退職年齢55歳でも早期リタイアを目指すべきか
FIRE・セミリタイア界隈で退職年齢55歳というと、「そんなのアーリーリタイアではない」と言う意見がよく出ます。確かにそのくらいの年齢までいくと、FIREのEを満たしているかは微妙かもしれません。
ただ、「それは定年退職と同じだから、やる意味・目指す意味が無い」と捉えるのは待った方がいいと思います。
当ブログのスタイルは、そこそこ会社員生活を送ることで得られる特典を最大限活用してリタイアに至ろうというものなので、どうしてもリタイア年齢は40~50代になる。その点、30代でのリタイアを指向している方とは相いれない部分があるのは仕方がありません。当記事は、そんなにリスクをとれないよ、ハードルが高くて無理だよ、という方に向けて書いています。
そして例えば、現状の資産だと、リタイア年齢が55歳くらいになってしまうと計算結果が出た場合、アーリーリタイアとは呼べないかもしれないけど、55歳を目指して準備を進めていったらどう?と、私は強く思います。
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「55歳リタイアも60歳定年リタイアも同じ」と感じるのは、多分その方が若いからであって、中高年になってくると、5年の違いは大きいと感じるはず。
その理由を以下に述べます。
高齢になって5年間働くのって結構きつい
一つは、年を重ねて、気力・体力が減ってきて、かつ自分の出世の限界が見えてきたところで5年間働くのって結構きついということ。一部、出世して自分で働き方などを決められたり、逆に「働かないおじさん」で楽している人もいるのでしょうが、ギリギリの状態で頑張っている人が多数だと思いますよ。
そんな中、「5年間早く退職できます」となったら、とてもありがたいと感じる人も少なくないはず。フルマラソン42.195kmは35kmからが勝負といいますが、それくらい35kmまでに体力を消耗しているのです。
私の場合、44歳で仕事がほとほと嫌になっていたとき、ひょんなことで計算をしてみたら「あれ、もしかして50歳でリタイア可能?」と判明したとき、砂漠の中でオアシスを見つけたというくらい、本当にありがたかったですね。
何かの学説で「年をとるほど時間の流れは早く感じから、若い頃に比べ5年なんてあっという間に過ぎる」みたいなのがありましたが、私は信じない。
高齢になってからの時間は貴重
もう一つは、人生の残り時間が少なくなってきていること。50代になると、男性の健康寿命72歳まであと20年くらいしかない。そこに「自由な生活をできる5年間」があるのと無いのとでは、全然違うでしょう。
若い頃の時間は貴重だ、といいますが、年とってからの時間もやっぱり貴重ですよ。特に、命の終わりが見えている分、そのことを意識せざるを得ないのです。
人生の区切りが明確になる
55歳であっても、そこでスパッと仕事を辞められる、区切りをつけられるというのは(仕事を早く辞めたい人にとっては)いいこと。というのも、皆さん60歳で定年になって以降も、嘱託かなんかで65歳くらいまで働いている。そして、今後この年齢が70歳くらいになる。
仕事が好き、社会(というか会社)との関わりをずっと持っていたい、という人は別ですが、本当は自由な時間が欲しいのに、何やかんやズルズルと会社に居続けてしまう、というのはあまりよくないことじゃないかと思います。実際、「70まで働かせる気か!」と、ブーブー言う声がネットに溢れていますよね。
そういう意味でも、例えば、55歳という目標を持って、そこで区切るというのは非常にいいことじゃないでしょうか。あるいは57歳のときにお子様が就職されるというのであれば、57歳でもよいと思います。
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