何もしないリタイア生活も板についてきた
正式にリタイアしてから早8ヶ月ほど、年休消化時期も含めると10ヶ月を超えます。コロナの件もあって、当初の想定以上に非アクティブな生活を送っています。
「何もしないリタイア生活」ですが、随分と板についてきて、遥か以前からこんな感じであったかのように錯覚します。
目次
《山梨県大月市:葛野川》
この8か月間の主な活動
とはいっても、全く何もしていないわけではありません。
この8ヶ月間で行った主な活動としては、家事・睡眠・食事といったエッセンシャルな行動や妻とのコミュニケーションを除けば、当ブログの執筆、読書、音楽鑑賞の3点(もっとも、音楽鑑賞は、他の2点と並行して行っています)。これに加え、時折、サイクリングやハイキング、散歩などに行きます。
我ながら、生活内容の薄さに感心します。家族以外の人的交流がほとんど無いことも考えると、もはや仙人の領域に片足を突っ込んでいる状態なのかもしれません。
この生活が半年続いたので、準ひきこもりとあいなりました。
原則的には6カ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態
(中略)
「普段どのくらい外出するか」という質問に対して
(1)趣味の用事の時だけ外出する
(2)近所のコンビニなどには出かける
(3)自室から出るが、家からは出ない
(4)自室からほとんど出ない
上記の(2)~(4)選択した者を「狭義のひきこもり」、(1)を選択した者を「準ひきこもり」とし、(略)
なので、普通にサラリーマンをしている方からすると、何もしていないのと同然であり、変わった生活をしている人間と思われることでしょう。でも、私自身は特に変わったことをしているとは思っていない。
私が思う変わった生活といえば、例えば、昆虫食が好きで、昆虫グルメを求めて日本全国を周遊している、みたいな感じ。
一方、ブログや読書などは、それ単体としては珍しくもない行動。普通のサラリーマンだって、休日にこんな生活をしている方は絶対にいる。
でも、定年前に会社を働くのをやめて、これらが生活の主体になると、昆虫グルメに負けず劣らず、変わり者という扱いになるわけです。
なにしろ、セミリタイア者でさえ、「完全リタイアではなくセミリタイアで少しは働く方がいいんだ!」的なことを言っている世の中ですから。
まぁ、人的交流があまり無いので「君は変わっている!」と直接言われているわけではないんですがね。
この生活が普通になってきた
このように、朝起きて、午前中はブログ書いて、テキトーに家事をして、午後は本を読む、みたいな生活を続けていると、これが普通になってきます。コロナが収束したらやってみるぞ!と思っているアクティブなことはあるけど、今の生活についても、それはそれとして不都合は感じていません。
リタイア生活がナチュラルになっている、ていうか。
むしろ、朝起きて、慌ただしく準備して、電車に乗って会社に行き、会社ではガーッと仕事をやりまくり、会議に資料を提出し色々と説明するといった、サラリーマン生活では当たり前だったルーチンが、今や遠い世界の出来事のような感じ。
あるいは、この4連休、コロナ感染がまだ続いているさなか、浅草や東京スカイツリーあたりにマスクしした人達が殺到して人混みを作っているシーンが、テレビで映されていたりします。
私は、この光景に新鮮な驚きを感じながら、家でぼんやりとテレビを眺めているわけです。
「早期リタイアすると、暇になって耐えられない!」
世の中には、「早期リタイアすると、暇になって耐えられない!」みたいな声がありますが、あれは半分正しくて半分嘘。
実際、私は、全く何もしていないわけではなく、先に述べたことに随分と時間を割いていて、それらが楽しいと思えています。だから、暇で耐えられないと感じたことはないし、万一、それらに飽きたら別のことをすればいいだけですし(実際、その計画もあります)。
でも、そうでない人も多いんでしょうね。
特に感じるのは、周りが働いているなか、自分だけがリタイア生活を送っているため、どうしても一人で過ごす時間が長くなること。
思うに、「早期リタイアすると、暇で耐えられない!」というケースの多くは、つきつめていくと、この「一人で過ごす時間が長くなる」ということに起因しているのではないかと。
- 単純に、周囲に人がいないと寂しくてしょうがない
- それまでバリバリ仕事をしてきた人がリタイアすると、他者との比較切磋琢磨がなくなり、「おいてきぼり感」「取り残された感」を味わいやすい
- 趣味が、複数人でないと行えないものばかり(リタイア後に空いた時間で、趣味をやろうとしても一緒にやってくれる人がいない)
これらの事象が、仕事ロスを引き起こし、本来、孤独耐性であるはずの問題が、「それは仕事をしていないからである」⇒「仕事しないと暇で耐えられない」と脳内変換されてしまう。
そういったケースが、「セミリタイア失敗例」として紹介されるケースが案外多いのではないかと、私は見ています。
追伸:当ブログ初めてお越しの方へ
以下にて私のセミリタイアの概要をまとめてありますので、参考にして下さい。
⇒50歳でセミリタイア達成!その概要を書きます
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