投資・副業・節約……リタイアブログを色々と読ませて頂いていますが、この3つのネタは鉄板です。
でも私は、投資ではあまり成功しておらず、副業といってもブログやフリーで稼げるほどの才能はありません。結局、私は「貯蓄取崩し型セミリタイア」で、「節約」に力を入れて、リタイアを達成したクチです。
目次
《山梨県甲州市[柳沢峠]》
リタイア・老後資金の計算が難しい理由
リタイア資金、これは必然的に老後資金の計算も含むのですが、これが色々難しいのは、次の特徴があるからでしょう。
- 必要総額が明確に分からない
- 一般に、収入より支出の方が多いため、資産を取り崩すことになる。
つまり、「不明確な必要総額」を「貯蓄取り崩し」で賄う構造のため、人々は不安になって「老後破産」という単語に怯え、「老後2000万円問題」で批判を繰り返します。
でも、怯えたり批判しても、それで何か自分の状況が好転するわけでもありません。自分の人生なのですから、何はともあれ自分で計算してみる姿勢、というのは絶対必要でしょう。
大雑把な計算式
先に挙げた特徴のうち、後者の「資産を取り崩す」の家計構造について、それ自体は、悪いものではありません。むしろ、これまで苦労してこしらえてきた資産を一切取り崩さないまま死ぬ、なんて、大層もったいないことのように思います。
だから、考えるべきは、前者の「必要総額が明確に分からない」になります。明確に分からないというその理由は、以下の項目が不明確でかつ世帯や個人により千差万別なことによります。
- 老後家計の柱たる年金の受給額
- 老後に発生する生活費
- 何歳まで生きるか
ただ、明確に分からないとしても、変数を適宜推定し、ごく大雑把な見当はつけることができます。例えば、年金支給開始時を初期状態として、次の式がプラスになればよいのです。
資産初期値-(生活費-年金額)×年数
インフレとか、天災とか、年金額が思うようにもらえないとか、思ったより長生きしてしまうかもとか、心配のネタはいくらでも挙げることはできます。
でもまずは、楽観的予測でもよいから、上記の式をプラスにすることが第一歩。楽観的予測をプラスにすることさえ出来ていないのに、悲観的な条件ばかりをいくらあげつらったって、詮無きことです。
「生活費-年金額」をいかに小さく抑えるかがキモ
ところで、上の式には、いくつかパラメータがありますが、特に、「生活費-年金額」をいかに小さく抑えるかがキモですね。この値には年数が乗算されるので、数十年間チリが積もると大きな山になるからです。
極端な話、「生活費-年金額」がゼロならば、全体も必ずプラスです。つまり、「年金の範囲で生活する」ってやつです。
そこまでいかなくても、「生活費-年金額」が例えば、年額30万程度で済むならば、20年で600万、30年で900万くらいなので、ここに65歳までの必要経費+予備費を足しても、そこまで莫大な金額にはならないはずです。
逆に、この値が例えば年額100万だと、20年で2000万、30年で3000万と、跳ね上がってしまいます。
生活費を減らす
「生活費-年金額」を減らすには、
- 生活費を減らす
- 年金額を増やす
の方策があります。とはいえ、年金額を増やすのは限界があるので、やはり「生活費を減らす」の方が色々ととれる方策は多いのではないでしょうか。
生活費で大きいのは「食費」と「住宅費」。
食費については、自炊を上手く取り入れて、そこまで大きくならないようにする。私の場合、青梅に引越して夕食の自炊が増え、リタイアした後は昼食の自炊が増えました。
次に住宅費ですが、私の場合は、今後引っ越す予定が無かったので、現役期間中に、安い一戸建てを購入しておき、現在は維持費だけの状態になっています。
十数年おきに修繕が必要とはいえ、普段は税金だけ。「(生活費-年金額)×年数」の上昇率が緩やかに抑えられていると、安心感が全く違います。
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