50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

去年の今頃はリタイア前のラストスパート【前編】

 立つ鳥跡を濁さずと言いますが、退職後はどうでも良くなる会社であっても、自分がいなくなった後に仕事が回るよう、引継やら何やらしなくてはなりません。

 通常業務の他に、これをやるのだから本当に大変。まさにラストスパートといった感じ。

 今考えると、去年の今頃がちょうどその時期だったのですよね。本当に時が経つのは早いなぁ!

 当時どんな感じだったか、前後編に分けて書いてみたいと思います。

 

目次

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 《埼玉県秩父市か皆野町あたり》

ラストスパートの時期

 最初に、私の退職日までの過程を振り返ってみましょう。

 本稿で言うラストスパートとは、太字で記した、9月上旬のあたりから11月15日までの間の、実質2ヶ月くらいのことです。

 ちなみに、私のリタイア前の職業はシステム関係でした。詳細は次の投稿を参考にして下さい。

 【過去の参考記事】 リタイア後初めて仕事の夢。こんな悪夢を見るほどにトラウマが大きい

なかなか話が来ない・・・

 退職前に私がやっていた業務は色々と複雑で、1週間や2週間じゃ到底引き継げるような内容でありませんでした。パターンが非常に多く、それぞれにボリュームがあり、細かな注意点も盛りだくさん。

 だから、一刻も早く後任者を決めてもらって、引継を開始したかったのですが、お盆明けになっても今後のことについて全然話がありません。

 12月末に退職したいことは随分前に表明し、年休消化も行わせて頂きたいと話をしています。引継も上記の理由から結構時間がかかるだろうという話もしています。

 「どうなっているんだ・・・」

と悶々としていたところ、9月上旬頃に、ようやく話がありました。

やっと後任者が決まった!

 このとき、後任者が誰かを教えてもらったのですが、彼は、プロジェクトの都合上、10月1日にならないと来られない、ということでした。

 いや、10月1日でさえかなり無理した日程であり、彼は、10月1日以降も前部署の残作業に時間がとられるため、フリーハンドではありません。その合間を縫って、私からの複雑な引継を受けるわけです。

 ただ、彼は経験があって有能な人間でした。人選はものすごく大事。人員がいないからといって、変な人物を寄こしてこられたらそれこそ大変。時期が遅れても彼でよかった。

 というのも、、、

  1. スポンジの如く吸収してくれる人物に対して、退職前に極力多くのことを伝えておきたい
  2. マニュアルだけではどうにもならない程、高度な作業タスク管理が必要である

 1については、単なる異動ならば、異動後もコミュニケーションをとることができますが、退職してしまったら不可能ですからね。

 2については、引継したからといって身につくものではなく、最初からそれを備えている人物でなければ、私の退職後も業務を円滑に進めていくことなど到底出来ないのです。

今後のスケジュール

 一方、私の退職スケジュールとしては、11月11日から年休消化、以降、12月末の正式退職日までの間は一日も出社しない、という感じで考えていました。しかし上記のような状況では、このスケジュールで通すのは相当に難しい。

 でも私は前々から、11月11日という日を心待ちにしていたわけであり、この期に及んで、ゴールポストをずらせるほどの余裕はありませんでした。

 そこで、次のような形をとることを私から提案し、了承されました。

  • 正式退職日を1ヶ月遅らせ、翌年1月31日とする
  • 年休消化開始を1週間遅らせ、11月18日からとする
  • 11/18以降も出社日を設ける。12月中旬までは週2回。以降は週0~1回

 このように日程を組むと、1月末までに全ての年休を消化できる計算でした。特に、12月と1月の間に、年末年始休暇があったため、それだけ出社日を減らすことが出来ました。

 後任者にとっても、年内は週2回とはいえ出社するので、相談などが出来ていいことだったのではないかと思います。

 翌日から引継の準備を始めたのですが、その詳細は後編にて。明日9/27にアップします。

 

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何もしないリタイア生活も板についてきた

 正式にリタイアしてから早8ヶ月ほど、年休消化時期も含めると10ヶ月を超えます。コロナの件もあって、当初の想定以上に非アクティブな生活を送っています。

  「何もしないリタイア生活」ですが、随分と板についてきて、遥か以前からこんな感じであったかのように錯覚します。

目次

 

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 《山梨県大月市:葛野川》

 

この8か月間の主な活動

 とはいっても、全く何もしていないわけではありません。

 この8ヶ月間で行った主な活動としては、家事・睡眠・食事といったエッセンシャルな行動や妻とのコミュニケーションを除けば、当ブログの執筆、読書、音楽鑑賞の3点(もっとも、音楽鑑賞は、他の2点と並行して行っています)。これに加え、時折、サイクリングハイキング散歩などに行きます。

 我ながら、生活内容の薄さに感心します。家族以外の人的交流がほとんど無いことも考えると、もはや仙人の領域に片足を突っ込んでいる状態なのかもしれません。

 この生活が半年続いたので、ひきこもりとあいなりました。

完全リタイアは「ひきこもり」か?

原則的には6カ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態

(中略)

「普段どのくらい外出するか」という質問に対して
(1)趣味の用事の時だけ外出する
(2)近所のコンビニなどには出かける
(3)自室から出るが、家からは出ない
(4)自室からほとんど出ない


上記の(2)~(4)選択した者を「狭義のひきこもり」、(1)を選択した者を「準ひきこもり」とし、(略)

 なので、普通にサラリーマンをしている方からすると、何もしていないのと同然であり、変わった生活をしている人間と思われることでしょう。でも、私自身は特に変わったことをしているとは思っていない

 私が思う変わった生活といえば、例えば、昆虫食が好きで、昆虫グルメを求めて日本全国を周遊している、みたいな感じ。

 一方、ブログや読書などは、それ単体としては珍しくもない行動。普通のサラリーマンだって、休日にこんな生活をしている方は絶対にいる。

 でも、定年前に会社を働くのをやめて、これらが生活の主体になると、昆虫グルメに負けず劣らず、変わり者という扱いになるわけです。

 なにしろ、セミリタイア者でさえ、「完全リタイアではなくセミリタイアで少しは働く方がいいんだ!」的なことを言っている世の中ですから。

 まぁ、人的交流があまり無いので「君は変わっている!」と直接言われているわけではないんですがね。

この生活が普通になってきた

 このように、朝起きて、午前中はブログ書いて、テキトーに家事をして、午後は本を読む、みたいな生活を続けていると、これが普通になってきます。コロナが収束したらやってみるぞ!と思っているアクティブなことはあるけど、今の生活についても、それはそれとして不都合は感じていません。

 リタイア生活がナチュラルになっている、ていうか。

 むしろ、朝起きて、慌ただしく準備して、電車に乗って会社に行き、会社ではガーッと仕事をやりまくり、会議に資料を提出し色々と説明するといった、サラリーマン生活では当たり前だったルーチンが、今や遠い世界の出来事のような感じ。

 あるいは、この4連休、コロナ感染がまだ続いているさなか、浅草や東京スカイツリーあたりにマスクしした人達が殺到して人混みを作っているシーンが、テレビで映されていたりします。

 私は、この光景に新鮮な驚きを感じながら、家でぼんやりとテレビを眺めているわけです。

「早期リタイアすると、暇になって耐えられない!」

 世の中には、「早期リタイアすると、暇になって耐えられない!」みたいな声がありますが、あれは半分正しくて半分嘘

 実際、私は、全く何もしていないわけではなく、先に述べたことに随分と時間を割いていて、それらが楽しいと思えています。だから、暇で耐えられないと感じたことはないし、万一、それらに飽きたら別のことをすればいいだけですし(実際、その計画もあります)。

 でも、そうでない人も多いんでしょうね。

 特に感じるのは、周りが働いているなか、自分だけがリタイア生活を送っているため、どうしても一人で過ごす時間が長くなること。

 思うに、「早期リタイアすると、暇で耐えられない!」というケースの多くは、つきつめていくと、この「一人で過ごす時間が長くなる」ということに起因しているのではないかと。

  1. 単純に、周囲に人がいないと寂しくてしょうがない
  2. それまでバリバリ仕事をしてきた人がリタイアすると、他者との比較切磋琢磨がなくなり、「おいてきぼり感」「取り残された感」を味わいやすい
  3. 趣味が、複数人でないと行えないものばかり(リタイア後に空いた時間で、趣味をやろうとしても一緒にやってくれる人がいない)

 これらの事象が、仕事ロスを引き起こし、本来、孤独耐性であるはずの問題が、「それは仕事をしていないからである」⇒「仕事しないと暇で耐えられない」と脳内変換されてしまう。

 そういったケースが、「セミリタイア失敗例」として紹介されるケースが案外多いのではないかと、私は見ています。

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時間を蓄えて早くセミリタイアする、という発想

 我々は、買い物のとき商品と価格を当然に比較しますが、「この商品を買うためには、どれ程の労働が必要になるか」ということはあまり考えません。でも、早期リタイア・セミリタイアするためには、有効な考え方かもしれません。

目次

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 《東京都八王子市:「マムシ注意」》

自動販売機は是か?非か? 

