から、東京都青梅市という、郊外ではあるが地方都市の様相をも呈した場所に、安い建売戸建を買って住んでいますが、これはセミリタイアを見込んでのものです。
本稿の趣旨はウイズ・コロナ、ポスト・コロナですから、コロナ以降の動きを少し追ってみましょう。
不動産情報サイトの閲覧数
まず、不動産情報サイトで、郊外エリアの閲覧数が増えている、という話。
コロナ禍で「コロナ疎開」や「テレワーク移住」はトレンドになる?【#コロナとどう暮らす】(山本久美子) - 個人 - Yahoo!ニュース
■中古一戸建ての閲覧数の伸び率(SUUMO調べ)
5月
1. 木更津市(千葉県)220.0%
2. 館山市(千葉県)211.2%
3. 三浦郡葉山町(神奈川県)199.8%
4. 那須郡那須町(栃木県)196.1%
5. 逗子市(神奈川県)189.0%6月
1. 千葉市緑区(千葉県)233.9%
2. 富津市(千葉県)201.1%
3. 千葉市美浜区(千葉県)190.1%
4. 三浦郡葉山町(神奈川県)186.5%
5. 館山市(千葉県)184.4%
こんなときでも青梅は見向きもされません! 明らかに「山よりも海」指向ですよね。
ただ、あくまでもこれは伸び率。元が少なければ、絶対数が少し増えただけでも伸び率の数値は大きくなるのです。しかも、「成約数」ではなく「閲覧数」です。
意識に変化が生じつつあるのは間違いないものの、これを大きな潮流のように扱うことは出来ないでしょう。
実際に移住した先駆者
実際に郊外へ移住を果たした、「先駆者」とも呼べる人達がいるようです。最近私が見たTV番組では、次の例が紹介されていました。
【NHKネタドリ!東京大変革】コロナが「人間らしさ」への回帰を促し、住まい選びが変わる
最初に紹介されたのは、夫がIT企業に勤めるサラリーマン夫婦。仕事漬けで、日本橋に住んでいたマンションにも「寝に帰るだけ」だったそうです。
テレワークが始まり、一日中、夫が家にいるようになったことで、広い部屋を求めて千葉県印西市の3LDKの戸建てに移住したところ、快適に仕事ができるようになっただけでなく、家賃が半分の12万円になり、庭いじりの趣味までできたとか。
印西市は、千葉県民じゃないと分かりにくいと思いますが、要するに成田の隣です。北総線・千葉ニュータウン中央駅から日本橋駅まで直通40~50分だから、案外近くて穴場かも(電車賃は高いですが)。
でも、少し前だと、都心中心の価値観に染まった人達から「ありえない」と嘲笑されていたケースです。いや、今でも嘲笑され得る対象だとは思いますが、コロナのためトーンダウンしているのでしょう。
まぁ、このような動きは、「先駆者」と表現した通り、まだまだ極一部。
今後の動向は?
ただ、そう慌てずに。
「コロナだけど、ほとんど郊外の物件は動いていない。やはり東京都心は永遠に不滅なのだ」などと、結論を出すのは時期尚早です。
都心部は感染リスクが高いし、狭い物件で在宅勤務を行うのは苦痛かもしれませんが、だからといって、いきなり引っ越せる人なんて、そうそういるわけないじゃないですか。
原因が発生してから結果が顕在化するのには、往々にして時間がかかるものなのです。
地方や郊外への流れが見えてくるには、以下のステップが必要です。
在宅勤務のトレンドの見極め
今の段階では、コロナがいつまで続き、在宅勤務がどこまで普及するか、なかなか見えません。
完全在宅勤務OKいう超先進的な企業も一部にありますが、多くは「コロナのためのかりそめの勤務形態」の地位に留まっているはずです。
例えば、コロナが遅くとも今年度中に収束し、オリンピックが滞りなく行えるとなれば、在宅勤務の普及も限定的でしょうから、この場合は、そこまで地方や郊外への流れは加速しない。
ただ、今の感じだと、コロナの収束まで年単位を要し、オリンピックが中止になる公算も少なからずある。この場合、在宅勤務のできる業種は、可能な限り、在宅勤務を進めざるを得なくなります。企業の存続をかけて。
仮に後者の方向だとしても、これが決定的な流れになるまで、まだまだ何ヶ月、下手すると1年くらいはかかります。在宅勤務が決定的なトレンドになるのを見極めるまでは、なかなか行動を起こしにくい、というのが普通の感覚でしょう。
まずは、新規の住宅購入者、首都圏にやってくる人から
先にも述べましたが、既に都心部に住んでいる人(特に分譲の人)が、今すぐ引越しなんてそうそう出来るはずがないし、そもそもそういう人達は最初から都心志向なので動きは鈍いはず。
問題は「既に都心部に住んでいる人が、地方や郊外に移住するか」ではなく、「これから住宅を購入する人、首都圏にやってくる人達がどういう動きをするか」にあるのです。
彼らは、今住んでいる場所にそれほどしばられず、ウイズ・コロナ、ポスト・コロナのトレンドを見て居住エリアを決めることが可能です。
例えば、これから住宅を購入しようとしている人は、都心への時間距離だけでなく、物件の広さや周辺環境などを重視するなど、条件に修正が入るかもしれません。
