50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

死ぬまでに資産を全額使い切らなくてよい

 あまり資産を貯め込み過ぎず、死ぬタイミングで資産をちょうどゼロにするくらいでいい、という発想があります。

 その発想が人口に膾炙してきたのは、ベストセラーとなった『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』の影響が大きいと思うのですが、私はそれ以前から、そういう考え方もあり得るかもしれない、と思っていました。

 ただ、その後、いろいろと思い巡らせた結果、「死ぬまでに資産を全額使い切らなくてよい」(ゼロにしなくてよい)というところに落ち着いています。

 


 もっとも、私は『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』そのものは読んではいないのですが、様々な書評を読む限り、この本の本当の主眼は、「死ぬときに資産をゼロにしろ」ということではなく、「資産に執着する余り、人生の思い出作りを先延ばしにするな」とういうことだと、勝手に理解しています。

 だから、当記事は、この本への反論ではありません。単純に「死ぬときにちょうど資産を使い切る想定は色々と無理があるよね」ということを書きたいだけです。

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 「死ぬときにちょうど資産を使い切る想定」の困難さは次の点にあるでしょう。

  1. その想定をするにあたり、自らの死亡年齢を予め知る必要があるが、それは不可能
  2. インフレその他、日本・世界の経済状況が読めない
  3. さすがに葬式代くらいは残しておきたい
  4. 想定外に備えたい
  5. 資産が少ないこと自体が不安・ストレス

 特に、「貯蓄は毎年100万円減っていて、残り500万円しかない」という状況の「あと5年しかもたない・・・」という恐怖感は大変なものでしょう。このような状況は何としても避けたいですから、さすがにある程度は資産を抱えておかねば、となります。

 あの世に資産を持っていけないとはいえ、この世で不安にかき乱されることなく暮らすためには、ある程度のバッファは必要になるのです。

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 ただ一方で、年金制度を活用すれば、"DIE WITH ZERO"は不可能というわけでもないんですよね。資産ゼロの状態で年金の範囲内で暮らせばよいのですから。まぁ、そこまでいかなくとも、資産が少ないことを過剰に恐れる必要は無い(本当は)。

 もろもろ総合的に考えると、「将来困窮しないか不安に感じないレベルで程々にお金を使う」というのが順当なところです。

 ただ、「将来困窮しないか不安に感じないレベルで」「程々にお金を使う」というのが曲者です。これは日本人が心配性だからなのかは分からないですけど、不安から逃れるためには、結局ある程度の資産が必要だし、不安にならない程度にしかお金を使えない、ということでもあります。

 すると、「死ぬまでに資産は使い切らなくてよい」とは言え、不安感に縛られて行動が制約される人生になるのもどうかとは思います。

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 ちなみに、私が毎年貯蓄が減っていっても何ら不安に感じないのは、減少ペースが小さくて、死ぬときに絶対に余ってしまうだろうと見込んでいるからです。もう少し消費を多くして、減少ペースを大きくしたいなとさえ思っています。

 

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