 ひろゆき氏へのインタビュー記事で次のようなものがあります。

 この記事、以前はヤフーに載っていて、多数のコメントが付いていたのですが、いつの間にか流れてしまいました。

 記憶する限り、あのときのヤフコメは、標題につられて、自動販売機を使うのは是か?非か?みたいな論争になっていました。

 非とする側から「同じ物を買うのに敢えて割高な店で買うなんて信じられない!」ときたら、是とする側から「数十円安いものを買うだけのため、いちいちスーパーになど寄っていられるか?」みたいに応酬。

 まぁ、日本は言論の自由が保証されていますから、そのような論争をするのも自由です。でも、ひろゆき氏の言いたいことは、そういうことではないですよね。

 自動販売機の話の直後、次の記載があります。

「お金を使う」という行為は、その分、働いた時間を交換する行為です。

時給1000円で働いているのであれば、1000円のものを買うときは、「これは1時間分の労力に見合うのか?」と考えることです。

あるいは、「この1000円のものをタダで手に入れることができれば、1時間もラクをすることになる」と考え方を変えるのは、お金だけでなく「時間の節約」にもなります。

 本当はもっとここの部分について語るべきなのに、話の方向がずれてしまった。確かに自販機を人生で5回しか利用していないというのは印象深いエピソードではありますが、読んでもらうためとはいえ、編集者も罪なタイトルをつけるものです

商品と労働力を比較=レイバー・パフォーマンス(レイパ)

 ところで、私はひろゆき氏の話は、面白いところを突いていると思うんですよね。

 通常だと、「コスト・パフォーマンス」(コスパ)といって、その商品と金額の比較はするけれども、そこに、コストを得るために費やした労働力を比較する発想はありません。

 でも、「この1000円の商品を得るために、あのツライ仕事を1時間しなくてはならないのか・・・」と考えると、仕事嫌いな人はブレーキがかかるかもしれません。

 つまり、商品と金額を比較するのではなく、商品と労働力を比較する。「コスト・パフォーマンス」ならぬ、「レイバー・パフォーマンス」(レイパ)を考えよう、という訳です。

 まだ1000円の商品くらいならともかく、終電に乗り遅れてタクシーに乗って1万円払ってしまったら、これは人によっては1日分の給料に相当するわけです。

 「1日タダ働き」と考えたら、1万円といえど、そうそう無駄遣いなどできません(仕事嫌いの人にとっては)。

ある意味、時間は貯められる

 以前、次のような記事を投稿しました。

 この投稿では、お金と時間の本質的な違いとして、「お金は貯められるが、時間は貯められない」ということを指摘しています。

 しかし、前項の「レイバー・パフォーマンス」(レイパ)の理屈を応用すれば、ある意味、時間は貯められると思うんですよね。

 この投稿では、1日2本(300円分)のペットボトルを止めて水筒にすれば、年間10万円の節約になることを述べています。

 300円というと、労働時間に換算すれば、人にもよりますが例えば10分程度ですよ。だからレイパなど気にせず、毎日300円を使う。

 でも、もしペットボトルを水筒に変更するなどして、毎日300円を使わないようにできれば、これは毎日10分間の「時間貯蓄」をすることに相当します。

 すると、20年後、この節約によって200万の資金が手元に残っているはずです。これは、平均年収の半年分に相当します。もしリタイア願望があれば、半年早くリタイアできる。あるいは年間の生活費が200万程度の人なら、1年早くリタイアできる

 つまり、毎日10分を貯蓄することで、20年後には半年ないし1年の時間をおろすことが出来ますよ、ということです。

 分かったような分からないような話ですが、次のように言い換えたらどうでしょうか。

 300円というはした金を稼ぐのにも、10分程度の労働はしているのです。これを、はした金だからといって、必要性の低いものに費やしてしませば、この10分間はそこで消えてしまいます。しかし、この300円を無駄にせずにとっておけば、この10分間は300円に形を変えた蓄えとなります。時間のヘソクリと言ってもいいかも。

 この「10分間=300円の蓄え」を、20年間毎日積み重ねると、200万円になっています。これは半年や1年といった、まとまった時間と等価であり、この分の労働時間を自分時間に変換できる、という仕組みです。

 10分 ⇒ 300円 ⇒ (20年後) ⇒ 200万円 ⇒ 半年or1年

 もちろん以上の数字は例ですので、「20年後」という数字があまり遠い未来のように思えるのであれば、もっと多方面に節約額を上げることで期間は短縮できますので、各人で納得のいく数字になぶって下さい。

 

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リタイア後2度目の住民税は自動引落し。キャッシュレシュでは痛みを感じないね。

 先日、リタイア後2度めの住民税支払いがありました。

 1度めのときは、その額の高さに溜息ついたものでした。

住民税の通知あり。給付金10万など軽く吹っ飛ぶ額に溜息

  今回通知があった税額をハッキリ書くのは憚られますが、年額ウン十万円といったところです。「退職前に毎月控除されていた額の12倍」よりは若干少な目なのはよかった。

 とはいえ、コロナの給付金10万円など軽く吹っ飛ぶその額に溜息。分かっていたこととはいえね。

  しかし2度めは、前回とほぼ同額を支払ったにも関わらず、前回ほどの痛みは感じなかったのですね。その理由とは?

目次

 

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 《東京都檜原村:夢の滝》

支払いに痛みを感じなかった理由

 それは、単に、銀行の自動引落しにしていたからなのでした。知らない間に勝手に引き落とされていたんだから、痛みも糞もありませんよね(笑)。

 実は、先月から月に一回、資産の棚卸しをすることにしていて、そのとき、8月31日に住民税が勝手に引き落とされていることに気付いた、という訳です。

 「ああ、そういえば住民税なんてのがあったなぁ」

と、まるで他人事な感覚。

 一方、前回は結局、ATMで現金をおろして市の出張所で直接払ったので、痛みは相当なものがあったのです。

 以前の記事では次のように書いていました。

 給料をもらっていたときはそうでもなかったけど、これほどの額を直接自分の資産から取られる痛み。リタイアして初めて味わう感覚です。

 逆にいえば、給料天引きって、払う方は痛みを感じない、受け取る方も自動で徴収できる、まことにいいシステムなんですね(皮肉)。

  しかし、給与天引きでなく、自らの口座の自動引落しであっても、ここまで痛みは軽減されてしまうものかと、我ながらビックリ。

 自動引落しって、払う方は痛みを感じない、受け取る方も自動で徴収できる、まことにいいシステムなんですね(皮肉)。

現金で支払うことの痛みについて

 当ブログは、1記事最低1500字は書くことにしているので、もう少し続けます(笑)。

 最近は、コロナでキャッシュレス優位な論調ですが、今回の住民税支払いで感じたことは、現金とキャッシュレスとでは心理的なハードルが全然違うな、ということ(自動引落しもキャッシュレスの一種)。

 いわゆる現金派の方が、現金派である理由の一つとして「キャッシュレスだと使い過ぎてしまう」というのがありますが、むべなるかな、と思います。

 キャッシュレス派というか、もっと進んだキャッシュレス至上主義の方の中には、このような現金派の言い分を馬鹿にする方もいますよね。

 「キャッシュレスだと使いすぎてしまうというのは、支出管理ができないからだ。そういうヤツはどうせ現金でも同じように使いすぎる。でもキャッシュレスだと支出が明細で一目瞭然だから管理が楽」

みたいな感じ。

 でも、やっぱり、上記に述べた現金の心理的ハードル、そして現金が足りなければ物が買えない、という物理的なハードルは、否定しがたいものがあると思います。

 このような現金決済のハードルの高さを、支出管理に有効に活用しているというのなら、今、無理してキャッシュレス化する必要など無いと思う。

 それにしてもキャッシュレス至上主義の人って、何であんなに攻撃的なのだろう? 例えば、次のような。

 現金払いを攻撃する前に、自らのイライラの原因が、カルシウムやビタミンの摂取が足りていないためではないかとを疑った方がよい。

そこまでキャッシュレスって素晴らしいか?

 とはいっても、当ブログをご覧の皆様で、100%現金という方はほとんどいらっしゃらないでしょう。

 かくいう私も、ここ最近はほとんど現金を使っていません。先に述べた、1回めの住民税の支払いと、ごく稀に行く飲食店ぐらい。よく行くスーパーやドラッグストアはクレジットなので、現金は使いません。

 確かに店頭で金勘定する必要は無いので楽ですし、現金より多少は早いのかもしれません。

 でも、事象としてはそれ以上でもそれ以下でも無く、どこにいても日本中・世界中のものが買えるようになったネット通販に比べれば、かなり末梢的なことのように思えます。

 店員の現金管理が楽になるというのは、買う方からしたら関係無い話だし、ポイントがつくとはいっても、それはただのエサであって、キャッシュレスの本質とは違うし。

 ドコモ口座のようなことが起こるのは、まだまだキャッシュレシュ(特に最近出て来たサービス)というものが、こなれていない証拠

 だから、バラ色のシステムであるかのごとくキャッシュレシュに傾倒している一部の人達の気持ちが全然分かりません

 先に挙げた「現金払いは迷惑」とか、あるいは「バスに乗り遅れるな」「こんなにポイント還元分を損しています」論なんかに、いちいち真剣に取り合う必要なんか無く、自分に必要な範囲でサービスを取捨選択していけばいいことだと思います。

 うん、2000字超えた!

 

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ジャパンライフ詐欺。小金持ちの労せず得したい心理に付け込んだか?