また、新たに大学生になる人。今年の新入生、特に下宿している人は、結構悲惨なことになっていることが報道されています。
もしこの状況が来年も続いた場合、受験生は、敢えて、はるばる東京都心の大学を選択して、下宿しようとするでしょうか? 同じ在宅授業を受けるにしても、自宅と下宿先では、負担が全然違いますよね。
似たようなことが、新入社員についても言えます。関西や東海地方などであれば、就職の口も充分あります。もちろんそれらの地域の感染者数も多いのですが、少なくとも、わざわざ東京に行く必要性は低くなったのではないでしょうか。
まずは、来年の4月に注目したいです。
私がいいなと思う街(関東)
以上述べた通り、情勢はまだ流動的であり、確かなことは言えません。でも、中長期的には、郊外や地方に分散する動きも目立ってくるとは思います。
最後に、個人的にいいなと思う東京郊外の街を挙げてみます。
青梅はいわずもがな、その他には、高尾(中央線、東京都八王子市)や飯能(西武池袋線、埼玉県飯能市)あたり、どうですかね。
どちらも山が近く、清流が流れ、適度に店があって、かといって人は多過ぎず、始発駅だから朝座って通勤できます。
これらの街は、都心まで距離があるとはいえ、山手線まで1時間くらいだし、何より、座っていけることの効果は絶大です。しかも出勤回数が週2~3回で済むのなら、検討する価値はあるのではないでしょうか。仮に、在宅勤務がぽしゃったとしても、東京都心まで通える距離です。
以上のような、通勤電車に関する、私の個人的な見解については、次の過去投稿も参考にして下さい。
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当ブログがGoogle砲を受けた! ~経緯と分析~
最近、ブログ村にて当ブログのランキングが不自然に急上昇しています。理由は、Google砲を受けたためです。
目次
《東京都青梅市:セミの抜け殻》
過去のGoogle砲
当ブログは、しょうもない投稿で溢れていますが、実は、今回以前にも2度ほど、Google砲を受けたことがあるのです。
どちらも7月の投稿なので、7月のPV(ページビュー)の推移を貼り付けてみます。
投稿した日のPVは600~800ぐらいになるのが相場なのですが、Google砲を受けた日は、
- 7/9 1239
- 7/10 1881
- 7/11 1060
- 7/17 820
といった感じで、そこが山になっています。ただし、7/17の山はごく小ぶりです。
上にあげた2つの投稿、どちらも当ブログのネタとしては周辺的なものであり、何がGoogle様のお気に召したのか、さっぱり分かりません。
ただ、リタイア生活の食事タイミング~朝は無理して食べなくていい~については、女性からのアクセスが多く、Googleはダイエット記事か何かと勘違いしたのでは?と睨んでいます。
今回、Google砲を受けた記事
そして今回、Google砲を受けたのは、8/1(土)の7:01にアップした次の記事です。
この記事のGoogle砲は、過去2回に比べて、格段に大きかった。
先に7月のPV数のグラフを貼りつけましたが、それに8月1~3日の分を付け加えると、次のようになります。
グラフの縦軸のメモリの数値が、先のものと一桁違っていることに注意して下さい。
7月のピークであった、7/10の1881pvでさえ、ほとんどゼロ付近に張り付いているように見えるグラフ。しかし8/1に少し増え(2629)、8/2に爆増(42575)、8/3に減少(12925、16:30時点)となっています。
ブログ村のランキングにおいて、当ブログの順位が軒並み上昇したのは、このためです。
しかし、あの投稿は、「リタイアして○ヶ月、今、私はこんな風に感じています」という、リタイアブログでは超定番のネタであり、何がGoogle様のお気に召したのか、やっぱり分からないのです。
ただ、以前のGoogle砲の対象が、周辺的なネタだったのに比べ、今回はセミリタイアの中心的なネタであり、そこに多数のアクセスがあった点は良かったのではないかと。
何が起こっていたか
当ブログに、ある瞬間同時にアクセスしているユーザー数(以下、同時アクセス数と呼びます)は、これまで1桁、しかも5以下の場合が大半でした。
しかし、8/1朝、先の投稿を行って何時間かしてアクセス解析を開いてみたら、同時アクセス数が10~20程度と、いつもより大きな数字で推移していました。
「ああ、どっかで何かが起こっているんだな」
と異変を感じました。
翌8/2、朝7時台に起床してアクセス解析を覗くと、やはり10~20程度と変わらない。
「ああ、まだ続いているのか」
しばらく、アクセス解析を開いておいたら、8時過ぎ、数字が30に達した。
「ああ、さっきより、ちょっと増えてきたかな」
それから、みるみるうちに(恐らく20分もしない間に)、40・・・50・・・60・・・70・・・80・・・90・・・100!
