私が会社を早期退職するにあたり、主要な検討事項の一つは「年金」でした。当時、私が計算していたことについて書いてみましょう。あくまで雑談ベースで語るものであり、正確な受給の仕組みなどを解説するのではありません。
なお、「どうせ将来年金なんか出やしないから、俺は年金に頼らず生きていくぜ!」という方には、無意味な記事となりますので、読む必要は無いと思います。
目次
《東京都奥多摩町》
退職年齢と年金額の一般論
年老いてもなお、自らの「保有資産額」「資産運用力」「副業」「サバイバル能力」などに自信がある!という人は、年金などに頼らず独自の方法で良いでしょうが、そうでない人は、素直に、65~70歳以降の生活費として年金を計算に入れるのが、良いと思います。この辺りについては、次の過去記事を参考にして下さい
【過去の当ブログ参考記事】年金とリタイア生活について、私が考えていること
早期退職、早期リタイアと年金について、基本的な考え方は、
- 会社員として長く勤めて厚生年金を多く払うほど、もらえる年金は増えるのでリタイアの難易度は低くなる。
- 退職年齢を早めれば早めるほど、もらえる年金は減るのでリタイアの難易度は高くなる。
という至極当たり前の話です。次のサイトなんかはよくまとまっているので参考にして下さい。
ただ、この辺、一般論だけでは割り切れず、ケース・バイ・ケースの話でもあるので、早期退職を考えている人は、受給額を、ねんきんネットで調べてみる、ということになります。
私の場合の計算
私もねんきんネットで、色々なケースを調べてみました。代表的なのは次の3パターンです。
具体的な金額は、書くのを差し控えますが、「50歳で辞め、国民年金に移行」の場合、受給額は百数十万円でした。また、「55歳で辞め、国民年金に移行」だと、そこから更に年額15万円アップ、「60歳で辞める」だと年額33万円アップする、という結果でした。
一方で、受給額が上がるほど、差し引かれる税金や保険料なども大きくなる、ということもあるので、実際の手取り額も、見よう見まねで試算してみました。
すると、「50歳で辞め、国民年金に移行」の手取り額に比べ、「55歳で辞め、国民年金に移行」だと年額11.4万円アップ、「60歳で辞める」だと年額25万円アップに留まっていました。
評価
このようなデータが出揃った上で、リタイア年齢を検討しました。
結論から書くと、「50歳で辞め、国民年金に移行」であっても、生活費を賄うには充分なので、当初の想定通り、50歳で辞めることにしました。
実際、リタイア1年めの出費は月平均9万円、年間110万円ほどでした(年金等の支払いは含めない額)。2年目も150万弱。このくらいの額なら、50歳で退職した場合の想定受給額で、大部分は賄うことができてしまいます。もっとも、インフレなどがあれば持ち出しは増えるでしょうが、そのくらい賄えるくらいの資金は作っていると自負しています。
【過去の当ブログ参考記事】リタイア後の生活費の推移。
とすると、より長く働いて、手取りベースで年金を11.4万円や25万円アップさせても、私にとってはそれ程意味の無いことであり、50歳での退職は、年金的には理に適っているのではないかと。
50歳まで退職を延ばしたのは、会社の退職金制度が有利になるからなのですが(退職金が増えるので50歳で辞めることにした 参照)、逆に、それ以上に延ばさなかったのは、以上の計算によるところが大きいのです。
★初めてお越しの方へ。以下にて私のセミリタイアの概要をまとめてあります。
⇒50歳でセミリタイア達成!その概要を書きます