 ジャパンライフ元会長が逮捕されたそうですが、驚くべきはその被害額。

ジャパンライフ元会長ら詐欺容疑で逮捕へ 被害総額2000億円か

高いもので数百万円する磁気治療器のオーナーになれば、そのレンタル収入によって年に6%の高い配当金を得られるとうたい、高齢者を中心に出資を募っていました。

また、被害者は高齢者を中心に全国でおよそ7000人に上り、1人あたりの被害額は平均で2800万円となっています。

  2800万円って平均値ですよ? 中にはこういう人もいた、というのではなく。1000万2000万円は当たり前、中には1億円を出資した方もおられたそうで、そういう方が総勢7000人。

 私は、加害者側よりも、むしろ、何でこんなに多くの人が、こんなに多くの額を、こんなに怪しげな商法に出資してしまったのか? その心理の方に興味あります。

目次

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 《東京都福生市:JR五日市線・熊川駅

1億円出資した方のエピソード

 先の記事から。

 埼玉県川越市に住む○○さん(75)は10年ほど前、知人に紹介されてジャパンライフへの出資を始めました。

 元本が保証される上、毎月配当が支払われるといううたい文句に当初は疑問を感じたということですが、セミナーなどで山口元会長から出資を強く勧められたほか、実際に配当が振り込まれたことなどから信用してしまったということです。

 ○○さんの出資額はしだいに膨らみ、10代から貯めていた定期預金などを含む全財産、およそ1億円に上りました。

 疑問を感じているのなら、そもそも何故そんなセミナーに参加したのだ?

 好意的に解釈するのなら、勧誘してきた知人の顔を立てて、ということなのでしょう。ただ、本当に、純粋な気持ちで参加したのか?そこに下心は全く無かったのか?というと、そうじゃないような気がしてなりません。

 そしてセミナーで勧められて少額の出資をしたところ、思ったより配当金が多く出ため、射倖心がどんどん湧いてきて、全財産の1億円をつぎ込むまでに至った、といったところなのでしょうか。

労せずして金が入る、という快感

 記事から類推する限り、この方は65歳の時点で1億円持っているのだから、普通に生活する分には問題無いはずです。仮に付き合いのために出資するにしても、少額で済ませておけばよく、何も全額を突っ込む必要は無い。

 しかし、配当金が出たというのは、この方にとって、恐らく人生初めての経験であり、そのようなことに免疫も無ければ「投資の類は余裕資金でやるものだ」という大原則を誰からも教わっていない。

 すると、自らの射倖心を阻むものは何もなくなります。

 儲けようとしているお金、儲かったお金が自分にとって本当に必要なのかには思いを致さず、労せずして金が入る、というその快感にとりこになってしまったのでしょう。

 

 

 「安倍首相らが広告塔なので」ということですが、常識的に考えればおかしいことはわかりそうに思えます。でも、そのような射倖心があると目を曇らされてしまうのだということなのでしょうか。

 もちろん、だます方が悪い。確かに気の毒。なんだけれども、う〜ん。。。

 あとは、合流新党がこの件で加藤官房長官あたりを徹底追及ですかね、合流前と全く変わるところ無く。この点も、う〜ん。。。

 

 ちなみに、「射倖心」という語は、戦後の文字改革で「射幸心」と書き換えられてしまっていますが、本来は「射倖心」と書きます。

 「倖」という字の古い用例として、紀元前の中国で書かれた『韓非子』という書物に、「姦軌以倖偷世者」という語句があります。「悪事を働くことよって、世間で倖偷(もっけの幸い)を得る者」という意味です。

 今回の被害者が悪事を働いたというわけでは決してありませんが、もっけの幸いを求める者が、大昔から後を絶たなかったということは、「倖」という字の用例からも分かるというものです。

 また、「幸」と「倖」、字形も意味も類似していながら、敢えて使い分けているところに漢字の奥深さを感じます。「倖(=もっけの幸い)」は、本当の「幸」とは区別されるべきもの、というのが、古代中国の発想だったのでしょう。

 「倖」という字を命名に使用する向きがありますが、このような漢字の使い分けに通じていたら、到底、使用しようとは思わないであろう文字ではあります。

小金持ちが狙われる

 余談が過ぎました。

 あと一つ注目しているのが、被害額の平均が2800万円というところ。

 50万や100万ではなく、10億や20億でもなく、2800万

 大体、マス層上位からアッパーマス層、準富裕層といったところが、主要なターゲットでしょう。つまり小金持ち。これらの層は、野村のレポートから推測するに、恐らく全世帯の2割以上

  【過去の参考記事】 資産保有額の階層図について新たな提案(アッパーマス層とか準富裕層とか)

 多分その大半は高齢者。老後不安だなんだと言っても、退職金が沢山出てこのくらいの老後資金を持っている人々はそれなりにいるということ。

 資金を集める方の観点で見れば、この辺りの層をターゲットにしたシステムを上手く回転させることで、まことに効率がよく集金できる。対象者は多く、一件当たりのお金は多額なのだから。

 貧乏な方だと、このような手合いが忍び寄ってくることも無いだろうし、手持ちの資産を守りきることだけで精一杯だと思うので、引っかかることもあまり無いのでは?と思います。

一応、私も気をつけることにする

 セミリタイア者のリタイア資金も大体このくらいが多いと思われます。

 まぁ、セミリタイア者は堅実で賢明な方ばかりですので、まさかこのような手合いにひっかかることは無いと思いますが、小金を持っている、暇があるという共通点もあるので、気をつけた方がいいのかも。

 もちろん、私も気をつけます。

 

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リタイア年齢や目標金額の設定には悩ましい点がある

 以前の投稿で、

48歳4ヶ月ならギリギリ完全リタイア可能という結論を得ていました。この段階でリタイアする選択もあったでしょう。

 ただこの条件だと、趣味や楽しみのために使えるお金が少ない。結局、48歳5ヶ月め以降、50歳まで、ボーナスステージだと思って働くことにしたのですけどね。

 ※リタイア決意後,実現までの辛い日々を乗り切る方法より

ということを書きました。

 これは、48歳4ヶ月なら然るべき金額が準備できるだろう、ということなのですが、改めて振り返ってみると、48歳4ヶ月が唯一の解というわけでもなく、悩ましい点がありますね。

目次

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 《東京都青梅市:多摩川・御岳渓谷》

もっと少ない金額・早い年齢のリタイアも実は可能

 「48歳4ヶ月ならギリギリ完全リタイア可能」というのは、かなりリスクを考慮して必要額を多くしています。言わば、盛った数字です。

  1. 年間支出額は、過去の実績値の150万よりも更に数十万円を+α
  2. 年金受給開始年齢は68歳
  3. 年金受給額は、ねんきんネット上の値より2割減
  4. 万一の際の予備費用を多く見積もる

といった塩梅。

 ここまで数字を盛って、48歳以降も50歳まで働いて、割増退職金までせしめて退職したのだから、金銭的には相当な余裕をもってリタイアしたことになります。

【当ブログ内参考記事】

 しかし、そこまで数字を盛らずに、もっと少ない金額・早い年齢でのリタイアも実は可能です。

条件を変えて資産の計算

 例えば、リスクを思いっきり小さく想定して、次のような条件にするとどうなるでしょうか。

  1. 年間支出額は、過去の実績値の150万を採用
  2. 年金受給開始年齢は65歳
  3. 年金受給額は、ねんきんネット上の値をそのまま採用
  4. 万一の際の予備費用は少なく

 例えば、リタイア年齢を45歳(私のリタイア検討開始から間もない頃)とし、11~13の条件を採用すると、90歳時点でも1000万弱のお金が残る計算です。14の「万一の際の予備費用」は、この1000万弱を充てれば充分じゃないか。そういう風に考えられれば、45歳でリタイアしてしまうことも充分可能となります。

 一方、前述の

  1. 年間支出額は、過去の実績値の150万よりも更に数十万円を+α
  2. 年金受給開始年齢は68歳
  3. 年金受給額は、ねんきんネット上の値より2割減

の条件で45歳リタイアすると、70前には赤字になり、「万一の際の予備費用」もへったくれもなくなるわけです。

最速のリタイア年齢・最低のリタイア金額を知っておくのは有効

 前項の45歳リタイア案は、かなり甘い試算に基づいていますが、だから意味が無いのかというと、それは違うのではないでしょうか。

 既にお金を沢山持っている人なら別ですが、まだあまりお金を持っていない、でもリタイアしたい、という方が、最初から「あれも必要」「これも必要」とてんこ盛りにした金額を算出して、その額の大きさに絶望感に浸るのもどうかと思うからです。

 それよりは、まず前項のような甘々の試算を行って、最速のリタイア年齢・最低のリタイア金額を算出して、「これならどうにかなりそうだ」と思えるようになるのが先決。この甘々の試算に基づいた金額を最初の目標に設定し、その目標が見えてきた段階で、リスクや贅沢のことを考え始めても遅くありません。

甘々試算で算出された額に上積みを図る

 私の場合、甘々の試算なら45歳でもリタイアできることは前々項に書きましたが、リスクや贅沢を考慮すると、もう少し長く働いて、資金の上積みを図るのが安全です。

  例えば、

  1. 年間支出額は、やや色をつけて160万円
  2. 年金受給開始年齢は68歳
  3. 年金受給額は、ねんきんネット上の値より1割減

の条件で47歳リタイアすると、90歳の時点で1000万円強と、前項の45歳リタイアより若干多く残ります。この1000万強を「万一の際の予備費用」に充てるわけです。

 このように「最速のリタイア年齢・最低のリタイア金額」を知った上で、どこまで安全を見るのか・贅沢したいか、折り合いをつけて「実際のリタイア年齢・金額」を決めていくわけでです。

