退職金が増えるので50歳で辞めることにした
そろそろ月末。待ちに待った「退職金」が振り込まれる頃です。
私が50歳まで会社に在籍して身を粉にして?働き、円満退職を心がけてきたのは、ひとえに「50歳になるともらえる割増退職金欲しさ」によるものです。
ええ、これがなければ、もう2年早く辞めていましたよ、はっきり言って。
目次
《東京都・奥多摩町》
45歳時点での退職金計算
私が5年前にリタイアを決意して、資金計画を立てるとき、真っ先に考えたのは、退職金はいくら?ということでしたね。
20年以上も同じ会社で働いているんだから、ヒラとはいえ、それなりの額の退職金が積み上がっているはずだ、と期待していましたよ。
会社のサーバにアップされている退職規程などを入手するなどして、45歳当時での退職金の金額を計算してみました(このあたりの詳しい計算方法は次の後日談参照)。
計算結果を見て、
「あれ、大したことない・・・?」
ちょっと期待外れだった、というのが正直なところです。
更に規程を読み込むと、退職金がアップする条件として、
- 勤続25周年
- 満50歳
という2つがありました。
両者はOR条件ですので、勤続25周年に達すると少しアップ、満50歳に達すると更にアップ、というものです。
45歳時点では、どちらにも達していないので、退職金は低く抑えられていた訳です。
退職金はしっかりと頂くべし
退職金の額は重要です。いつなら辞められるのか、辞めた後の資金計画はどうするのかに響いてきます。
「多少、長く働くことになっても、有利な条件で退職金をもらいたい。。。」
そう思いました。
しかし、あの有名なブロガーのきちりん氏は、このような考え方について、次のように警鐘を鳴らしています。
未来の働き方を考えよう(文春文庫 p.186)
時々、「あと2年働くと退職金○○円増えるから、そこまでは我慢する」という人がいます。いろんな事情があるのでしょうから、一概に間違っているとは言いません。でも、自分自身にはきちんと問うておくべきです。本当にその額が、「2年間の自由」「2年分の人生」より、自分にとって大きな価値があるのかと。
言っていることは正論なのかもしれませんが、しがないサラリーマンの事情が分かってない「強者の論理」ではないでしょうか。
退職金の上昇カーブの段差の直前に退職してしまい、
「あ~あ、あと少し待てば、退職金がもっと貰えていたのにいぃぃ。。。. . . .」
と地団駄踏んでも、後の祭りです。
勤続25周年(48歳時点)における計算
そこで、更に計算を続けました。
まず、私が勤続25周年に到達するのは48歳のとき。このタイミングでの退職金は、直前のそれより、ボーナスの手取り数回分程度、額が大きかったです。滅茶苦茶多いということでもないが、無視できる差でもありません。
48歳時点までにもらえる給料も合算すれば、この時点で辞めても、ギリギリ完全リタイアできる資金は貯まっていることにはなっていました。
しかし、次項で述べる、満50歳時における退職金の段差が更に大きかったので、48歳で辞めよう、という思いには至りませんでした。
満50歳における計算(早期退職)
退職年齢50歳からは「早期退職」と銘打って、規程が別途設けられていました。
これは最近はやりのリストラの一環(早期退職勧奨)ではなく、常設の規程であり、条件さえ合えば、いつ、誰にでも適用してもらえるものでした。
「早期退職」には、様々な名目で退職金の増額規程が盛り込まれており、結果、退職金は定年退職に準ずる額に達するくらいになっていました。49歳時点と比較すると7割増しくらいです。
50歳まで仕事を続ければ、この退職金の割増に加え、それまでの通常の給料の貯蓄も積みあがりますので、48歳退職時に比べ、資金面でかなり余裕が生まれます。この余裕資金を何に使うか、考えるだけでも楽しみになってきます。
~ これは、50歳までは働くしかないだろう、と。 ~
~ そして、50歳になったら直ちに辞めよう、と。~
こうして、50歳をリタイア年齢として定めたのでした。
やはり、退職金の規程はしっかり調べておいて、よかったですね。
あとは、これらの退職金の計算が本当に正しかったのかどうか、数日後に答え合わせです。
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