早期・セミリタイア関係でよく言われることとして、「リタイアには目的が無いと失敗する」というものがあります。
2. セミリタイアの失敗原因5選
(1)目的なくセミリタイアを始めてしまった
しかし、特に目的がなく会社を辞めてセミリタイア生活に突入した人に多いパターンとして、最初の数ヶ月は幸せを感じるものの、徐々にセミリタイア生活が苦痛に変わっていくことが挙げられます。
しかし、一般のリタイアブログを読むと、結構皆さん普通の生活をしておられます。「リタイアの目的」とやらを完遂するために、日々精力的に活動していることが読み取れるブログって、ほとんど見かけません。普通に朝起きたら食事して本読んで、家族とだべってブログ書いて・・・といった感じ。
つまり、早期・セミりリタイアするのに「目的」って、言われているほど重要なものなのか?という疑問が生じてくるわけです。
目次
《埼玉県小川町:八高線》
目的が無いリタイアは失敗する?
もっとも、ほとんどのリタイア者に共通する、明確な目的が実は一つあります。それは、ほかでもない。
「会社・仕事から逃れるため」です。
でもこのような目的は消極的と見なされ、不適当という扱いをされるのが相場です。
例えば先の記事の場合では、
仕事がしたくないからという理由だけでセミリタイア生活に突入すると、徐々にセミリタイア生活にもストレスを感じるようになっていくケースが多く見られます。
と書かれています。
「明確で強い目的」
じゃあ、どういう目的が適当なのか? 先の記事によると、
セミリタイアやアーリーリタイア・早期リタイアをする場合は、明確で強い目的を持っている方が失敗しにくくなります。
Kさんはサーフィンが趣味で、サーフィン中心の生活を送るために仕事を辞め、サーフィンの有名スポットである海岸のすぐ近くに奥様と一緒に引っ越しました。
サーフィン仲間やサーフィンなどを通じて仲良くなった地域の人たちと交流しながら仕事ももらうことができ、充実したセミリタイア生活を送っています。
というものが挙げられています。
これは一例なのでしょうが、この記事の筆者が「早期リタイア」というものにどういうイメージを抱いているのかは、よく分かります。
そして、このイメージに合う「明確で強い目的」を設定することが、リタイアを成功させるための秘訣なんだそうです。
もちろん、そのようなことを目的として設定することは大いにアリで、サーフィンのKさんが充実したセミリタイア生活を送っていらっしゃるのはすばらしいと思います。
ありきたりの目的でもいいのでは
しかし、私の見る限り、そのような「明確で強い目的」など持っていないリタイア者も結構います。というか、不適当とされている 「会社・仕事から逃れるため」こそが、彼らにとっての「明確で強い目的」だったりするのです。
彼らはリタイア後どうするのか?というと、例えば、読書だったり、ゲームだったり音楽鑑賞だったりするでしょう。これらは、必ずしもリタイアしなくても出来る、ごく一般的な趣味です。
でも、世の中には一生かかっても読み切れない本、やりききれないゲーム、聴ききれない音楽がある訳です。飽きずにそれらを続けていけるならば、当然、リタイアした方がより多くの本・ゲーム・音楽に触れることが出来るはずです。
また、ある段階でそれらに飽きてしまったとしても、他の楽しみを見つけたり、日々の生活自体を楽しんでいけるような人であれば、目的自体はありきたりでも、全く問題は無いのではないでしょうか。
むしろ、「リタイアには明確な目的が必要」という記事を読んで不安になり、「明確な目的」とやらを色々と探し回ってしまうような人はどうなのかな、と思います。
というのも、そのような人は、日々の生活を楽しんでいける自信が無いから不安になるのでしょうし、それは、後付で「明確で目的」を作ったところでどうにもなるものでもありません。
問題は「目的」そのものではない
結局、問題なのは「目的」そのものではないと思うんですよね。
「最初に目的を明確にせよ」みたいなのは、いかにも会社員的な発想です。そういう発想に囚われてしまっている人は、「目的」が無いと楽しめないわけですから、そりゃリタイアしても上手くいかないですよ。
そして、そういう人に限って、リタイアに失敗すると「目的が明確でなかった」などと、いかにも会社員的な総括をして、ライターの方々がこれに飛びつき、「目的が無いとリタイアは失敗しやすい!」などと記事にするわけです。
しかし、リタイア生活というのは、多分、会社員生活とは別の原理が働いています。「ありきたりの目的でも楽しめる」、更に進んで「目的の無いことでも楽しめる」といった「才能」が大きく物を言うように思います。目的とやらに拘っていること自体が間違っているのです。
実際、リタイア生活が上手くいっている方のブログを読むと、ブログ主がそれらの才能を持ち合わせていることが、よく伝わってきますよ。私もどちらかというと、そういうタイプです。
まぁ、才能といっても、それ程の特殊な技能を要するものではないんですがね。ただ、無理な人には無理、というもの。むしろ、「性格」というほうがより近いのかもしれません。
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