どこで折り合うか悩ましい

 ただ、どのように折り合いをつけるのか、やはり色々な考え方があります。リタイア年齢を重視するのか、安全・贅沢を重視するのかで千差万別の結果が出て来るのです。

 冒頭、私が悩ましいと書いたのも、そこです。

 甘々の試算なら45歳(あるいはそれ以前)でもリタイア可能(もし金銭面での不安が残るなら、リタイア後も最低限の労働をして補えばよい

 でも、私は「安心・贅沢」の方を重視して、リタイアは50歳になった。最速45歳と、その差5年です。残りの人生(特に健康寿命)のことを考えると、この5年というのは決して短くはない歳月です。

 もう少し早くリタイアしてもよかったかな?と思わなくはない。でも今は充分幸せだし、何より安心なので、間違った選択をしたとも思っていない。

 正解はありません。 誰も教えてくれません。むしろ、他人の意見によりコロコロ計画を変えるような方は、早期・セミリタイアに向いていないかもしれません。

 ただ、先に述べた「最速のリタイア年齢・最低のリタイア金額」を計算して、そこから上積みを図る、という考え方自体は多くの人に有効だと思うのです。

 【当ブログ内参考記事】30代でセミリタイアしていたら?と時折考える

 

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リタイア後初めて仕事の夢。こんな悪夢を見るほどにトラウマが大きい

 リタイアブログでたまに「仕事の夢を見た」という記事を見かけます。仕事を忌避してリタイアされている方々なので、ロクな夢でないのが普通

 そんな記事を読んで、私もいつかそんな夢を見るのだろうか・・・と思っていたら見てしまいました。御多分に漏れず、悪夢でした。

 「他人の夢の話ほどつまらぬものはない」ともいいますので、私の現役時代の仕事内容も含めて、夢の内容を紹介しましょう。守秘義務に違反しない範囲で。

目次

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 《東京都東大和市:多摩湖》

現役時業務内容

 私のリタイア前の職業は「システムエンジニア(SE)」でした。

 最後にしていた業務は、某大規模システムのユーザー設定。ユーザーが新たに加入したり、退会したり、あるいは加入条件を変更したりするたびに、システムにユーザー設定のデータを入れるわけです。

 ユーザーの加入条件は様々ですから、設定データの内容も同じく様々。誤ったデータを投入すると、該当のユーザーがシステムを使えなかったり、最悪、システム障害を引き起こします。

 そのような事態が起こると、大問題になり、経緯と再発防止を記した書類を作らされます。

 その書類は、予備会議で何度も何度もダメ押しされ、作り直させられ、そうやってやっと本会議に提出することが許される。

 本会議では、改めて上の人々に経緯・再発防止を説明する。説明内容に不足があれば、承認を得られず、再提出。また、障害の内容によっては、ユーザーへのお詫び文書も作成されます。

 ここまで最低でも一ヶ月。夜も眠れなくなるほど憔悴する日々が待っています

 こうならないために、データの作成には慎重に慎重を重ねます。でも、ただ慎重にやるだけでは、時間面・正確性に限界がありますので、excelマクロでプログラムを組んでいました。

 また、データ投入コマンドを投入する際、システムの仕様上、一時的にシステムの機能が止まりますので、ユーザーのいない真夜中を狙います。しかし、コマンド投入をするためだけに、会社に泊まるわけにもいかないので、真夜中にコマンドが自動起動するよう、昼間に仕掛けておくわけです。

夢の内容

 夢の場面設定は、何故かリタイア前日、すなわち最終出社日でした。

 もちろん、現実の最終出社日は、仕事などするわけもなく、退職辞令を受け取った後は、ただ挨拶してお菓子配って終わりです。

  【参考記事】 最終出社日。お菓子を配りまくりました。

 しかし、夢では違いました。

 出社すると、それまで私とペアを組んで業務を行っていた人間が、コマンドを投入するところでした。しかも真夜中の自動起動ではなく、即時に起動させようとしています。

 「おいおい、今そのコマンドを打っちゃ、まずいだろ」

と声をかけたものの、あえなくコマンドは投入されてしまいます。

 すると、システムは大混乱

 その後、場面は、事態を受けての対策会議に移りました。私は、いかに自分に責任が無いかを熱弁しています。

  • このコマンド投入は、私が計画したものではない。
  • 昼間にコマンド投入してはいけないことは充分引き継いである。
  • コマンド投入直前に声をかけた。

 しかし、会議出席者には分かってもらえず、責任を追及される。最終出社日に一体何をやっているのだか

 ・・・というところで目が覚めます。

退職後にまで影響を及ぼす仕事上のトラウマ

 もちろんこれは夢です。しかし、悪夢でした。

 なんで退職後もこんな夢を見てしまうのか。それは、リタイアした今でも、仕事がトラウマになっているからでしょう。

 最初の項で、仕事でミスるとどうなるかについて述べましたが、それがどんなに辛いものであるか実際に体験しています。だからそういうことを減らすよう、仕事上の工夫は重ねました。

 でも、「絶対に安心」なんてことはありません

 昼間仕掛けたあのコマンドは真夜中に正しく起動されるのだろうか。帰宅して夜寝るまで、いや就寝しても、携帯が真夜中に鳴るのではないか、と不安はつきまといます。

 コマンドの起動予定時刻まで眠れず、その時刻から30分間ほど、何も連絡が無いのを確認して、初めて「ああ無事だったんだな」と眠りにつく、なんてこともしばしば。

 まぁ実際には無事なことがほとんどですが、連絡があることも皆無ではありません。そんなときは、真夜中であろうが何とか乗り切るための対応を、夜勤者と電話で話し合います。

 そのため、土日休日でも仕事のことは常に気にかかっていました。ミスして報告資料作成中なんかだったりすると、憂鬱で憂鬱でとても休日どころではありませんでした。

  【参考記事】 "在職時の休日"と"日々のリタイア生活"で異なる点

 こんな状況が何年も続きました。

 もうリタイアして半年以上経つのに、こんな悪夢を見てしまうほどの、大きなトラウマを負ってしまったのだな、と認識しています。

 

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自民党総裁選の敗者に贈りたい言葉「弱いから負けた」

 自民党総裁選で菅氏が圧倒的大差で勝利しました。

 「つなぎとしては最適」と思われているところが、総裁選圧勝の要因の一つであろうと、私は見ています。

 一方で、菅氏が目玉政策として掲げた、デジタル庁の創設、通信料金の引き下げ、不妊治療の保険適用などは、かなり具体的な内容であり、菅氏が官房長官の職務を行っていくなかで醸成されたものと見ます。

 これらの政策について、菅氏は相当にやる気を持っておられるようで、その進捗次第では「つなぎの総理」から脱して、長期政権(とはいっても長くて3年くらい)に化ける可能性もあるような気がしてきました。

 もっともそのためには、コロナの収束と、政権の運営を安定させること。1年後、政権支持率が概ね40%を超えているようであれば、その後も総裁を交代させることはせず、しばらく菅氏で行くのではないでしょうか。

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 《山梨県丹波山村道の駅たばやま

 

 ところで、解散ですが、憲法の規程上、1年以内には絶対にしないといけないわけです。でも、コロナがまだ収束していない。早期の解散は公明党が難色を示している。

 う~ん、難しい。

 自民党内、枝野氏、マスコミで、早期解散があり得るとの見方、特に10月25日総選挙説が流れているけど、どうですかね。

 コロナが収束していない中、あまり早く解散するのは、国民からするといかにも露骨に見えてしまって、負けはしないだろうけど、思った程には勝てなかった、ということは充分ありえる(自民・公明併せて2/3に満たないくらい)。

 もちろん、選挙というのは戦争ですから、仕掛けられるときに仕掛けるべきで、ズルズルと行ってタイミングを失うのは最悪なんですけど、まぁ私の予想では、菅氏はもう少し様子を見るのではないでしょうか。

 ただ、1年と期限が決まっているため、3~4ヶ月たってもコロナの一日の感染者数が数百のレベルをうろうろとしている状態なのであれば、本格的に解散風が吹くと思います。まぁ、コロナが収束していたとしても同じですけど。

 解散時には、マスコミが「何で解散はこの時期なんですか?コロナは収束したという認識ですか?」とか、こぞって聞きそう。

 

 ところで、総裁選の敗者には、次のエピソードを聞かせたい。

篠原信一 - Wikipedia

シドニー五輪100kg超級決勝で、(略)試合後、山下選手団監督及び日本選手一同が猛抗議したが、試合場から審判が離れた後は判定は覆らないという国際柔道連盟試合審判規定第19条によりドゥイエの優勝が確定した。

この結果に対して、日本では柔道関係者、マスコミともに誤審と断定して審判を批判した。(略)それでも篠原は、「審判もドゥイエも悪くない。誤審?全て自分が弱いから負けたんです」とそれ以上言明せず、潔く引き下がった。

第48代横綱 大鵬 | スポーツ名言集 by HIROSHI IKEZAWA / 生沢 浩

 1960年代を席巻した大力士に大鵬幸喜がいます。(略)それまで45連勝をしていた大鵬は大会2日目に戸田(後の羽黒岩)と対戦し、敗れてしまいます。しかし、あとでビデオで確認すると戸田の足が先に土俵を割っており、大鵬が勝っていたはずの取り組みだったことが判りました。それを見た大鵬は、さすがにショックをうけたものの、「(勝敗で誤解を招くような)あんな相撲をとった自分が悪い」と述べたということです。

