50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

1円のためスーパーに30分かけて行くヤツ⇒そんな奴おらへんやろ~

 麻木久仁子さんが、TV番組の企画内で「1円のためスーパーに30分かけて行く」ことを批判したのが、一部で議論になっているそうです。

麻木久仁子“1円のためスーパーに30分かけて行くヤツ”「時間とお金の無駄」発言の是非(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース

「節約派・浪費派」に分かれ、それぞれの主張をぶつけ合う企画。浪費派という麻木は先の放送で「1円の(節約の)ために30分かけてスーパー行くヤツ」とし、こんな持論を展開した。

 (中略)

「スーパーは雑貨とか食料が集まって、効率よく買い物できるのが一番いいところ。それなのに、いろいろとちらしやスマホを見て、あっちの卵が50円安いとか、こっちの方が5円安いとか。何軒もはしごしている。(略)」

 言わんとすることは分かるのですが、現実問題、「1円のために30分かけてスーパー行くヤツ」なんて、節約派の中でも少数派ではないかと。大木こだまひびき風に言えば「そんな奴(ほとんど)おらへんやろ~」という感じ。

 

目次


 《東京都青梅市

大抵の"節約派"は、総合的に判断して合理的に行動していると思う

 もちろん、“1円のためスーパーに30分かけて行くヤツ”はゼロではないですよ。あの厚切りジェイソン氏がそれに近い行動原理のようで、1円でも安く買うために、遠いスーパーにも行かれるようです。

ジェイソン「700円のコーヒーを飲む人はバカ。1時間多く働かないといけないなら僕は飲まずに1時間の自由な時間が欲しい。」 [585351372]

厚切りジェイソン:ケチというか、もう習慣になってるから気にならないだけです。自動販売機で飲み物を買わないとか、
僕は散歩が好きだから、2km先の業務スーパーまで行って1円でも安い物を買います。物を買うときは必ず数箇所のものの値段を見ますよ。
その場でパッと買うというのはないです、一切。どうせ同じものなら安いほうが良いでしょ?

 まぁ、この方が2km先に遠征するのも、散歩を兼ねてというようですし、業務スーパーには、色々と安いモノ・独自の商品が揃っているので、本当に1円を節約するためだけに行っているとは思いにくいのですよね。

 別のスーパーに行くと、値段以外にも、品ぞろえが違ったり、豚肉なんかでも、店によって何となく感じが違っていたりするので、食卓のバリエーションが増えて、節約に留まらない効果がある。こういうのは、日常生活を工夫していくと見えてくる事実

 だから、普段は、同じスーパー内でなるべく安い商品を買うくらいの私ですが、遠くのスーパーに敢えて行くことも、たまにはします。

 多くの"節約派"の皆さんは、このように、節約額と労力、その他の効果などを総合的・合理的に判断して、近くで済ませるのか、遠征するのか決めているわけです。

 絵に描いたような超節約、例えば、醤油が切れたのでとにかく醤油だけ買い足したいときに、わざわざ30分先のスーパーに1円安い醤油だけを買って、とんぼ返りするような、機械的・硬直的な行動をされている方は、かなり例外的な存在ではないでしょうか。

"浪費派"の思い描く"節約派"

 しかし、節約というテーマで話題に挙がりやすいのは、その「例外的な存在」なんですよねぇ。テレビなんかは、インパクトを重視するからか、「1円のためスーパーに30分かけて行くヤツ」とか「節約の達人」みたいなステレオタイプな事例を取り上げる。

 確かに、そういう極端なケースを引き合いに出すと、一見分かりやすいのですが、現実からはかけ離れた議論になりがちなんですよね。

 まぁ、これが「浪費派」の思い描く「節約派」なのかもしれないし、その逆も然りなのかもしれません。

時給換算で損な買い物など、多くの人がやっているのでは?

 社会学者の古市憲寿氏はこれに同調しこう言った。

「その人の時給は2円ってことになりますよね。お住まいの都道府県の最低時給を見てください、その時間働けばいい」

 これに納得してしまう方も多いかもしれませんが、個人的には「じゃぁ、あなたは時給換算で損な買い物は全くしないの?」と言いたい。

 例えば、ネット通販

 あれも、コスパの良いものを買おうと色々ネットで調べていると、結構、時間を食うものです。最初から、どの商品を買うかピンポイントで決まっているならば、価格.comで調べて一発・・・ということもありますが、一般にはそうはいかない。

 価格.comに載っていない商品もあるし、どの商品を買うかピンポイントで決まっていなければ、まずは似たような膨大の商品から選定していくのが大変。

 売れ筋を適当に選ぶなどすれば、大外れしないものが10分程度で選べるのに、様々な通販サイトをハシゴしながら、あれでもない、これでもない、と悩んでいたら、何時間も(下手すると)何日も経過していた、それでコスパの良いものを買えたとしても、時給換算でいえば、最低時給以下だったなんてことも、結構ありがちではないかと。

 別に、このことが悪いと言っているのではなく(私だってやっていますし)、ただ、時給換算で損な買い物など、意識していないだけで、多くの人がやっていることではないのか?ということです。

 だから、時給換算で損な行動を無意味・愚かみたいに一刀両断するのは、一見賢いようでいて、人間に関する洞察の足りない、どこか底の浅い理論な感じがする。社会学者にしてはお粗末では?などと思ってしまいました。

 

時間とお金の関係については、過去記事もご覧ください!

50retire.hateblo.jp

 

★初めてお越しの方へ。以下にて私のセミリタイアの概要をまとめてあります。
 ⇒50歳でセミリタイア達成!その概要を書きます