50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

セミリタイア前にしておくべき「仕分け」2種類

 セミリタイアとは「フルタイムの賃金労働」を仕分けすることを指すのが一般的でしょう。

 ただ、この仕分けはあまりに大きな話であるため、リタイア前に「予備の仕分け」を行って優先度をつけ、優先度の低いものは切り捨てて身軽になる、ということを、多くのリタイア達成者は自然にやってきているのだと思います。というのも、重い荷物を背負いながらリタイアするのはなかなか難しいからです。

 ところで、この「予備の仕分け」ですが、私は「金銭面の仕分け」と「精神面の仕分け」の2つに大別されるのではないか、と思っています。

目次

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 《東京府 淺川町・神奈川縣 千木良村:大埀水峠・府縣境》

金銭面の仕分け

 「金銭面の仕分け」というのは、非常に大雑把に言ってしまえば、これまで行ってきた出費を「本当に必要な出費」と「実はそれほど必要の無かった出費」に仕分けることです。

 具体的には

  • 住宅費
  • 保険
  • 交通費、あるいは自動車の費用
  • 通信費
  • 食費
  • 旅行費用
  • 交際費
  • 嗜好品
  • その他

などを棚卸しして、何にいくら使うべきなのか再構築する

 というのも、「自分が生きていくための必要経費」というのは重たい荷物だからです。ゼロにするのは不可能にしろ、なるべく荷物を減らした状態でリタイアするのが望ましいのです。

 まぁ、あまり言わなくてもお分かりだと思うので、ここではあまりクドクド述べません。

 一つ言っておくとすれば、出費を見直すというのは、生活を見直すことに直結する場合が少なくないので(住宅費、食費、交際費、自動車など)、「リタイアしてから見直せばいいや」というのはオススメしません。本当に出費が削減できるのか未確定でリスクが高いからです。

 逆に言えば、出費と生活があらかた見直されて、身軽な状態になってから、リタイアするのが比較的安全ということです。

 もちろん、「リタイア後はどこかに移住したい」という人もいるので、出来る範囲内で、ということにはなるのですが。

精神面の仕分け

金銭への執着

 金銭面の仕分けが概ね完了していても、「精神面の仕分け」が出来ていないと、例えば、次の過去記事のように不安を抱えることになります。

  【過去の参考記事】 何かを失う覚悟がなければセミリタイアなどできない

 この記事の登場人物は、1億円の資産持ちで、リタイアを希望しているのですが、不安で踏み切れないんだそうです。例えば、次のようなことを恐れているのではないかと想定されます。

  • 「これまで築いてきた資産」を失うのが怖い
  • 「死ぬまで経済的に困らない安心感」を失うのが怖い
  • 「稼いできた自分」「稼ぐ機会」を失うのが怖い

  しかし考えてみれば、この人は既に1億円も持っている以上、このような恐怖は人生設計上大した意味は無く、むしろメンタルの問題です。

  • これまで築いてきた資産は一円たりとも失ってはならない
  • 死ぬまで経済的に困らないという、絶対の安心感が必要である
  • 自分は常に稼いでいなくてはならない

 例えば、このような思考から自由になるのが「精神面の仕分け」です。

 墓場に金は持っていけないのだから、生きている間、食べていけるぐらいあればいいじゃないか、というわけです。前項で述べた「金銭面での仕分け」が上手くいっていると、資産の減少割合が少なくて済むので、こういう気分になりやすいです。

 これは、リタイア後に副業や投資をして稼ぐことを放棄しろ、ということではありませんし、リタイア後も生活費として多少の金額を稼ぐ計画なら、そうせざるを得ないわけです。

 ただ、上記のような「~でなければならない」という思考は、せっかくのリタイア生活を精神的に追い詰めるものなので、事情の許す限り、自由になった方がいい、ということです。

 「働いている状態」の執着

 あと、金銭的な不安・執着などとは別に、リタイアしてから「自分の働いている場所」「自分が働いている状態」に郷愁を感じてしまうパターンがあります。

 これは、当ブログでも何度が述べてたことです。

リタイア後に襲ってくる?「取り残され感」「おいてきぼり感」

  • 「働いている場所」というポジションに執着や未練がある人
  • 社会からの要求に反旗を翻しているということに不安を覚える人(つまり「世間体を気にするタイプ」)

セミリタイア達成者・中川淳一郎氏、この先思いやられるなぁ

 どんなに家族仲が良くても、自宅も居場所の一形態という観点をナチュラルにスルーして、本来の自分の居場所は自宅の外にあると捉えているわけです。

 リタイアするのは、「フルタイム労働から抜け出したい」ためであるのに、どういうわけか、このような事象が発生してしまうのです。

 思うに、多くのセミリタイア志望者は、自分には「働いている状態」への執着が無いと、はなから決めつけているが、実はそうでない人というのが、恐らく存在する。

 このような「働いている状態の執着」についても、リタイア後の重い荷物として、のしかかってくるわけです。

 これも、リタイア後にどこかに働きに出てはいけない、と行動を縛るものではありません。ただ、リタイア後に「フルタイムで働いている自分」を取り戻すのは困難ですから、バイトで満足できるくらいには、仕分けしておくのがよいと思います。

 「金銭面の仕分け」だけでなく、「精神面の仕分け」にも目を向ける

 「金銭面の仕分け」は分かりやすいので、みんな熱心にやるけれど、「精神面の仕分け」というのを気にかけている人は少ない。人間先立つモノが無いと生きていけないのだから、金銭に目が行くのは仕方が無い。

 でも、前項のように考えると、「精神面の仕分け」というのは、「金銭面の仕分け」と同じくらい大事であると言えそうです。

 「金銭面の仕分け」がある程度進捗してからでいいので、「精神面の仕分け」にも目を向けた方がいいのではないでしょうか。特に、前項で述べた「金銭への執着」「働いている状態」について、どこまで自分は自由になっているのか?

 「精神面の仕分け」をした結果、「実は、自分はセミリタイアすべきことではないことが分かった」というのであれば、それはそれでOK。

 結果的にセミリタイアしなくても、検討段階で行った「仕分け」によって、その後の人生の選択肢をきっと増やしてくれます

 

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