「え~~~~~~~~~~~~~~~~!」
更に数字は伸びていき、同時アクセス数は、最終的に270を超えたのです。
一体、何が起こっていたのか。
スマホでGoogleアプリを開くと、ユーザーごとにGoogleが判断して「おすすめの記事」というのが表示されるのですが、先の投稿も、一部のGoogleユーザの「おすすめの記事」になっていたようなのです。
こんな感じで。
リタイア、50歳、早期退職という言葉。そこに付された田舎の風景写真(八王子です。いいとこでしょ?)。琴線に触れた方もいらっしゃるのかもしれません。
同時アクセス数が100を上回る状態は8/3の13時頃まで続きましたが、その後は急速に減少し、17時頃には10~20となって、落ち着きを取り戻しました(それでも普段よりは多い)。
急遽、他投稿へのリンクを貼りつける
あの投稿は、常連読者の方を念頭に置いて書いたものなので、私のリタイア・スキームは既知としておりました。しかしそれでは、今回初めてお越しになった膨大な数の方々には説明不足。
せっかくですから、もう少しセミリタイアについて分かって頂こうと、慌てて先の投稿から次の投稿への誘導リンクを貼りました。
これは、当ブログの初日の投稿なのですが、その後も記述を付け加えていて、私のリタイア生活の概要が分かるようにしてあります。
また、この投稿から、更に別の様々な投稿へも飛ぶことができます。結果、初めて来て頂いた多数の方に、過去の投稿を色々とお読み頂けたようです。
本投稿「当ブログがGoogle砲を受けた! ~経緯と分析~」は8/3に書いたものであり、以上をもって、8/6の朝に投稿するつもりでした。
・・・・しかし・・・・。
後日談
Google砲というのはクセになるのでしょうか。Google砲を受けた前後の投稿についても、ごく小規模なGoogle砲を受けていました。
そして、8/5の7:01に、次の記事を投稿したのです。
先日のGoogle砲がまだくすぶっており、同時アクセス数が10~20と、依然として多いので、やはりアクセス解析を開きっぱなしにしておきました。
そして10時過ぎ、30に増えた。その後、瞬く間に数字が大きくなっていき、11:40頃には100を超え、お昼休みの時間帯には最大180まで到達。
Google砲、再び、です。
今、これを書いているのは20時30分ですが、大体60~100の間と、高水準で推移しており、ブログ村のセミリタイア生活PVランキングでは図らずも1位になってしまいました。
別に狙って書いたわけではありません。
もしかしたら、投稿に含まれる煽りがGoogle先生のお気に召したのかもしれませんが、本来あれは、優しい常連読者の方の生暖かい嘲笑により軽く受け流して頂くべきもの。
一体、どうなっているんだ?
