50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

安倍元総理死去 ~参議院選挙はどうなるのか?~

 奈良県で、選挙演説中の安倍元総理が銃撃、死去、というニュースが入ってきました。本当にびっくりしました。ご冥福をお祈り申し上げます

目次

令和の時代でもこんなことが起きるとは・・

 過去、現職総理または総理経験者が暗殺された例としては、

があると思いますが、これらは、大正後期~昭和初期に立て続けに起こっています。この時期、日本は、大正デモクラシーの時代から、一気に戦争の時代へと突き進んでいったということを考えると、今回の事件も非常に不穏なものを感じてしまいます。

 令和の時代でもこんなことが起きるんだな・・・・

 大物政治家に殺意を抱き、それを実行してしまう者が、ごく僅か存在する。それはいつの時代でも変わらない、ということか。殺人を肯定するものでは決してないが、総理というのはそういう立場なのか

 なお、「選挙期間中に・・民主主義への挑戦」という風に言われていますが、犯人はそこまで考えていなくて、選挙期間中だと狙いやすかったというだけのことでしょう。

安倍元総理は分かりやすい「共通の敵」だった

 安倍総理は、(第二次以降の)長い長い在任期間に行われた、全ての衆議院総選挙・参議院通常選挙において、二位以下に大差をつけて勝利しています。最後こそコロナで支持率が下がってしまいましたが、人気という点では随一のものがあったと思います。

 だからこそ、というべきか、敵の多い方でもありました。

 詳細は省略しますが、安倍氏はいわゆるタカ派的な政治信条をお持ちでしたが、そういう方が国民的人気を長期にわたって獲得している状態は、割を食う側からすると、面白いものではなかったでしょう。

 だからなのか、安倍氏は、対立勢力にとって非常に分かりやすい「共通の敵」でした。安倍氏に対する憎悪をかきたてるような言動もかなり目立っていたようですし、総理辞任後、既に二代を経ているのに、いまだに安倍氏がどうのこうの、とおっしゃっているのを見かける状態です。

 もっとも、今回の銃撃を企てたのが、その対立勢力というのでは決してありませんが、彼らの安倍氏に対する憎悪をかきたてるような言動が、犯人の心情に影響していた可能性は否定できないような気がするのです

参議院選挙の結果への影響はあるか?

 そして気になるのは、あさってに控えた参議院選挙ですが、今回の事件、結果への影響はあるのか?ないのか?

 

 参考に出来そうなのは、昭和55年の衆参同時選挙期間中に大平総理が急死された例くらいしかありません。

 具体的にはwikipediaハプニング解散の項をご覧いただければと思いますが、簡単に述べますと、総理の病死によって、それまでゴタゴタしていた自民党内がまとまって、同情票も得ることが出来て、自民党は圧勝してしまいました。

 

 敢えて、この一例だけを参考に申し上げるなら、やはり、「影響はある」と思います。しかも、今回は病死ではなく、暗殺という更にショッキングな事件であり、それから僅か2日、そのショックが尾を引いたまま投票することになるのです。

影響の内容

 大平氏の例が示しているように、選挙としては自民側に有利になると見ます。

 「自民に入れようか他党に入れようか」と迷っている方は、自民の方にかなり振れるでしょう。こういう方の多くは、もともと自民指向だったが自民の勝利予測を受けて、他党も検討している、というパターンが多いと思います。しかし、今回の事件の衝撃で、その検討を止めて自民に決めてしまう方が多数出るものと推測。

 その結果、割を食うのは、自民票の主な流出先、つまり維新や保守系の小政党です。

 特に、事件現場の奈良、その隣の京都は接戦区でしたが、ともに自民がとるんじゃないでしょうか(京都もう1議席が立憲と維新どちらになるかは不明)。 

 立憲・国民の民主党系政党も安泰ではありません。特に1人区。自民優勢とはいえ、接戦に持ち込んでいる区もいくつかあり、自民vs民主党系野党vs小政党の構図。

 この構図だと、保守系有権者が、自民へのお灸的な意味で、思想信条的に多少合わなくても民主党系政党や小政党に投票することがありますが、今回の事件で自民にいくらか回帰する可能性があります。特に接戦区では影響が大きく、自民が当選しやすくなると見ます。

 比例も同様で、自民の比例票が維新や保守系小政党に流れがちだったのですが、今回の事件で、かなり流出は減って、19~21議席くらいは取るかもしれません

 

 色々書いてみましたが、前例に乏しい話なので、やはり予測は難しいですね。

 改めて、安倍元総理のご冥福をお祈り申し上げます。

 

★初めてお越しの方へ。以下にて私のセミリタイアの概要をまとめてあります。
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