50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

コロナで注目、地方・郊外。人の流れはいずこへ?

 コロナで都市部のリスクが高まり、在宅勤務が広がったことで、地方や郊外が注目されています。在宅勤務が推奨されている今、あんな高額の家賃を払ってまで、東京都心に住む意味はあるのだろうか?ということです。

 私もそう思いますが、その動向がハッキリと顕在化するのはまだまだ先。しばらくは都心部でガマンする流れが継続すると見ています。

目次

 

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 《東京都青梅市の住宅地&畑》

先駆者たち

 私などは、今回の騒ぎが起こる何年も前から、東京都青梅市という、郊外ではあるが地方都市の様相をも呈した場所に、安い建売戸建を買って住んでいますが、これはセミリタイアを見込んでのものです。

 本稿の趣旨はウイズ・コロナ、ポスト・コロナですから、コロナ以降の動きを少し追ってみましょう。

不動産情報サイトの閲覧数

 まず、不動産情報サイトで、郊外エリアの閲覧数が増えている、という話。

コロナ禍で「コロナ疎開」や「テレワーク移住」はトレンドになる?【#コロナとどう暮らす】(山本久美子) - 個人 - Yahoo!ニュース

■中古一戸建ての閲覧数の伸び率(SUUMO調べ)

5月

1. 木更津市(千葉県)220.0%
2. 館山市(千葉県)211.2%
3. 三浦郡葉山町(神奈川県)199.8%
4. 那須郡那須町(栃木県)196.1%
5. 逗子市(神奈川県)189.0%

6月
1. 千葉市緑区(千葉県)233.9%
2. 富津市(千葉県)201.1%
3. 千葉市美浜区(千葉県)190.1%
4. 三浦郡葉山町(神奈川県)186.5%
5. 館山市(千葉県)184.4%

 こんなときでも青梅は見向きもされません! 明らかに「山よりも海」指向ですよね。

 ただ、あくまでもこれは伸び率。元が少なければ、絶対数が少し増えただけでも伸び率の数値は大きくなるのです。しかも、「成約数」ではなく「閲覧数」です。

 意識に変化が生じつつあるのは間違いないものの、これを大きな潮流のように扱うことは出来ないでしょう。

実際に移住した先駆者

 実際に郊外へ移住を果たした、「先駆者」とも呼べる人達がいるようです。最近私が見たTV番組では、次の例が紹介されていました。

【NHKネタドリ!東京大変革】コロナが「人間らしさ」への回帰を促し、住まい選びが変わる

最初に紹介されたのは、夫がIT企業に勤めるサラリーマン夫婦。仕事漬けで、日本橋に住んでいたマンションにも「寝に帰るだけ」だったそうです。

テレワークが始まり、一日中、夫が家にいるようになったことで、広い部屋を求めて千葉県印西市の3LDKの戸建てに移住したところ、快適に仕事ができるようになっただけでなく、家賃が半分の12万円になり、庭いじりの趣味までできたとか。

 印西市は、千葉県民じゃないと分かりにくいと思いますが、要するに成田の隣です。北総線・千葉ニュータウン中央駅から日本橋駅まで直通40~50分だから、案外近くて穴場かも(電車賃は高いですが)。

 でも、少し前だと、都心中心の価値観に染まった人達から「ありえない」と嘲笑されていたケースです。いや、今でも嘲笑され得る対象だとは思いますが、コロナのためトーンダウンしているのでしょう。

 まぁ、このような動きは、「先駆者」と表現した通り、まだまだ極一部。

今後の動向は?

 ただ、そう慌てずに。

 「コロナだけど、ほとんど郊外の物件は動いていない。やはり東京都心は永遠に不滅なのだ」などと、結論を出すのは時期尚早です。

 都心部は感染リスクが高いし、狭い物件で在宅勤務を行うのは苦痛かもしれませんが、だからといって、いきなり引っ越せる人なんて、そうそういるわけないじゃないですか

 原因が発生してから結果が顕在化するのには、往々にして時間がかかるものなのです。

 地方や郊外への流れが見えてくるには、以下のステップが必要です。

在宅勤務のトレンドの見極め

 今の段階では、コロナがいつまで続き、在宅勤務がどこまで普及するか、なかなか見えません。

 完全在宅勤務OKいう超先進的な企業も一部にありますが、多くは「コロナのためのかりそめの勤務形態」の地位に留まっているはずです。

 例えば、コロナが遅くとも今年度中に収束し、オリンピックが滞りなく行えるとなれば、在宅勤務の普及も限定的でしょうから、この場合は、そこまで地方や郊外への流れは加速しない。

 ただ、今の感じだと、コロナの収束まで年単位を要し、オリンピックが中止になる公算も少なからずある。この場合、在宅勤務のできる業種は、可能な限り、在宅勤務を進めざるを得なくなります。企業の存続をかけて

 仮に後者の方向だとしても、これが決定的な流れになるまで、まだまだ何ヶ月、下手すると1年くらいはかかります。在宅勤務が決定的なトレンドになるのを見極めるまでは、なかなか行動を起こしにくい、というのが普通の感覚でしょう。

まずは、新規の住宅購入者、首都圏にやってくる人から

 先にも述べましたが、既に都心部に住んでいる人(特に分譲の人)が、今すぐ引越しなんてそうそう出来るはずがないし、そもそもそういう人達は最初から都心志向なので動きは鈍いはず。

 問題は「既に都心部に住んでいる人が、地方や郊外に移住するか」ではなく、「これから住宅を購入する人、首都圏にやってくる人達がどういう動きをするか」にあるのです。

 彼らは、今住んでいる場所にそれほどしばられず、ウイズ・コロナ、ポスト・コロナのトレンドを見て居住エリアを決めることが可能です。

 例えば、これから住宅を購入しようとしている人は、都心への時間距離だけでなく、物件の広さや周辺環境などを重視するなど、条件に修正が入るかもしれません。

 また、新たに大学生になる人。今年の新入生、特に下宿している人は、結構悲惨なことになっていることが報道されています。

 もしこの状況が来年も続いた場合、受験生は、敢えて、はるばる東京都心の大学を選択して、下宿しようとするでしょうか? 同じ在宅授業を受けるにしても、自宅と下宿先では、負担が全然違いますよね。

 似たようなことが、新入社員についても言えます。関西や東海地方などであれば、就職の口も充分あります。もちろんそれらの地域の感染者数も多いのですが、少なくとも、わざわざ東京に行く必要性は低くなったのではないでしょうか。

 まずは、来年の4月に注目したいです。

私がいいなと思う街(関東)

 以上述べた通り、情勢はまだ流動的であり、確かなことは言えません。でも、中長期的には、郊外や地方に分散する動きも目立ってくるとは思います。

 最後に、個人的にいいなと思う東京郊外の街を挙げてみます。

 青梅はいわずもがな、その他には、高尾(中央線、東京都八王子市)や飯能(西武池袋線、埼玉県飯能市)あたり、どうですかね。

 どちらも山が近く、清流が流れ、適度に店があって、かといって人は多過ぎず、始発駅だから朝座って通勤できます。

 これらの街は、都心まで距離があるとはいえ、山手線まで1時間くらいだし、何より、座っていけることの効果は絶大です。しかも出勤回数が週2~3回で済むのなら、検討する価値はあるのではないでしょうか。仮に、在宅勤務がぽしゃったとしても、東京都心まで通える距離です。

 以上のような、通勤電車に関する、私の個人的な見解については、次の過去投稿も参考にして下さい。

 ⇒満員電車を避ける、これが私のポリシー

 

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