「FIREしてみたら暇過ぎたから卒業した」とか「セミリタイアに向き・不向きがある」という物言いは、FIRE・セミリタイア界隈の方であれば、どこかで一度は耳にしたor目にしたことがあると思います。
そのあたりのイメージを何とか視覚化できないかと思い、次のマトリクス図を作ってみました。どうか御笑覧下さい。
いくら仕事をしないリタイア生活だからといって、家事等以外の自由時間に、一切何もしないということはさすがになく、スマホをいじったり散歩をしたりなど、何かしら活動をしているはずです。
そこで乱暴ですが、それらの活動を能動的・受動的に分け、ある個人においてどちらの活動が多いかによって、能動指向・受動指向を判定します。これが縦軸です。
能動的な活動の典型はスポーツや情報発信、株が好きなら関連の作業、受動指向はテレビや動画視聴など。これは厳密な定義ではなく、例えば、読書がある人にとっては能動的、ある人にとっては受動的になり得ます。この辺は各々のイメージで自由に考えて下さい。
そして、自由な暮らしにおいて、何か能動的に活動するというのは、自分が好きなこと・自分にとって必要なことをやるというのが基本でですから、能動的活動をもってFIREが暇だとか言うことはあまり無いと思います。
やはり問題になってくるのは受動的活動でしょう。スポーツはやれば楽しいんだけど、つい腰が重くなって、とか仲間が集まらないとかで、受動的活動を行わざるを得ない、というというのは、長いリタイア生活ですから、十分あり得ることだと思います。
この受動的活動を「退屈」と捉えるか、「楽しい」と捉えるか、強引ですが二分論で考えます。
図を再掲。
①と②は、自分の好きなこと・自分にとって必要なことを能動的に活動している方であって、これを「アクティブ型リタイア」と仮に名付けました。基本、こういう人は「FIREはやることが無くて暇」など言わないと思います。ただ、受動的活動を退屈と感じる方(②)は、何らかの事情で能動的活動がストップしたとき、リタイア生活が退屈になってしまうので、「リスクあり」としています
③は、受動的な活動を主とされている方ですが、一般にはダラダラとしたイメージがある受動的活動が続いても、それを楽しめるという人であり、このスタイルを「パッシブ型リタイア」と仮に呼んでおくことにします(まるで資産運用みたいなネーミングですみません)。
問題は③、受動的活動を多く行っているのに、これを楽しめない、という人。おそらく、能動的な活動に喜びを感じるタイプなのに、リタイア後、何らかの理由で受動的活動が多くなってしまっている。こういう人はセミリタイアやFIREに不向きだと言えます。
「どうせFIREなんかしても暇だからやめとけ」みたいなことを言っているFIRE卒業者は、この③のようなリタイア生活を送った方なのかと想像しています。
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しょうもない図を作ってしまってすみません。
「どうせFIREなんかしても暇だからやめとけ」みたいな、一元的な評価が少なくないので、「リタイア生活も色々なんだよ」ということを言いたかった次第です。
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