 野球のように乱闘になるのも一つの見所なのは否定しないけど、柔道・相撲という日本生まれの競技については、やはりこのような価値観なんですね。

 このような話に日本人はヨワイ

 特に、オリンピック金メダル級、あるいは大横綱といった、強い人ほど負けを潔く認めるということが美談になる。良し悪しは別としてね。

 しかし今回の総裁選では、枕詞のように「総裁選のやり方が云々」と、候補者自身がグチグチ言うシーンが時折見られました。これは、小さい人間だと思われます

 選挙のように印象論で展開するイベント、特に、大きい人間だと思われた方が有利なイベントにおいて、望ましい言動ではありません。どうせ今回については覆らないのだから言うだけ無駄だし、次回のことを考えると、マイナスになりこそすれ、プラスにはならないでしょう。

 

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若くしてセミリタイアするなら意志を強く持たなくちゃ

 最近、次の記事がアップされました。

「サラリーマンは自由がない」30歳セミリタイアを目指す24歳にFPが言いたいこと – MONEY PLUS

30歳でセミリタイアしたいが、このままで達成できるのかわからなくなってきました。

(略)

目標としては資産が5000万程度になるまで働くことです。

(略)

世間知らずの甘えん坊だとは重々承知してます。どうかアドバイスをください。

秋山: あえて言います。世間知らずの甘えん坊だと。

  相談者に対し、FPは常識的な価値観で回答(説教?)するので、それに対して反論しているリタイアブログもありました。

 しかし、NightWalkerさん(NightWalker's Investment Blog)は、的確にも次のように分析しておられます。

若いうちにセミリタイアを考えるうえでの注意点: NightWalker's Investment Blog

私が感じたのは、この相談者の方は、「資金力」はあるし、たぶん「生存能力」もあるのだろうけれども、「判断力」に問題があるかもしれないなあ、ということなのでした。有り体に言って、常識的な助言をせざるを得ない立場であるFPに早期リタイアを相談する時点(設定?)で、修行が足りん、というわけです。持論です。

 私も全面的に賛成いたします。

目次

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 《東京都あきる野市:五日市線 武蔵増戸駅付近》

相談文に、セミリタイアしたいという覇気が感じられない

 具体的な数字はサイトに書かれているので省略しますが、この相談者は金銭的にはセミリタイア可能ですよ、多分。

 でも、私は、そういう金銭面よりも、相談の節々に現れる気弱な文言に着目しています。

30歳でセミリタイアしたいが、このままで達成できるのかわからなくなってきました。

 法律で禁止されているわけじゃないんだから、30歳になったらセミリタイアしたければすればいい。金額が足りないならリタイアを数年延期すればいいだけ。

 「このままで達成できるのかわからなくなってきました」と書いてありますが、その「分からない」というのはそもそも具体的にどういう点においてなのか、相談には書かれていません。

 おそらく、セミリタイアすること自体に対して漠然とした不安をお持ちのように見受けられるのです。

30歳頃にはセミリタイアをしたいと考えています。理由としてはサラリーマンは自由が利かなすぎるからです。業務内容の自由度、時間的な自由、地理的な自由は自分では選べません。

 サラリーマンが嫌でセミリタイアすること自体は構わないと思う。私もそうだったし。けれど、この文章を読むと、妙に言い訳くさいんですよね。自身のなかにある迷いを取り繕おうとしているというか。自分の人生は今後どうあるべきか、ちゃんと考えた上での結論なのでしょうか?

世間知らずの甘えん坊だとは重々承知してます。どうかアドバイスをください。

 若くしてセミリタイアすることに対して、相談者が後ろめたさを感じているから、このような予防線を張った。しかし、回答者の方は予防線としての役割を認めず、次のように反応した。

あえて言います。世間知らずの甘えん坊だと。

セミリタイアに意志の強固さは大事

 相談文を読んで総じて感じるのは、「誰が何といおうと俺はセミリタイアしたいんだ!」という覇気が全然伝わってこないということですね。

 何とかして、自身のセミリタイアの正当性を裏付けたい、そのために理論武装しようと、FPにお伺いを立てている、そんな感じ。

 私は、セミリタイアする理由や目的なんて「会社に行くのが面倒くさい」程度で充分だと思っていますが、このように、意志の強固さに欠ける方は難しいと思っています。何か想定外のことが起きたら(例えば株の暴落など)、「セミリタイアなんてしなきゃよかった」とか言いそうです。

  【過去の参考記事】 セミリタイアするのに「目的」は必要なのか?

 であるなら、FPとしても、 機械的に「これならセミリタイアできそうですね」とやるのではなく、世間の常識をぶつけて一喝するのは、かえって誠実なように思うんですよね。

一方、人生の面白さは様々なライフイベントがあることや、思い通りにならないことが起こるからこその味わいがあるものと思います。そして、人の役に立つこと、貢献すること、やりがいのある仕事をみつけること、愛すること、愛されることを通じて、豊かな人生を送るという視点に立ったとき、今という時間が将来において非常に重要になってくると思います。

コロナ禍における影響により、リモートワークなど地理的なものを超えた働き方が進んでいます。課題とされている、業務内容の自由度、時間的な自由、地理的な自由を得やすい環境になってきているとも思いますので、自己投資をして自分を磨くとともに、選択の幅をひろげ、今という時間を大切に考えていただければ幸いです。

 確かに、書かれていることはリタイア達成者・志望者からしたら紋切型の考え方です。でもこのような話に向き合った上で「それでも俺は」と思えるのかどうか。

 これで不安が増幅してリタイアできなくなるようならそれまでということです。

若くしてリタイアを実現した方は、腹が据わっている

 私は若年齢や贈与金でセミリタイアするのがダメだと言いたいのではありません。

 レールを外れることなんだから、自分でセミリタイア生活を切り開いていくんだ、という意志を強く持たなければダメだよね、ということです。

 私は、若くしてリタイアを実現した方のブログをいくつか読んでいますが、共通して言えることは、「皆さん、腹が据わっている」ということ。

 20~30代あたりでリタイアするって、資金は少な目で、残りの人生は長く、世間からの風当たりも強めだろうから、私のような50歳リタイアよりも、実現・継続は困難だと推測します。特にメンタルの面で。

 「こんなに早くリタイアしてしまっていいのだろうか」的な気持ちが少しでも自分の中にあると、リタイア生活を継続していくことは難しいのでしょう。

 むしろ、アラフィフくらいの方のリタイアブログの方が、この種の不安がたびたび登場している気がします。先の見通しが立ちやすい分、リタイアに対するハードルが低くなって、「やや心配性」の方もリタイアに踏み切るケースがあるからでしょう。

 長く宮仕えしてきて、これまで積み上げてきたものを元手に、人生の甘いも酸いも知っての上でリタイアするのであれば、前出の24歳の彼とは、また別の考え方があろうとは思います。

 

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名もなき相撲力士の引退、その人生に切なさを感じる

 今日から大相撲9月場所。

 相撲界は完全なピラミッド社会で、番付上位力士だと、昇進にしろ陥落にしろ引退にしろ、華々しく扱われるのですが、下位の力士の情報はほとんど表に出てきません。

 しかし、そんな地味な力士であっても、最近はその情報をインターネットで閲覧できるようになったので便利になりました。

 先ほど、ネットを見ていたら、たまたま引退力士の情報が載っていました。

降下の勢は東十両筆頭、千代丸は西十両3/新番付(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース

【引退】

希善龍、寺尾、青狼、徳真鵬、豪頂山、荒虎、白虎、旭勇幸、倉橋、駒木龍、勝武士(死去)、阿光、萬國、琴陸山、栄富士、照道、貴正樹、龍雅、峰雲、旭勝力、若青雲、山川

 全然知らない人ばかり、まさに名もなき力士ですが、何人かググってみたら、色々と情報が出てきて、その人生模様に切なさを感じました

 新型コロナで亡くなった勝武士さんは結構報道されたので、他の人について書いてみたいと思います。

目次

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 《東京都青梅市/埼玉県飯能市:都県境》

希善龍(35歳、最高位:十両11枚目)

 元十両の希善龍さんは、引退場所こそ幕下でしたが、何場所か十両で取っているので、しっかりとした記事にまとまっています。

  最多十両昇進&幕下陥落、不屈の希善龍が引退後心境

「まだまげを切っていないので不思議な感じ。次の場所の番付を気にしない安心感はありますね。今はホッとしています」

 この気持ちは分かる。私も退職前、後任者への引継を概ね終えて、年休消化に入ったら、それまで心身にかかっていた重圧から解放され、何よりも「ホッとした」というのが偽らざる気持ちでした

 私なぞはそれでも毎月の給料は保証されていましたが、この方は、十両(年収約1700万円:付き人がつく)と幕下(年収約100万円:付き人になる)を9度も往復していたので、そのプレッシャーは相当なものがあったでしょう。

 それでも、十両になれたというだけでも随分すごいことで、「十両に上がれずに辞めていった人もいる」と前向き。

 引退後は、地元の香川県に戻るそうで、

今後の仕事は正式に決まっていないが、仕事がない日は小学校の同級生が同市に開いた相撲クラブで小、中学生を指導する予定。

旭勇幸(26歳、最高位:幕下58枚目)

 旭勇幸さんは、最高位は幕下だが力士人生の大半は三段目。しかし、地元・川崎の地域情報紙がかなり取り上げているので、結構、情報がアップされています。

  葛藤抱え涙の断髪式 旧中川部屋 元幕下旭勇幸

 先日、親方の不祥事が発覚して部屋が閉鎖になったので、引退はその関連みたいに書いてある記事もありましたが、昨年、幕下の昇進場所で怪我を負ってから休場がちであり、自らの限界を悟っての引退というのが事実に近そうです。

