50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

新・立憲民主党の再分裂が目に浮かぶよう

 野党新党の党名が「立憲民主党」、代表が枝野氏に決まりました。

合流新党代表に枝野氏選出 党名は「立憲民主党」に

 立憲民主党や国民民主党などが合流してつくる新党の代表選の投開票が10日行われ、立憲民主党枝野幸男代表が、国民民主党泉健太政調会長を破り、初代代表に選出された。新党の名称は枝野氏が提案していた「立憲民主党」となった。同党には衆参計149人の国会議員が所属する。

 彼らは「離合集散の歴史に終止符を打つ!」と鼻息が荒いですが、そう遠くない日に再度分裂するのが目に浮かぶようです。

目次

f:id:retire50:20200911084617j:plain
 《東京都青梅市:綾広の滝》

分かれていたこれまでは結構安定していた

 党名も代表者も旧・立憲民主党と同じであるため、「以前と一体何が違うの?」感が強いです。まぁ基本は変わらないと思いますよ。違ってくるとすれば、方向性がやや異なる国民民主党の議員が加わって、政党運営が以前よりも困難になる、という点でしょうか。

 立憲・国民に分かれていた体制、国民から支持されていたかは別として、結構、安定していたと思いますよ。

  • 共産党との距離感
  • 現政権の失点追及をどこまで熱心にやるか
  • 自らの政策提案をどこまで積極的にやるか
  • 憲法改正論議をどこまで熱心にやるか

 など、旧民主党民進党だったら、かなり揉めるテーマだと思うのですが、最近はあまり揉めているのを聞きませんでした。

 この前の都知事選も、立憲と国民で対応が違っていて、彼らが一緒だったなら揉めたのでしょうが、分かれていたから、少なくとも混乱が表に出ることは無かった。

 もちろん、個々の議員で考え方が全く同じということはあり得ないので、多少の軋轢はあったのかもしれませんが、以前ほど党内政局に熱心なイメージはなかったのです。

合流新党は不安定化する

 でも、再び一緒になるんですよね。まぁ、前原さんのような人はいないにしろ、これまでそれなりに安定していた立憲に、国民のメンバーが加わる。これは、相当な不安定化の要因になります。

 ただ、旧・立憲の方がメンバーは多いですし、その中には、与党に少しでも失点ぽいことがあれば、舌鋒鋭く批判する誘惑を抑えることができない蓮舫氏や辻元氏のような方もいます。だからおそらく、政策提案よりも現政権の失点追求を熱心に行うという体質は変わらないと思うんです。

 しかし、旧・国民のメンバーも無視できない数がいます。彼らの中には、旧・立憲と同化する方々もいると思いますが、そうでない方々は党内野党みたいな形でまとまって行動するでしょう。すると、執行部に対し不満を持つようになる。

 もちろん、枝野新代表も、全員を旧・立憲で固めるという露骨なことはせず、何人かは旧・国民側から執行部入りすると思います。それでも、党運営が不安定化するのは避けられないでしょう。

 多分、旧・国民で合流を決めた人達は、政策の一致というより、自身の選挙のことを考えてのことでしょうから、合流後に困難が待っているのは当然なのです。

選挙敗北後、再分裂は充分あり得る

 まぁ、次の選挙か次の次の選挙までは「政権交代に耐えうる政党を作るんだ」ということで、対立が表面化することは無いと思います。

 特に、衆議院解散がかなり早期に行われた場合、新党は敗北するでしょうが、敗北の度合いが小さければ「まぁ、結党間もないこの時期じゃ仕方無いよね」ということになります。

 でも、やや時間が経っても、一向に支持率が伸びず合流前と大差ない、という状態になり、そこで選挙を行ってやはり負ける。「結局、あの合流は一体何だったの?」感が漂ってしまったら、再度の分裂は充分あり得るストーリーかな、と。

再分裂を回避するには?

 このストーリーを回避するには、新党の力だけでは無理で、政権側の失点か自滅が必要になります。それもサクラみたいな小さな話では難しい。年金政策の失点とか、コロナで絶望的に死者が増えるとか、新総理の政権運営能力が不足していて、与党・政権が大混乱とか、そういう事態です。

 そして、与党への批判票が新党に流れて、政権交代とはいかぬまでも善戦する、そういうことが一度でもあれば、当分、持ちこたえるでしょう。

 本当は、新党自身の力で支持を集めるのが望ましいんでしょうけど、まぁ、現政権の失点で政権交代するなんて、世界的にみれば珍しいことではないので、あえて理想論を強調することはしません。

 

★ランキングに参加しています。よい記事だと思ったらバナーをクリックして下さい。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ

★初めてお越しの方へ。以下にて私のセミリタイアの概要をまとめてあります。
 ⇒50歳でセミリタイア達成!その概要を書きます