私が本格的にリタイアの検討を開始したのは40代半ば、実際にリタイアしたのはちょうど50歳のときでしたが、そのはるか前の30代の頃に「会社を辞めて自由になりたい」などと思ったことがありました。
目次
《埼玉県飯能市名栗地区:名栗川》
30代半ば頃にリタイアすることを検討していた
30代半ば頃にリタイアを検討していたことについては、以前の投稿でも軽くふれています。
当時の通帳によると、37歳の時点で残高は2000万円ほどでした。
「これを元手に、何とか会社を辞められないか…。」
しかし、ちょっと考えてみて、それはさすがに無理だと思いました。
(略)
50過ぎで資金が尽きる計算です。
当時は今と違ってセミリタイアブログなんてなかったので、「資金が足りない分だけ、投資やバイト等で稼ぐ」という発想もありませんでした。
当時(2007年頃)はブログやSNS、youtubeなどのツールが黎明期であり、仮に少額リタイアをされている方がおられたとしても、その情報が今ほどネット上に出てくることはなかったと思います。
そんな中で、早期リタイアを検討していたというのですから、個人的にはなかなか先進的だったな、などと訳の分からない自負をしています。
ネット検索をしなかった不思議
今でも不思議なのは、当時、リタイアを検討するにあたり、ネット検索をしようとは全く思わなかったことです。
今だったら、何はともあれググるというのは当然の行動ですが、実は当時においても、分からないことがあれば、googleを積極的に活用していました。その流れで、会社を早めに辞めることについても検索してみれば、今ほどではないにしても、何かしら有用な情報が見つかっていたのかもしれない。
でもそれはしなかった。
机上の単純計算のみで、リタイアを諦めていたのです。
何故かと考えるに、結局、「会社を早く退職して遊んで暮らす」なんてこと、ネットで調べる対象とは捉えていなかった、ということなんでしょう。
ネット検索をするのは、分からない言葉・種々の問題・商品・サービスなど、ある程度定式化されたものが対象であって、「会社を早く退職して遊んで暮らす」といった個人の生き方については、その対象とは、少なくとも私は捉えていなかった。
セミリタイア・アーリーリタイアといった定式化した概念も、少なくとも当時の日本では一般的ではなかったと思います。
当時、リタイアしていたら?
でも今になって思うのです。もしあの時セミリタイアしていたら、と。
実際、今のセミリタイア界には、当時の私より若くて、資金も2000万(当時私が保有していた額)に達していない方がおられます。貧乏生活ではあるにせよ、様々な工夫によって、それなりに楽しそうに過ごしているとお見受けします。
もし、当時もう少しネット検索して、例えば「バイトや投資などで足りない資金を補填する」というセミリタイアの発想だけでも得ることが出来ていたら、今とは別の人生を歩んでいたのかもしれません。
まだ当時は若かったですから、資金が2000万円しかなくても、色々と工夫をしてやりくりをし、その結果をブログにアップすれば、今ごろ、貧乏セミリタイアの先駆者として、有名になっていたかも?などと妄想します。
50歳リタイアであっても後悔はしていない
じゃぁ、結果的にリタイア年齢が50歳になって後悔しているのか?というと、そういうことでもありません。
例えば、関西への転勤、海外での研修、結婚、戸建の購入といったイベントは、結局、あのとき会社員生活を続ける方を選択したからこそ、経験できたことなので。
あとは、資金が充分に貯めることができたとか、自転車のツーリングに目覚めるようになった、などもそうですかね。
30代でリタイアしていたら、それはそれで楽しかったのかもしれませんが、その選択をとらなかった以上、実際はどうなっていたのか知りようがない。一方、50歳でリタイアしたことについては、今が幸せと思えているので、まぁ結果オーライなのかな、と。
30代リタイアと50歳リタイア、どちらが優れている、ということではなく、その時々の選択によって、その後の人生は大きく変わってしまうんだなぁ、ということを、最近思うようになった、というお話でした。
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