 断髪式は7月12日に同部屋(当時)で行われ、15人超の関係者がまげに、はさみを入れた。「もう力士をやめるんだ」。はさみが入るたびにそんな実感がわいたという濱上さん。次第に涙が止まらなくらなくなった。最後となる止めばさみは、中川親方が行った。「よく頑張った」。師匠にかけられたこの言葉で「全てが報われた」と実感した。

(略)

5月下旬、引退を決意し師匠に伝えると、親方は数秒間の沈黙の後「そうか。ケガも多かったからな。お前が決めたことだ。俺は止められない」と語った。おかみさんは涙したという。

 26歳という若さで、このような形で引退を決意せざるを得なかった、というのは本当に悲痛なことです。

 断髪式も、部屋で行われる寂しいもの。いくら幕下以下とはいえ、通常なら、場所後の打上げなど賑やかな場所でやるのでしょうが、恐らく新型コロナウィルス感染防止のため、ヒッソリと行われたのでしょう。

 第2の人生は、建設会社で働く。まずは体を治し、現役時代135kgあった体重を100kgへ落とすことを目標にする。断髪式では、向の丘工業高校の清田英彦監督から「指導者として今後うち(向工)でやってほしい」とも伝えられた。

 幕下まで上がれば、高校での指導者くらいは務まるのかもしれませんね。頑張って頂きたいところです。

貴正樹(20歳、最高位:序二段21枚目)、若星雲(19歳、最高位:序二段56枚目)

 貴正樹さんは、そのしこ名から分かる通り、旧:貴乃花部屋の出身。貴乃花親方最後の弟子であり、親方から「この子は強くなる」と直々に太鼓判

貴乃花部屋 最後の弟子。貴 正樹|貴乃花応援会《Pando》

この子は強くなります。
信念が只者ではない子です。

  しかしその後は、勝ち越しよりも負け越しの方が多く、三段目にも上がれずに、3年足らずで引退。強くなるどころか、かすってもいないというのが正直なところ。

 

 一方、若星雲さんも、同じく最高位序二段。

 泣かせることに、力士になったのは、親孝行がしたかったのだそうな。柔道初段はそれなりに期待の持てるキャリアな気もしますが、やはり厳しい世界なのでしょうか。見て下さい、この希望に満ちた笑顔。

 こういう風に序二段くらいでやめていく若者は多いのだろうけど、この二人は入門時のエピソードが印象深いだけに、力尽きて引退する切なさもまたひとしおなのです。

 

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リタイアするのに退職金以外にも考えておくべきこと

 50歳リタイアを試みる際には、自社の「退職金」制度を確認しておくよう、私はオススメしています。私のリタイア資金についても、退職金に由来するものが、現有資産の何割かを占めているほど重要な位置づけです。

 ただ、だからといって、退職金が多く出ていればそれでよいという訳ではありません。これまで、退職金のことを沢山強調してきたので、その限界についても書いておこうかと思います。

目次

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 《山梨県大月市:猿橋付近の桂川(相模川)》

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 本題に入る前に。

 以下の投稿にて、私のセミリタイアの概要をまとめてありますので、必要に応じて参照して下さい。
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それでは本題へ。

退職金が3000万円あっても足りないケース

 要は退職金を過信するな、ということですが、そのようなことを言うのは、次の記事を読んだからです。

退職金3000万円なのに老後破綻まっしぐら…生活レベルを落とせなかった老夫婦の末路

(略)また、総務部に問い合わせてもらったところ、退職金は確定給付企業年金で3,000万円程度出るとのこと。贅沢さえしなければ老後はさほど心配する必要はないと思われました。

しかし、あと4年で定年を迎えるにもかかわらず、貯金が200万円しかないのが気になります。

(略)

60歳以降再雇用制度を利用すると言っていますが、働くとしても給料・ボーナスは大幅に下がります。今のままの生活水準を続ければ60歳以降は年間300万円以上の赤字なので、いくら退職金が3,000万円出ても10年でなくなる計算です。

 記事に登場する部長さん、退職を前に、FPに相談し、退職金の額を問い合わせたというところは素晴らしい。しかも、3000万円というのはかなりの額です。

 にも関わらず全然足りないとは!

 私などは、早期退職で退職金の割増を乗っけてもらったとて、3000万円には遥かに及びませんが、 かなり先まで資金は持つ計算です。

リタイア資金で大事なのは家計の収支バランス

 何故、こうなってしまうのか。先の記事によると、

(略)生活水準を下げるべくいろいろとご提案しましたが、夫婦ともに難色を示されました。(略)問題は夫婦ともに贅沢な生活をしているという自覚がなく、節約できるところはほとんどないと考えているところです。このままでは老後破綻まっしぐらですが、まだ現実を受け入れられないのです。

 つまり、どんなに退職金が多かろうと、それ以上に使っていれば、何れは無くなる、という至極当たり前の話。

 私は先の部長さんより退職金の額が少ないのに、部長さんよりも資金が長持ちするのは、私の方が圧倒的に支出が少ないからです。

 つまり、退職金の絶対額も大事なのですが、家計の収支バランスがとれていなければ、早々に破綻するのもやむなし。逆にいえば、退職金の額が少なくとも、家計の収支バランスさえとれていれば、どうにかなるものですよ。

いつかの早期退職に向けて

 このブログは若い方も結構お読み頂いているので、退職金なんてピンと来ない方も多いと思います。

 若いうちは、退職金なんて微々たる額だし、人によっては「もらえないんじゃないか」と疑いの眼差しで見ている方さえいます。

 でも、退職金の金額は、アラフィフになってやっと上昇するところが多い(一つの会社に長く勤めていた場合)。また、「退職金を割増にするから早く辞めてくれ」という勧奨がやってくるのもその頃リストラの手段としての退職金はまだまだ有効でしょう。

 このとき、初めて退職金の額を知って「思っていたよりもらえるものだなぁ」と感じてしまうことはあり得る。ただ、その額につられて退職を選択してしまうようでは危険。先の部長さん夫妻のようになりかねません。

 じゃぁどうするか。

 先に述べたように、家計を良好なものにしておくこと。そして退職金の額をあらかじめ把握しておくこと(「○歳で辞めたら○万円」といった風に)。

 私が退職金の計算を行ったときのことについては、以下の過去記事参照。

 そのような準備があった上で、早期退職勧奨を受けたなら、その時点で会社を辞めてもいいものかどうか、正しい判断が出来ると思いますよ。

 

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新・立憲民主党の再分裂が目に浮かぶよう

 野党新党の党名が「立憲民主党」、代表が枝野氏に決まりました。

合流新党代表に枝野氏選出 党名は「立憲民主党」に

 立憲民主党や国民民主党などが合流してつくる新党の代表選の投開票が10日行われ、立憲民主党枝野幸男代表が、国民民主党泉健太政調会長を破り、初代代表に選出された。新党の名称は枝野氏が提案していた「立憲民主党」となった。同党には衆参計149人の国会議員が所属する。

 彼らは「離合集散の歴史に終止符を打つ!」と鼻息が荒いですが、そう遠くない日に再度分裂するのが目に浮かぶようです。

目次

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 《東京都青梅市:綾広の滝》

分かれていたこれまでは結構安定していた

 党名も代表者も旧・立憲民主党と同じであるため、「以前と一体何が違うの?」感が強いです。まぁ基本は変わらないと思いますよ。違ってくるとすれば、方向性がやや異なる国民民主党の議員が加わって、政党運営が以前よりも困難になる、という点でしょうか。

 立憲・国民に分かれていた体制、国民から支持されていたかは別として、結構、安定していたと思いますよ。

  • 共産党との距離感
  • 現政権の失点追及をどこまで熱心にやるか
  • 自らの政策提案をどこまで積極的にやるか
  • 憲法改正論議をどこまで熱心にやるか

 など、旧民主党民進党だったら、かなり揉めるテーマだと思うのですが、最近はあまり揉めているのを聞きませんでした。

 この前の都知事選も、立憲と国民で対応が違っていて、彼らが一緒だったなら揉めたのでしょうが、分かれていたから、少なくとも混乱が表に出ることは無かった。

 もちろん、個々の議員で考え方が全く同じということはあり得ないので、多少の軋轢はあったのかもしれませんが、以前ほど党内政局に熱心なイメージはなかったのです。

合流新党は不安定化する

 でも、再び一緒になるんですよね。まぁ、前原さんのような人はいないにしろ、これまでそれなりに安定していた立憲に、国民のメンバーが加わる。これは、相当な不安定化の要因になります。

 ただ、旧・立憲の方がメンバーは多いですし、その中には、与党に少しでも失点ぽいことがあれば、舌鋒鋭く批判する誘惑を抑えることができない蓮舫氏や辻元氏のような方もいます。だからおそらく、政策提案よりも現政権の失点追求を熱心に行うという体質は変わらないと思うんです。

 しかし、旧・国民のメンバーも無視できない数がいます。彼らの中には、旧・立憲と同化する方々もいると思いますが、そうでない方々は党内野党みたいな形でまとまって行動するでしょう。すると、執行部に対し不満を持つようになる。

 もちろん、枝野新代表も、全員を旧・立憲で固めるという露骨なことはせず、何人かは旧・国民側から執行部入りすると思います。それでも、党運営が不安定化するのは避けられないでしょう。

 多分、旧・国民で合流を決めた人達は、政策の一致というより、自身の選挙のことを考えてのことでしょうから、合流後に困難が待っているのは当然なのです。

選挙敗北後、再分裂は充分あり得る

 まぁ、次の選挙か次の次の選挙までは「政権交代に耐えうる政党を作るんだ」ということで、対立が表面化することは無いと思います。

 特に、衆議院解散がかなり早期に行われた場合、新党は敗北するでしょうが、敗北の度合いが小さければ「まぁ、結党間もないこの時期じゃ仕方無いよね」ということになります。

 でも、やや時間が経っても、一向に支持率が伸びず合流前と大差ない、という状態になり、そこで選挙を行ってやはり負ける。「結局、あの合流は一体何だったの?」感が漂ってしまったら、再度の分裂は充分あり得るストーリーかな、と。

再分裂を回避するには?