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80歳まで働ける?いいと思います。私はノーサンキューだけど。
最近ノジマが80歳まで働ける制度を導入したとかで、注目されています。
ノジマ、80歳まで働ける制度導入…定年後も1年契約の臨時従業員に
(略)店舗での販売経験が豊富なベテラン社員らのノウハウを活用すると同時に、若手の育成にもつなげる狙いがある。
(略)ノジマの定年は65歳だが、その後も1年契約の臨時従業員として雇用する。勤務形態や給与は個別に話し合って決める。ノジマは店舗の販売員を、メーカーからの派遣に頼らず、自社で賄っていることを強みとしている。
80歳という数字が刺激的過ぎて、ネット上では色々言われていますが、個人的には良い制度だと思います。私自身そういう制度を利用したいかと問われれば、ノーサンキューですが、それはそれとして。
目次
《埼玉県秩父市の秩父神社:この輪をくぐってコロナ防止してきました!》
45歳でお払い箱にする企業に比べたら・・・
ノジマのように80歳まで働ける制度を導入する企業がある一方で、早期退職勧奨により45歳でお払い箱にしようとする企業が出てきている。その差は最大35歳。
昨今の事情から鑑みるに、対応が両極端に分かれてしまうのも、まぁやむなしだけど、どちらが従業員に対して誠実かといえば、ノジマだと思うんですがね。
「80歳まで働かせる気か!」
「年金政策の失敗のツケが・・・」
これはノジマのせいじゃない。年金政策の失敗を言うなら、むしろ、そのツケをノジマが払っているとも言えるわけで、難しい点が多々あるだろうに、何とか雇用を守ろうとする姿勢は評価されていい。
従業員への金払いが悪く、45歳でお払い箱にする気マンマンの企業に比べれば、ずっとマシではないでしょうか。
80歳まで働くことより、45歳以降も今の職があるのかを心配すべし
まぁそれでも80歳まで働くというのは確かに極端。
パフォーマンスが落ちてきた高齢者を、若手がフォローする形になるので、若手にとっても、当の高齢者にとってもやりにくいでしょう。
でも考えてもみて下さい(特に若い方)。
先にも述べましたが、80歳どころか、45歳を過ぎたらお荷物扱いされかねない世の中になりつつあるのです。自分がそうならないためには、自らの価値を上げていって「私はこの会社になくてはならない存在である」ことを証明しろみたいな話になっているのですよ。それ出来ますか?
出来るというなら結構。でも、そこまで有能な人って世の中にそうそう多くないですよ。いや本当は多くの日本人は有能なのですが、企業社会で勝ち残っていける有能さって、結構特殊ですから、そう簡単ではないですよ。当ブログでは、以前次のようなことを書いています。
すると、若者の多くは、今現在は「働かない中高年」に文句を言っていても、将来的には、自分が「働きが無い」の烙印を押される可能性が高い、ということになります。「働きがある」と見なされるためには、相当なパフォーマンスを挙げなければならず、今のあなた程度の働きでは認められることはないでしょう。
定年は65歳、70歳と延びていく。一方で、45歳を過ぎたら何とか追い出しにかかろうとする。そのせめぎ合いです。80歳になるまで働きたくないというのも分かりますが、その前に、あなたが45歳になったとき、今の職があるのかどうか、このことをまず心配した方がいいのかもしれません。
現役世代の負担を増やすべきか?
80歳まで働かなくていけない世の中は間違っている!
このことを解決するために、誰もが65歳ぐらいまでにリタイアできるよう、年金を増やしてバックアップするとします。
その原資は?
あなた(と会社)が支払っている社会保険料を更に増額するか、消費税を倍増させるか。結局は、現役世代の負担増につながります。どこぞの誰かが上手く運用することで、年金制度がより有利になる、なんてこと、私はありえないと思っています。過去記事参照。
だとすれば、次の二択になります。
- 現役世代が、80歳まで働かなくてはいけない人の肩代わりをする。
- その当人に80歳まで働いて頂く。
この二択で問題提起をしたならば、後者だという人も多いんじゃないかな? 「年金なんて当てにならない」なんてみんな言っているんだから、前者の方向性は矛盾しますよね。
高齢まで働きたくない人はどうするか?
色々と書きましたが、私も50歳でリタイアした身ですから、80歳まで働くなんて考えただけでウンザリというのは分かるし、そこまで長く働かせる風潮にも疑問を持っています。
幸い日本は「何歳まで働け」という法律的な縛りは無いのですから、長く働きたくない人は、長く働かなくて済むよう、自分で準備(特に資金面)した方がよいと思います。
最近は雇用環境が悪化して、年金の支払いが先延ばしされ将来不安が大きいとはいえ、生活面では昔より遥かに恵まれている点も多いです。
例えば、私が子供の頃は以下のような感じでした。
- 100円ショップ無し。ユニクロ無し。
- 木造1Kアパートが多く、風呂無しが当たり前。そこに3~4人家庭が居住しているケースも珍しくない。
- 電子レンジが普及しておらず、簡単なレンチン料理など無い。
- ネット無し。新聞をとらないとニュースは読めない。
- 音楽やビデオやゲームなどの娯楽が、今よりも遥かに高額。
他にも挙げれば色々とありますが、私が子供の頃に比べれば、小さな出費で、より高レベルの生活が営める環境が整っています。子供の頃、貧乏な暮らしをしてきた私に言わせれば、夢のような世の中ですよ。
早期リタイアとはいわぬまでも、得られた収入を上手くリソース配分すれば、定年リタイアか、遅くとも65歳ぐらいまでには退職して、年金+僅かばかりの資金で、最低限の文化的な生活が出来るのではないでしょうか。
貧乏くさい? 子供の教育費が馬鹿にならない? 家のローンが残っている?
・・・ん、ま、そっか。それじゃ仕方ないですよね。
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