「平日働いているからこそ、たまの休日が楽しいのだ」
「リタイアしたところでどうせ飽きる」
「わざわざリタイアせずとも、休日が充実していればそれでよい」
人それぞれなので、この種のコメントを一概に否定するものではありませんが、実際にリタイアしてみると、在職していたときの休日とは違うものだな、と感じています。
例えていうなら、「旅行」と「定住」の関係でしょうか。
観光客向けのスポットを慌ただしく巡ることなら出来ても、腰を落ち着けて、その地の良さをじっくり噛みしめる、というのは旅行では無理ですね。
目次
《山梨県大月市:猿橋》
在職時の休日は「非番」の一つの形
在職時は、休日とはいえ、何かしら仕事とリンクした時間を過ごさざるを得ません。
例えば、土曜日の位置づけは、「仕事モードから休日モードへの移行」です。特に午前中は、前日までの体の疲れをとることや、自宅から行楽地への移動などに費やされます。
日曜日の位置づけは、逆に「休日モードから仕事モードへの戻し」です。特に夕方以降は、翌日に疲れを残さないこと、例えばレジャーからは早めに帰宅し、翌日からの勤務に備えることが望ましいのです。
まだ休日なのに、翌日から始まる仕事に思い悩むサザエさん症候群は、日曜日という日の特質に由来しています。
これでは、休日といっても、ほとんど仕事のための休日みたいなもの。
もちろん、若くて体力のある方は、土日を自分の楽しみのために目一杯使えるのでしょうが、年がいって家族も出来ると、そうもいかなくなるのではないでしょうか。
結局、在職時の休日というのは、休日というより「非番」の一つの形といってもいいかもしれませんね。出勤日ではなくても、出勤に備えて自らの体調や精神を整え、スタンバイしているわけです。
仕事とリンクしない時間の心地よさ
私の在職時は、前項に述べたように、休日とはいえど完全な休日ではないという感覚が、とにかく嫌でした。
まず、休日は前日までの仕事で疲れているので、気合の入った趣味よりも、だらける時間の方がどうしても多くなってしまう。
せっかく確保した趣味の時間も、一度、仕事のことが頭に思い浮かんでしまうと、そのことを頭から振り払うことができず、真の意味で楽しめない。
これは三連休、あるいは今回の四連休の真ん中でも同じ。令和元年の10連休の真ん中くらいの時期ならともかく・・・。
私の場合、リタイアすることで、この感覚を消すことができました。
人によっては「そんな生活つまらない」とか「飽きる」とか言うのでしょうが、私に言わせれば、やっと心の平安を得ることができたという気持ちです。
仕事と休日を切り替えるということをしないで済む分、自分の楽しみのために時間をフルに使えます。
仕事のことを考えなくなったため、趣味や楽しみに集中できます。
仕事とリンクしない時間がいかに心地よいものか。これは在職時の休日には味わうことが出来なかった感覚です。
今後、バイトするときは・・・
今は完全なる無職なのですが、今後バイト等を始めた場合、「休日とはいえど完全な休日ではないという感覚」に戻ってしまったら、全然意味がありませんね。
ただ、私が在職中、そういう感覚を持っていたのは、その仕事の特質にもよるものも少なからずあったと思います。
一つ一つの業務が何日にも何週間にもわたるような、中期的スパンでやるような仕事、その中には土日をまたぐものが多いわけです。
すると、その土日をまたいだ仕事が、土日の間の生活・精神に及ぼす影響は、決して小さくはないのです。
特に、その仕事内容に、人や部署との複雑な調整、ヒューマンエラーを起こしたからその報告書を作れ等、精神にくる要素を含んでいたりすると、もう、折角の休日が台無しになるレベルでした。
だからもし今後、バイト等する場合は、その日その日で完結する仕事であることが絶対条件と考えています。
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