 このストーリーを回避するには、新党の力だけでは無理で、政権側の失点か自滅が必要になります。それもサクラみたいな小さな話では難しい。年金政策の失点とか、コロナで絶望的に死者が増えるとか、新総理の政権運営能力が不足していて、与党・政権が大混乱とか、そういう事態です。

 そして、与党への批判票が新党に流れて、政権交代とはいかぬまでも善戦する、そういうことが一度でもあれば、当分、持ちこたえるでしょう。

 本当は、新党自身の力で支持を集めるのが望ましいんでしょうけど、まぁ、現政権の失点で政権交代するなんて、世界的にみれば珍しいことではないので、あえて理想論を強調することはしません。

 

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不労所得で生活するには2億2500万円!ええ~~っ!

 今回は次の記事。

不労所得で生活するにはいくら必要?

今回は「不労所得だけで生活するには、現実的に考えていくら必要か?」について、具体的に解説していきます。

◆ズバリ、必要資金は「2億2500万円!」

(略)

 計算してみた結果、「不労所得だけで生活するには、2億2500万円のお金をインデックス投資で積み立てればよい!」ということが分かりました。
不労所得生活を夢見ている方は、まずはこの金額を目標に、お金を貯めてみるとよいでしょう。

 2億2500万円という額を貯めるという結論、これが何の躊躇もなく、サラリと書かれているところに、かぐはしきにほひ(香わしき匂い)があります。現実的に考えて導き出された数字のようです。

 私に限らず、ええ~~っ!と思う人も少なくないんじゃないでしょうか。数字自体に対してではなく、この数字を記事に載せたそのセンスに対して。

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 《群馬県藤岡市:神流湖》

「平均的な数字を単純計算して得られた数字」には「検証」が必要

 先の記事はあるブログで知ったのですが、「そんだけあれば切り崩して生活できる」と評していらっしゃいました。「ええ~~っ」と思う理由については、多言せずともそれで充分でしょう。

 とは言っても、途中の計算式が間違っているわけではなさそうです(検算はしていませんが)。平均的な数字を単純計算して得られただけの数字で、2億2500万円準備できれば、確かに不労所得で生活できるのかもしれません。

 では何がいけないのかというと、「平均的な数字を単純計算して得られた数字」を、検証することなくそのまま適用しようとするそのセンスにあります。

 いや、検証ってほどでもないかな。その数字をパッと見て、そのまま使ってよいのか、もう少し複雑な事情を勘案した方がよいのか、少しだけ考えるってことです。

 2億2500万についていえば、一般性が無さすぎるということに自分でちゃんと気づいて、数字をいじるか、計算方法を見直すか、記事の方向性を変えるなどした方がよいのではないか、ということです。

 類似の事例でいえば、老後2000万円問題があります。

 あれも「平均的な数字を単純計算して得られた数字」でしかなく、報告書では参考値扱いだったはずなのに、その数字が独り歩きしてしまった。

 一部のFPが、冷静な解釈をネット記事にしていましたが、完全にかき消されていました。

別の記事「マイホームや高級車を買っても幸せになれないと判明」

 同じ筆者の別の記事を読んでみました。

マイホームや高級車を買っても幸せになれないと判明 [貯蓄] All About

(略)我が家では、「マイホームも高級車も買わない」という結論に行き着きました。

 「マイホームも高級車も買わない」こと自体は、この方の選択ですから別にいいと思います。でもこの記事を読んでいると、何かずれている感じがするんですよね。

高級車について

個人的には「車を買いたい!」という方には反対しません。車を買うことで、旅行へ行けるなど、お金では買えない思い出につながるからです。そう考えると、車を持つこと自体は、良いことだと思います。

問題はここからです。「どうせ車を買うなら、高級な車がほしい!」と考えるのは、ナンセンスです。ミシガン大学のノーバート・シュワルツ氏の研究(3)によると、高級車を買っても幸福度は高まらないのだとか。

 そもそも、そんなに高級車を買いたがる人なんている? 日本においては、「車が趣味」か「金持ち」か「見栄」でない限り、選択肢に入ることはあまり無いと思うんですが。多少奮発することぐらいはあるかもしれませんが。

 よくある「車を持つ持たない論争」においても、生活必需品として車が必要か、という話であって、その興味の中心は高級車ではなく、普通の車・軽自動車にあるはずです。

 大抵の人にとって、最初から選択肢に入っていないであろう高級車について「買っても幸せになれない」と言う。まぁ、確かにそうなのかもしれないんだけど、そこじゃない感があります。

マイホームについて

宗氏の研究(2)によると、(略)

彼の研究でもっとも興味深いのは、「借家ではなくマイホームを買っても、幸福度は高まらない」という点です。その点も考えると、「マイホームが良い!」というこだわりは、たいして幸福につながらないと思います。

 実際に宗氏の研究を読んでみましょう。

主観的幸福度と住まいの関係

8. 考察とまとめ

(略)

 これらのことから、年収や貯蓄、持ち家かどうかの幸福度への直接の影響は比較的小さいが、年収や貯蓄といった経済条件が、持ち家購入に影響を与え、その結果として地域満足度や建物満足度に影響を与えていることが示唆されている。

 これは逆に言えば、同じ水準の地域満足度、建物満足度が確保されれば持ち家かどうかは幸福度には影響を与えない、ということでもある。
 しかし、同じ水準の住居を確保するには、当然ならが持ち家のほうがそのコストは小さい。なぜなら、(略)

 今回の分析からは家を所有すれば幸せ、といった単純な結論は導きだせないが、年収を起点とした経済状況が、住居の所有形態、住居形態に影響を及ぼし、幸福度とも相互に影響しあっていることが示唆されている。その意味において、持ち家かどうかや住居の形態は必ずしも幸福に対する原因ではなく、幸福を構成する要素の一部としての結果であるとも考えられる。(略)

 論文の「考察とまとめ」に書かれていることを読む限り、「マイホームを買っても幸せになれない」という単純な結論を出しているようには、どうにも読み取れないのです。

 ここで賃貸持ち家論争をするつもりはありませんが、持ち家がいいと主張する方々の多くは、「持ち家であること自体が幸せ」というより、「持ち家にした結果、お気に入りの物件(地域・建物)に住むことが出来て、QOLが上がった」という点に幸せを感じている訳ですよね。論文に書いてあるのもそういうことだと思うのですが。

 個人的には「マイホームは目的ではなく手段だ」と解釈しています。

人情の機微

 この筆者の記事は、今回挙げた2つしか読んでいませんが、どうも物事を必要以上に単純化して解釈をされるきらいがあるように思えてしまいます。

 投資家としては有能なんでしょうが、人情の機微に触れることができていないというか。写真を見る限り、すごくお若く、そして投資に成功していらっしゃる。

 投資ライターとしてならそれでいいんでしょうが、悩める凡人に対して人生アドバイス的なことを書いていくのであれば、投資とは別の経験をもう少し積まれた方がよいのかもしれませんね。

 あ~あ、上から目線的な書き方になってしまった。

 

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「稼ぐ」のが面倒臭いのです、正直なところ

 例のダイヤモンドZAiのアーリーリタイア特集について、分析動画がアップされており、その中で私も含めた一部のリタイア者について「早期リタイアの再現性は高いが、稼ぐ力が弱い」というような評価をされているとのこと。

  私の場合、「稼ぐ力が弱い」というより、そもそも「稼ぐ」という発想を持っていないからなぁ。年のせいもあるのでしょうが、稼ぐのが面倒臭いんです、正直なところ。

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 《東京都青梅市:水面に靄(もや)のかかった多摩川》

動画の概要

 このような紹介をされていることを知ったのは、KotaroさんのSOUTAi 40でした。

 私は動画を見ていないので、失礼ながらSOUTAi 40から引用させて頂きます。

早期リタイア成功者の共通点は「稼ぐ力が弱いけど楽しく暮らしている」 - SOUTAi 40

 

YouTube「リベラルアーツ大学」の両学長の動画、

若くして引退!自由を手に入れた6人の共通点

を観た。

マネー誌『ダイヤモンドZAi 2020年10月号』の特集「早くリタイアしたい!」に掲載されていた、早期リタイアされた方々6人の「共通点」を分析していた。

 本動画で選ばれた理由は、上記の6人の「早期リタイア人生の再現性の高さ」だ。

(略)

早期リタイアして自由を手に入れた6人の「共通点」として、次の5点を挙げていた。

  • 質素・倹約(貯める力が強い)
  • 就労環境を上手に利用
  • 非常に計画的
  • リタイア後の「稼ぐ力」が弱い
  • リタイア後の生活には満足している

