50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

書籍・古典

名誉も地位も無い楽しみが、真実の楽しみである

今回は久しぶりに漢文から。『菜根譚』という、明朝末、日本で言うと江戸幕府がちょうど開かれた頃の書物。この書物には含蓄のある言葉が多数収録されているのですが、今回は「名誉も地位も無い楽しみ」と「飢えず寒からずの憂い」について書かれた章から。 …

「宵越の銭は持たねぇ」とは金を吸い上げて毎日働かせるシステム

「宵越しの銭は持たねえ」なる言葉が江戸っ子のダンディズムとして知られていますが、実はこれ、支配者側に随分と都合の良い集金システム、かつ、人々を働かせるシステムであり、現代日本社会に通ずるところがあります。 今回は、故・中島らも氏のビジネス・…

二拠点生活なんて楽勝。場所はトカイナカが狙い目だろう。

コロナのテレワークの影響で注目されているのでしょうか、地方移住&2拠点生活の特集が、例のダイヤモンド・ザイ12月号で組まれるそうです。 東京の「都心部」と「檜原村」での“2拠点生活”の実態は?週3日の都心のホテル代を含めた住居費や食費は安くなり、…

人の贅沢がエスカレートしていく仕組み(象箸玉杯)

一点豪華主義のつもりが、贅沢がエスカレートしていき、ついには身を滅ぼしてしまう。 いかにもありがちな話ですが、それは現代日本だけではありません。古代中国にも同様の話がありますので、書いてみます。 目次 象著玉杯、酒池肉林の故事 この話は多分、…

誰もが好きな事で生きていける訳でないという当たり前の事実

ひろゆき氏の著書に「凡人道 役満狙いしないほうが人生うまくいく」というのがあります。 凡人道 役満狙いしないほうが人生うまくいく 作者:ひろゆき 発売日: 2019/09/12 メディア: 単行本 私自身がこの著書を読んだわけではないのですが、ネット上の書評や…

エンゲル係数に住宅費を加えた「青木係数」に注目(青木雄二氏考案)

自虐的に「俺、エンゲル係数が高いんだよなー」などと使われるほど有名なエンゲル係数。「消費支出に占める食費の割合」のことです。 しかしこの係数が提唱されたのは1857年のドイツだそうで、それから150年以上も経過した現代日本において、果たしてこの数…

リタイア資産形成に魔法みたいな方法なんて存在しないんだと思う

最近、「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門」なる本が出版されましたが、アマゾンの書評ではボロクソ言われています。 本気でFIREをめざす人のための資産形成入門 30歳でセミリタイアした私の高配当・増配株投資法 作者:穂高唯希 発売日: 2020/07/02…

私のリタイアが『ダイヤモンドZAi』で紹介される(2020年10月号)

本日発売『ダイヤモンドZAi』10月号で「早くリタイアしたい!」なる特集があり、私のリタイア生活についても紹介されています。 ダイヤモンドZAi(ザイ) 2020年 10月号 [雑誌] (最強日本株&アーリーリタイアの生の声&最新決算速報) 発売日: 2020/08/21 メディ…

ヒラに「経営者目線」を要求する現代日本 ~古代中国との比較~

ただの従業員に対して「経営者目線」とやらを要求する会社があります。 また、コンビニの店員って、仕事の範囲が多岐にわたっていて、給料に合わず大変だと聞きます。 現代日本は、薄給の従業員に対して、要求が多過ぎるんですよね。これに関連して、古代中…

リタイアを思い立ったキッカケ:『年収100万円の豊かな節約生活術』

早期・セミリタイアを思いつくキッカケというのは、人それぞれでありまして・・・。私の場合は、ある日、書店で立ち読みしている際に出会った本がそれ。44歳の頃でした。 目次 その本に出会った経緯 読んでいるうちにリタイアへの気持ちが盛り上がる 本の内…

孔子の教え「暇が辛いならゲームでもしていろ」ありがたくその通りにしよう

― 無職になると、退屈過ぎてツライ。 こういう話が巷に満ち溢れています。定年退職された方、勤め先を解雇された方。また、一部にはセミリタイアの方からも聞こえてきます。例えば・・・。 40代でセミリタイヤしたら暇すぎた。 | 生活・身近な話題 | 発言小…

「40代の悲哀」を中国古典『論語』に見出す

40代は、自らの能力に限界があることに気づく悲哀の年代。以前、そんな記事をアップいたしました。 50retire.hateblo.jp 実は、この考え方が言われ出したのは、それほど最近のことではありません。私は中国の最重要古典たる「論語」を読み返しているのですが…

感染症が明治時代の"道徳"教科書に取り上げられている

新型コロナウィルスで騒ぎ出して早数ヶ月。これはするな、あれもするな的な話は今後も続きそうです。 ところで、自宅の整理をしていたら、明治34年(1901年、昭和天皇御生誕の年)発行の尋常小学校「修身教本」が出てきました。つまり当時の小学校の道徳の教…