50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

何かを失う覚悟がなければセミリタイアなどできない

 私に言わせれば、セミ・早期リタイアは、何かを失うことで自由な時間を得ることです。もっとも、様々な工夫をこらして、ほとんど失わずにリタイア生活を送っている方も一部おられるかもしれません。ただ、少なくとも、何かを失う「覚悟」無しにリタイアに踏み切ることは出来ない。そう思います。

目次

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 《東京都日の出町》

1億円あっても怖くてリタイアできない?

 前書きのようなややキツイことを書いてしまったのは、次のような記事を見かけたからでした。

allabout.co.jp

 すなわち、51歳で1億3000万円の資金があるのに、食いつぶす生活が怖くて早期リタイアに踏み切れないとのこと。

 普通に考えれば、充分な資金をお持ちなので安心してリタイアできそうなもので、実際、FPも「90歳時点でも2000万円あるから大丈夫だ」とアドバイスしています。

「1億円あっても不安でセミリタイアできない理由」とは?

 しかし、次のサイトまたは動画では、このFPのアドバイスは少々的外れだということのようです。

【まだ足りない?】1億円あっても不安でセミリタイアできない3つの理由 - こびと株.com

第79回 【まだ足りない?】1億円あっても不安でセミリタイアできない3つの理由【人生論】(動画)

もし私だったら、この回答では満足できません。やはり1億3千万円というカネが2,000万円まで減るのを指をくわえて見ていられないからです。

庶民の発想:お金をすべて使い切って死にたい

お金持ちの発想:築いた資産は1円たりとも減らしたくない

こういう話を読んだことがあります。コップからこぼれた水、利息で食べていくのが資産家の発想というわけです。

  そして、上記の相談者が、1億円あっても不安でリタイアできない理由として、次の3点が推測されています。

1億円あっても不安でセミリタイアできない理由

  1. 右肩下がりで減り続けるのが怖い
  2. いつ死ぬか分からない
  3. 稼げない自分に価値を感じられない(または機会損失を感じる)

 一般論としてなら、この推測は当を得ていると思います。ただ、先の相談者に当てはまるのかどうかは何ともいえません。

 今、この推測が正しいものとしましょう。そしてこの3つの理由は、何れも「何かを失うことに対する恐怖」という風に、私は理解しました。各項目を私なりに言い換えると次のような感じです。

  1. 「これまで築いてきた資産」を失うのが怖い
  2. 「死ぬまで経済的に困らない安心感」を失うのが怖い
  3. 「稼いできた自分」「稼ぐ機会」を失うのが怖い

 でも、セミリタイアや早期リタイアにあたり、上記のものを全く失っていない、今後も失うことはありえない、と断言できる人は稀ではないでしょうか。

 リタイアする際は、多かれ少なかれ、上記のものはある程度失うことを前提に、ただ、どこまで失ってもよいのか折り合いをつけていくものではないかと思います。

私の場合の「3失」

 私の場合を例に、上記の「3密」ならぬ「3失」について書いてみます。私は一億円もありませんが、4ケタ万円は持っていますから書く資格はあるでしょう。

 なお、記載の都合上、3失の順序は変更します。

「稼いできた自分」「稼ぐ機会」を失うことについて

 私がリタイアの検討を開始したのは、44歳のときでした。

 「稼いできた自分」そのものについては、特に執着はありませんでした。そもそも「稼いできた自分」から脱皮したくてリタイアするのですから。

 ただ「稼ぐ機会」が失われることについては、ある程度慎重になりました。

 早くリタイアした方が自分の時間をそれだけ多く持つことが出来ますが、以降、正社員として稼ぐ機会はほぼ失われます。

 後述する「死ぬまで経済的に困らない安心感」を担保するためにも、「稼ぐ機会」をただちに放棄するのは早計だろうと。

 色々と考えた結果、「稼ぐ機会」を、割増退職金が開始となる50歳までは有効活用し、以降は放棄することで折り合いをつけたのです(詳細は次の投稿参照)。

50retire.hateblo.jp

 退職金さえ見合った額をもらえたら、あとは「稼ぐ機会」にそこまで拘泥しなくてもいい。そんな気分でしたね。

「死ぬまで経済的に困らない安心感」を失うことについて

 確かにお金は多ければ多いに越したことは無いのでしょうが、「死ぬまで絶対に困らない保証」なんてあるはずがありません

 先のサイト(【まだ足りない?】1億円あっても不安でセミリタイアできない3つの理由)では「金の卵を産む鶏」さえ用意しさえすれば、あとは万事OKみたいに書いていますが、自分が死ぬそのときまで、用意した鶏が卵を産み続けてくれると、何で言えるのでしょうか。

 結局、そういう保証が無い以上、「死ぬまで経済的に困らない安心感」なんて、結局、自分がどこでどう安心するかの問題でしかないのです。

 私の場合、50歳まで働いて貯めた資金を元手にすれば、相当に長生きしても99%は大丈夫だろう、ぐらいの感じでした。もっともっとお金を増やしたり、あるいは「金の卵を産む鶏」を飼ったところで、安心度が99%が100%になることは決して無いのですから、その1%のギャップを埋めるために多大な労力やリスクを取るのも、何か違うなと。

「これまで築いてきた資産」を失うことについて

 もちろんこれは恐いですよ。27年近くも働いてきてようやく貯めたお金の大半が一瞬でパァになるような事態になれば。

 でも、リタイア生活のために、正当な対価を払ってそのために緩やかに資産が減ることは、そこまで怖いとは思っていません。

 私の場合、資産として持っている4ケタ万円のうち、最上位の桁の数字が1つ減るのに5年以上は要する計算です。公的年金が出て以降なら10年以上。

 このくらいの減少は容認しないと、早期/セミリタイアなど出来ないし、してはいけないのではないでしょうか。

 もちろん、投資や副業によって、ある時期、資産を取り崩さない状態にすることは可能でしょう。でも、その状態を死ぬまで続けられる保証はありません。

 その状態を維持できなくなったときでも、心穏やかにいられるようにしておく、というのが早期・セミリタイア(には限りませんが)において、肝要だと思うのですがね。

 

 本稿については、まだ書き足りないのですが、長くなりそうなので、一旦お開き。

 ↓続編です。

50retire.hateblo.jp

 

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