 この6人の中に私も入っています(「若くして」というのには語弊がありますが)。 

 この後、「リタイア後の『稼ぐ力』が弱い」という項目に焦点を当てて私論を述べられ、

サラリーマン時代より稼ぐ力が弱っていても、日常生活に支障がなく「収入以外」の点でおおむね満足していれば「早期リタイア成功」だ。 

 と記事を締めくくっています。

 「稼ぐ力が弱い」と言いますが、私なぞは稼ぐという行為自体をほとんどしていないので、「稼ぐ力が弱い」の中でも最右翼かもしれません。

稼ぐのが面倒臭い

 リタイア後の資金計画では、

  • リタイア後も稼ぐ
  • リタイア後は取り崩し

という方式を組み合わせて、各々プランを立てていくことになります。FIREの4%ルールなどは前者、私は後者に著しく偏っています。

 もちろん、私は、将来的にバイトなどの軽労働によりお金を得る可能性はあるわけですが、それは稼ぐのが主目的ではなく、生活のアクセントのためです。次の過去記事を参考にして下さい。

  【過去の参考記事】  「完全リタイア的セミリタイア」が私のスタイル

 当ブログにはリタイア資金について色々書いてあるじゃないか!と言われるかもしれませんが、「稼ぐ」という方向性より、持てる金額でいかに人生を乗り切るかが興味の中心です。

 何でそうなのかというと、「稼ぐのが面倒臭い」からです。せっかくリタイアしたんだから、お金を稼ぐために、時間とエネルギーはもう使いたくないのです。

 もっとも、世の中では、それ程時間もエネルギーも使わずにお金を稼げるよ、という情報に溢れているわけですが、私の経験からすると、たとえ時間はあまり使わなくても、エネルギーは結構使うものだったりします。

リタイア時期を遅らせたので、もう稼がなくてよくなった

 「リタイアしたのに稼ぐなんて邪道」と言いたいわけではありません。

  • 若くしてリタイアしたい
  • あまり資金が貯まっていない
  • そもそも稼ぐのが好き(賃金労働は嫌だが)

といった方は、リタイア後も何かしらの形で稼ぐということは、積極的に視野に入れるべきでしょう。私が言わなくとも、皆さん、そうなさっていると思います。

 もし、私があと5年若い、45歳でリタイアをするならば、やはり「リタイア後も稼ぐ」ということをしなくてはいけなかったかもしれません。

  【過去の参考記事】 リタイア年齢や目標金額の設定には悩ましい点がある

 

 でも、現実にリタイアしたのは50歳。リタイアブログ界では遅い方ですが、この5年間で、支出に比べて充分過ぎる蓄えが出来たので、

  • 稼がないと生活が出来なくなる
  • 想定外のことが起こると資金が枯渇する

といったプレッシャーとは無縁になりました。

 「稼ぐ」ということが大きなテーマになるのは、逆に言えば、このようなプレッシャーがあるからでしょう。

 この45~50歳までの5年間、確かに仕事は苦しいものがありました。しかし、私のような面倒臭がり屋が、投資や副業などの「稼ぐ」系のことを一生続けて得られたであろう額より、遥かに多くの額をこの5年間で稼ぐことは出来た、とは思っています。

ご報告とお願い

 ということで、当ブログについても、アマゾンのリンクを若干貼らせて頂いていること以外、無報酬でやっておりますが、先日何と、当ブログ開始以来、初の紹介料(ギフト券)が入りました! 588円也。今まで書いてきたことと矛盾しますが、とても嬉しいです。

 読者の皆様、特にリンク経由で購入して頂いた皆様に感謝申し上げます。今後も当ブログ経由でアマゾンで買い物をしていただけると大変に嬉しいです。

 

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ここに来て石破氏の株急落。あと野党合流についてもっと報道してやって、可哀想だから

 朝日新聞の調査が驚きの目をもって受け止められています。

次期首相ふさわしいのは「菅氏」最多 朝日新聞世論調査

菅義偉官房長官が38%で最も多く、石破茂自民党元幹事長が25%で続き、岸田文雄・同党政調会長は5%だった。 

安倍政権を「評価する」が71% 朝日新聞世論調査

第2次安倍政権の7年8カ月の実績評価を聞くと、「大いに」17%、「ある程度」54%を合わせて、71%が「評価する」と答えた。「評価しない」は、「あまり」19%、「全く」9%を合わせて28%だった。

 でもこんなのは、私に言わせれば、最初から分かっていた話です。

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 《東京都青梅市:御岳渓谷》

大体、言ってきた通りになっている

 自民党総裁選の行く末については、これまで何回か推測するところを書いてきましたが、大体、言ってきた通りになっていますね(ドヤ顔)

【号外】安倍総理辞任 - 50歳で早期退職し、セミリタイア!

 誰であるにせよ、当分の間は安倍総理の政策を引き継ぐと思います。というか、そういう方が選出されるはずです(だから石破氏はないと思う)。

 今でこそ、誰もが「次期総理は菅氏である」と思っていますが、これ書いたのは安倍総理辞任直後ですからね。多くのマスコミ人が「石破氏が国民の一番人気」だと信じ切っていた頃です。

 しかし、今になってみれば、菅氏圧勝の勢い。それは国会議員票だけでなく、党員の予備選挙においても。「石破氏は本当はすごく人気があるのだが、党員投票が無かったから落選したんだ」という論理が使えなくなり、より石破氏に残酷な結果になる可能性もあります。

何故、石破氏の株は急落したのか

 何と言っても、明らかに石破氏の株が急落しています。ただこんなのは私に言わせれば当たり前で、そもそも、これまでの石破氏の人気とやらが疑わしいものだったからです。

自民党総裁選の今後について考える

 石破氏はいつも逆張りのコメントを出すものだから、マスコミに重宝され露出機会が多く、また、過去の経緯から安倍氏の対抗馬として優先的に扱われている。だから、世論調査で数字が高く出るだけのこと。

 別に、これまでマスコミが世論調査の結果を、政権批判のために捏造してきたとかそういうことではありません。

 具体的に総理の退陣が見えていない段階で、「次の総理にふさわしいのは?」とたずねること自体が愚問だったということです。

 つまり、次の総理に求めることが明確になっていないのに、いきなりそんなこと聞かれたら、答える方としても、知名度や人気で答えるしかない人が多いはず。だから石破氏とか小泉氏なんてのが上位に食い込む。

 あと、もう一つ、これはあちこちで指摘されていますが、自民党総裁選」について、野党支持者・無党派を含めての調査を参考にすることに、どれ程の意味があるのか、ということです。

 マスコミで政権批判を繰り返す石破氏は、野党支持者等にとって一番受け入れられやすいでしょう。しかし、自民党員の多くは自民党の理念に共感しているからこそ自民党員でいるはずで、野党ウケを気にして、石破氏を選択しなくてはならない道理が無い

 勿論、現政権の支持率がボロクソで党内で引きずり降ろされた、ということなら話は全く別なのですが(例えば森総理のように)、そうではありません。

 つまり、石破人気なんてのは、マスコミが勝手に思っていただけの虚像なのですが、ここ数日で、様々な条件が一気に出揃うと、そのようなバイアスが一気に消え失せて、現実に近い数字が出てきた、という訳です。

 これまで地味だった菅氏が一番人気になったのは、回答者が勝ち馬に乗っているから・・・ではありません。そういう風に思いたがる自称知識人が多いようですが。

 今回の総裁選では、「安倍内閣の政策を引き継ぐ」ということを明確にしているため、決して少なくない安倍内閣支持層から、菅氏を推す向きが強いのだと思います。

 一方、これまで次期総理としての期待感が低かったのは、先日も書いた通り、菅氏は参謀タイプであり、安倍総理が満期で辞任した後は、安倍氏とともに一線を退くべき人だと見られていたからでしょう。菅氏が次期総理になったとして、本当にうまくいくのかは未知数です。

 特に、石破氏について色々と書きましたが、石破氏を批判する意図は全くありません。むしろあまりの叩かれように段々と気の毒に感じてきているところです。ただ、政局ウォッチングおよび、今のマスコミがいかにダメかということの題材として著しい例だと思うので、取り上げさせて頂いている次第です。

 マスコミが石破氏のことを、これまでもう少しニュートラルに扱っていたならば、また展開は違っていた可能性はあります。

野党合流についてもっと報道してやって

 このように自民党総裁選については、既に結果が見えていながら、良くも悪くも国民的関心事であります。

 しかし、皆さん、立憲民主党と国民民主党(の一部)が合流して、150人ほどの「塊」が出来ることを忘れてはいませんか?ある程度予想していたことはいえ、あまりの埋没ぶりに泣けてきます

【号外】安倍総理辞任

旧民主党民進党)の人々が合流するとかしないとかで混乱していることなどがあり、ここに辞任をぶつけてくるのは悪い戦略ではないでしょう。狙ってやったのかは別として。

 野党寄りと思われる私の知り合いは、「石破さんがいい」と言っていましたが、野党合流には全く関心を示しません。

 マスコミにおいては、菅官房長官秋田県から上京した苦労人という話は出てくるものの、国民民主党の泉政調会長(代表候補者)はどんな人?ということは紹介されません。

 野党に同情的な朝日新聞サイトでさえ、自民党総裁選については特設のコーナーを作っているのに対し、野党合流の記事についてはその他大勢的な扱いです。

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 可哀想だから、マスコミの皆さんはもっと野党合流について報道してやって下さいよ。結果が見えている自民党とはまた違う面白さがあると思いますよ。

 自民党の総裁選について批判した手前、自民党も顔負けの集票活動ぶりに、とても報道できない、というのではないんでしょう?

 

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