リタイア資金計画、インフレ率は0に設定。代わりに・・・
リタイア資金については色々と悩みどころが多いですが、その一つのポイントとしてインフレをどう扱うか、ということがあります。
セミリタイア界では有名な、かの逃げ切り計算機にも、その項目がありますしね。
正解は無いと思いますが、参考までに、私の考え方を書いてみようと思います。
目次
《東京都青梅市》
私の資金計画では、インフレ率はゼロ
実は、私の資金計画表上、インフレ率はゼロとしています。
というのも、今後、日本が毎年2%といった継続的なインフレになる可能性は低く、そのために多額の資金を余裕に見積もるのは無駄が多い、と考えているからです。
実際、バブル崩壊以降、日本ではほとんどインフレが起こらず、むしろデフレ傾向にあります。
安倍政権誕生後、アベノミクスでガンガンに金融緩和をしているにも関わらず、目標の2%に到達したのは2014年のみで、あとは1%にも届かない状況。つまり、日本経済においては、構造的に強力なデフレ圧力があるので、そう簡単には物価はあがっていかないだろう、という目論みです。
もちろん、計画にインフレ率を仕込んだ方がより安心なのは分かっています。でも、仮にインフレ率1%が継続した場合、20年後の物価は約1.2倍、2%なら約1.5倍となってしまいます。
現に日本のデフレ圧力をまざまざと見せつけられている状態で、インフレ用にそんな多額の資金をあらかじめ確保しておくのは無駄では? このまま、インフレが起こらなかった場合、確保した資金を死蔵させてしまうことになります。これは、大変に勿体ないことです。
代わりに、年間支出額に余裕を見込んでいる
ということで、計画上、インフレ率はゼロに設定しているのですが、全くインフレのことを考慮してないわけではありません。読みが外れてインフレが起こってしまった場合、生活が行き詰ってしまうのは困りますからね。
実は、資金計画において、年間支出額に相当の余裕を持たせています。
具体的な額は書きませんが、リタイア前の生活パターンから推測される年間支出額よりも数十万上乗せした額を、計画上の年間支出額としています。
だから少々のインフレで生活が破綻することはありません。インフレが起こっていない間は、上乗せ分贅沢できるし、インフレが起こったら贅沢を控えればよいのです。
インフレが起きても慌てずに対策
あと、将来的に政府のインフレ政策が功を奏してインフレが起きて、何か対策をとる場合でも、そう慌てる必要は無いと思っています。
よほどのハイパーインフレでない限り、物価上昇は緩やかですから、そのときの状況を見据えて、時間をかけて対策をとっても充分に間に合うでしょう。
資産が徐々に目減りしていくにしても、前項で述べた通り、支出額には余裕を持たせて計画していますから、即、リタイア計画が破綻するわけではありません。
ハイパーインフレが起こった場合はどうするんだ!という方もあるかもしれません。しかし、ハイパーインフレを見込んでリタイア資金計画を立てるなど不可能ですから、今から考えてもしょうがないことです。
コロナの影響
・・・ということで、前項までが、コロナ前に考えていたことです。
でも、コロナショックが発生してしまいました。これが物価に与える影響というのは未知数かなぁ。
すぐにという訳ではないけれど、生産や物流が滞って市場に出回る商品が少なく可能性がある。また、経済対策において金融緩和を更に推し進めると、市場に出回るお金が多くなる。
そうなると、インフレ、というのもあり得るのかなぁ。もっとも、次の記事では、インフレに根拠無し!むしろデフレを懸念!と書いていますがね。
スタグフレーションにならなければいいのですが。。。。今後何が起こるのか、全く見通しが立ちませんね。
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