50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

インフレと私のリタイア資産と生活について

 最近、様々なモノの値上げが報じられていてインフレっぽくなっていますが、ついこの間まで「安すぎる日本はダメだ!!」と言っていたのが、今更ながらに「インフレ日本はダメだ!!」みたいな雰囲気に変わっていて、思わず笑ってしまいます(「今のインフレは悪いインフレだからダメだ」というのでしょうが)。

 まぁそれはともかく、このインフレが私自身のリタイア生活にどう影響するのか、ですが、今のところ影響はほとんど無いと思っています。

目次

  
 《山梨県北都留郡丹波山村 一之瀬高橋トンネルと柳沢川(多摩川源流)》

資産はインフレ分も考慮して用意してある

 インフレの影響は無いだろう、とするのはいくつか理由がありますが、根本的には、インフレ分も考慮し、リタイア資産は多めに準備してある、ということです。

 完全リタイアが可能であろう資産が溜まったのは、私が48歳と数ヵ月のとき。

 厳密に言えば、「このときの手持ち資産」+「このときに退職していたらもらえたであろう退職金」があれば、もろもろのバッファを考慮しても、それなりに十分な額でした。

 しかし当時の私は、「なんだかんだで資産が足りなくなったので再び働かなくてはいけなくなってしまった」ということを恐れており、結局、それから1年半強、更に働いて資産の上乗せを図りました。

 余分な労働とも言えますが、資金的には以下のメリットがありました。

  • 通常の正社員賃金1年半強、多くもらえた
  • 50歳の大台に乗ったことにより、定年退職とほぼ同等の退職金がもらえるようになった
  • 厚生年金の加入期間が増えた
  • 人生におけるリタイア期間が1年半強分減少するのに伴い、必要なリタイア資金額が減少した

 これによる資金の上乗せ効果は非常に大きく、今後インフレが続いていったとしても、インフレ分は吸収できてしまうだろう、というのが現在の読みです。

(ローン無しの)持ち家がある

 持ち家という昭和的価値観をディスり、賃貸最高と煽るのが最近のトレンドですが、個人的には、(ローン無しの)持ち家があることによる資金的なメリットは大きいと考えています。それは特にリタイア後に効いてきます

 ここで詳細は述べませんが、とにかく世の中がインフレになったとしても、若干の固定資産税だけで、当面住むところは確保できる訳ですし、多額の家賃が無い分、総支出額がガクンと減るのでインフレの影響が限定的です。

本当に欲しいものは、多少、値が張ってもさっさと買う

 私は、「本当に欲しいものは多少、値が張ってもさっさと買う」ということを心がけています。買うか買わないか迷っているうちに、値上げされてしまうかもしれないからです。このようなスタイルは、インフレ局面では有効だと思います。

 また、インフレ云々とは関係無く「それを買うことで幸せになれるもの」は、早めに買った方が「より早く幸せになれる」という観点からも、良いことなんじゃないかと思います。

インフレ時は、生活費を抑える力が同時に働く

 いくら物価が上昇したからと言って、その物価上昇分、生活費が上がるとは限りません。というのも、庶民の多くは、物価上昇に対抗して、生活費を抑えるように工夫するからです。

 だから、例えば平均インフレ率が3%だったとしても、生活費の上昇は1%で抑えるなんてことも可能です。

 食事であれば、これまで牛肉でカレーを作っていたモノを豚肉や鶏肉にするとか、同じ食材であっても業務スーパー製に切り替えるとか、外食を控えるとか。全体的には値上げ基調だったとしても、そのとき安いモノで乗り切っていく、というのが庶民の知恵なんじゃないでしょうか。

 そんな風に、消費者側の抵抗もあってか、企業側も、例えばステルス値上げなどで、表面上の価格上昇を抑える工夫をしていますね。

 「おもウマイ店」なんてテレビ番組が持てはやされるほど、日本人にはデフレマインドが染まりきっているので、強気の値上げは続かないと見ます(日常生活のレベルでは)。

年金の存在も大きい

 何かとダメだダメだと言われる年金ですが、実際のところ、年金の存在は大きい。「年金なんてアテにしない」と言う人の中で、「本当にアテにしなくても大丈夫」なのは極少数ですので、一般の人は、あまり煽りに乗らず、アテにすべき範囲でちゃんとアテにすることをお勧めします。

 それはともかく、標準的な支給開始年齢は65歳ですので、私の場合、あと13年くらい。年金が支給されるようになると、インフレ等で支出の絶対額が増えていても、資産の取崩額は相当に少なくなることが想定されます。

 つまり、極端な話、今の資産はあと13年+α持てばいいのだ、と割り切っているので(あくまで「極端な話」ですが)、通常クラスのインフレでは動揺しないのです。。

 もし、インフレ率が想定よりも極端に高いということになれば、色々と支出をヤリクリして、年金を繰り下げ受給します。例えば1年繰り下げることが出来たなら、8.4%分、終身で増額になりますから(税金はありますが)、繰り下げ可能な状況であれば、インフレ対策としては有効でしょう。

 

★初めてお越しの方へ。以下にて私のセミリタイアの概要をまとめてあります。
 ⇒50歳でセミリタイア達成!その概要を書きます