50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

資産保有額の階層図について新たな提案(アッパーマス層とか準富裕層とか)

 リタイアブログでは時折、超富裕層、富裕層、準富裕層、アッパーマス層、マス層という言葉が出てきて、「投資がうまくいって、目標としていた準富裕層になれた」などと書かれているのを見かけます。 多くは、アッパーマス層か準富裕層の額をリタイア資金として準備しているようです。

 これらの概念は、野村総合研究所(NRI)による定義がネット上で広く出回っていますが、疑問に思うところもあるので、新たな個人的提案を書いてみます。

目次

資産階層図への疑問

 野村のサイトより。

 そして、特に次の図についてはインパクトがあるので、あちこちに流用されているようです。当ブログ読者にも、ご存知の方が多いのではないでしょうか。

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  • 超富裕層:5億円以上、8.4万世帯、84兆円
  • 富裕層:1億円以上~5億円未満、118.3万世帯、215兆円
  • 準富裕層:5000万円以上~1億円未満、322.2万世帯、247兆円
  • アッパーマス層:3000万円以上~5000万円未満、720.3万世帯、320兆円
  • マス層:3000万円未満、4203.1万世帯、673兆円

 ただ私がこの図を見るたびに思うのは、全世帯の22%に過ぎないアッパーマス層以上の階層がやたらと細かく分かれていて残りの78%は「マス層」と唯一つに括られていることです。

 言うなれば、相撲の番付で、上位は、横綱・大関・関脇・小結・前頭と細かく扱うが、それ以下は「その他大勢」と一括しているようなもの。

 幕内最高優勝を論じるだけならそれでいいけれど、相撲界全体の実態を知ろうとする場合、十両と序の口では雲泥の差がある訳で、その差は横綱と前頭の比ではない。やはり、十両・幕下・三段目・序二段・序の口・(前相撲)といった地位について意識することも必要。

 上記の階層図についても同じ。

 金融面での議論をする場合、野村の人々の興味は上位層にあるからここを細かく分類して、興味の薄い下位層は一まとめに「マス層」としているんだと思います。

 でも、2900万円の世帯と5100万円の世帯とでは、階層が離れているにも関わらず、それほど実態に差があるとは思えませんが、同じマス層である50万円の世帯と2900万円の世帯とでは、全く異なる実態があるはずです。これを一つにまとめるのが妥当でしょうか?

私が考えた資産階層

 こう考えると、野村の階層図は、金融的な興味に終始したものであり、人々の資産保有の実態を反映したものとは言いにくいような気がします。そこで、私が新たに資産階層を考えてみましたので、ご笑覧下さい。

アンダー層

  • 資産保有額100万円未満。
  • 普段から生活が困窮、あるいは普段はどうにか暮らせていても、不景気やコロナなどで失業したら、日をおかずして生活が困窮する

途上層

  • 資産保有額100万円以上、500万円未満。
  • 500万という数字は、かなりの年収があっても「なかなか貯まらない」タイプの人々が超えることが出来ないと個人的に考えるライン。
  • 職を失ってもただちに困窮することはないが、安心とも言いにくい。
  • 投資や住宅ローンのようなリスクはとりにくく、まずは、貯蓄を積み重ねるべき人々。

マス層

  • 資産保有額500万円以上、2000万円未満。
  • 社会の中堅である40代以上の金融資産の平均値がこの辺りに含まれる。
  • 比較的堅実に資産を積み上げているが、顕著ではない。
  • 失業しても、次の職が見つかるまでの生活にそう心配はないが、天災や大病のような大アクシデントを考えるとやや心細く感じる
  • 状況によっては、投資や住宅ローンを検討してよいが、大きなリスクはとらないのが無難

アッパーマス層

  • 資産保有額2000万円以上、5000万円未満。
  • 2000万という数字は、一歩進んだ資産形成に成功しないと達成困難だと個人的に考えるライン(500万貯められた人ならば、1000万なら結構可能と思うが、2000万はハードルが高いと思う)。
  • よほどのことが無い限り、生活の破綻の心配は小さい。
  • 更に進んだ資産運用を考え、上積みを狙い得る。

準富裕層

  • 資産保有額5000万円以上、2億円未満。
  • 5000万という数字は、相当な努力が必要だが、一般のサラリーマンでも皆無ではないというライン。また、「準富裕層」というネーミングを勘案し、Kotaroさんの次の記事を参考にしています。

5000万円が完全リタイアの最低金額 - SOUTAi 40

5,000万円を超えると、気持ち(マインド)が「庶民→お金持ち」と変化する。

  • 2億円という数字は、大卒生涯賃金の平均的なところ。
  • 状況により、平均的な生活レベルを保ったまま、セミリタイア、早期リタイアを検討できる人々(貧乏リタイアであればもっと少ない資産でも可だが)。

富裕層

  • 資産保有額2億円以上、10億円未満。
  • 大卒生涯賃金よりも多くの資産がある。
  • 生活のために働く必要が無い人々。働くにしても、生活のためではなく、「自己研鑽」「社会貢献」等の要素が強い。

超富裕層

  • 資産保有額10億円以上。
  • 「働いて稼ぐ」というより、持てる資産をどんどん社会に還元し、その収益をどんどん受けることが可能な人々。

おわりに

以上をまとめます。

  • 超富裕層:10億円以上
  • 富裕層:2億円以上~10億円未満
  • 準富裕層:5000万円以上~2億円未満
  • アッパーマス層:2000万円以上~5000万円未満
  • マス層:500万以上~2000万円未満
  • 途上層:100万以上~500万円未満
  • アンダー層:100万円未満

 これらは私の個人的な見解で、学問的な裏付けもへったくれも無いものです。ただ、もっと下位層に目を向けた分類を、どなたか専門とする方に行ってもらえないかなと思います。

 

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