50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

自民党総裁選の今後について考える

 安倍総理辞任後の後継候補のメンツが少しずつ固まってきましたが、マスコミの言うことはどうにもあさってな方角である気がしてしまいます。

 そこでセミリタイアとは全く外れる話題ではありますが、考えていることを書いてみます。これは、政治信条の話ではなく、政局の分析だと思って下さい。

目次

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 《東京都奥多摩町:倉沢林道》

自民党総裁選について思うこと

 菅官房長官が本当に出馬するなら、菅氏でほぼ決まりでしょう。

 ただ私が見る限り、菅氏は参謀タイプであり、総理・総裁にふさわしいようには思えず、上手くやっていけるのだろうかと不安。しかし、他のメンツは輪をかけてイマイチなので、まぁ致し方ないのかな、と。

 過去の長期政権を見ると、まず、佐藤総理の後継として三角大福(中)」(三木、田中、大平、福田、中曽根)と豪華メンバーが勢ぞろい。全員が総理になりました。ちなみに、私が物心ついたときは三木氏が総理になっていました

 中曽根総理の後継としては、ニューリーダーと言われた3人(竹下、安倍晋太郎[安倍総理の父]、宮澤)。うち、竹下氏と宮澤氏が総理になりました。

 小泉総理の後継としては、言わずとしれた安倍氏。第一次では短命でしたが、第二次では屈指の長寿政権に。

 しかし、安倍総理には後継と呼べそうな人がいない。先ほど、菅官房長官でほぼ決まりと書きましたが、それは、当代が亡くなったが、子供がいないので伯父に継がせる、というようなもんであって、後継とは言い難い。

 菅氏、麻生氏、二階氏といった、重鎮を重用しすぎましたね。第一次のときは若手中心の起用だったのですが、そうしたら「お友達内閣」とかいってボロクソ言われていたから、その反省なのかもしれません。

 まぁ、菅氏はワンポイント・リリーフと位置づけ、次回の総選挙前に改めて本命を決める、というのがよいのではないでしょうか。ワンポイント・リリーフの総理なんて!と怒られるかもしれませんが、今、政策論争して本命を決めたところで、あまり得るところは無いような気がするのです。

 いかにも計略っぽい話ばかりで恐縮です。

石破人気はマスコミの世論誘導

 一部マスコミは、石破氏の国民的人気はかなりのもので、次期首相は石破氏で決まり、石破氏が表に立てないのは、自民党の頭が古いからだ、みたいに言っています。

長野智子氏が指摘、石破茂氏の自民党内での“不人気”に「古い体質の会社みたい」

世論調査では「次期首相にふさわしい」候補として人気トップの石破茂自民党元幹事長が党内では主流になりえていない背景を踏まえて、「古い体質の会社みたい」と指摘した。

 マスコミの世論誘導を真に受けてこんなコメントするとは、読んでいるこちらが恥しくなります。まぁ、マスコミの内の人なんてこんなもんなんでしょう。

 石破氏はいつも逆張りのコメントを出すものだから、マスコミに重宝され露出機会が多く、また、過去の経緯から安倍氏の対抗馬として優先的に扱われている。だから、世論調査で数字が高く出るだけのこと。

「次の首相」石破氏トップ維持 自民支持層でも:時事ドットコム

 時事通信の8月の世論調査で、次の首相にふさわしい人物を尋ねたところ、自民党石破茂元幹事長が24.6%でトップだった。
(略)
 2位は小泉進次郎環境相(12.3%)で、3位は安倍氏(9.2%)。上位3人の順位は2月と変わらなかったものの、小泉、安倍両氏は支持の割合が減り、石破氏との差が広がった。

  小泉氏が2位という、この一点だけでも、こんな調査に何の意味も無いことが分かる、というものです。

 まぁ、でもマスコミの多くは石破氏を推したいんでしょうね。だから、人気があるということになっている石破氏を有利にするためにも、党員投票をしてもらいたがっている。

 そして、党員投票を求めている自民党内の声を大きく報道する。党員投票って、いかにも民主的で聞こえはいいですからね。

  自民党総裁選、党員投票見送る方針に異論相次ぐ - 社会 : 日刊スポーツ

 でも、二階氏は、現在の案(国会議員&各県代表による投票)で押し切るでしょう。

 そして、今月中旬、予定調和で菅氏が選ばれると、「国民的支持のある石破氏が選ばれなかったのは、党員投票を行わなかったからだ!」とまではいかないにしろ、「党員投票を行わないで選出された総裁には、正当性に疑問が残る」ぐらいのことは言いそうです。マスコミの大好きな野党は、党員投票なんかほとんどしていなんですけどね。

 もっとも、仮に党員投票をしたからといって、石破氏が当選するとはあまり思えません。まぁ、マスコミの世論調査の結果を見て、選挙に有利になると考える地方議員あたりは石破氏を支持するんでしょう。

 しかし、石破氏の逆張りコメントは、多くの自民党員にとって承服できる内容ではないはず。しかもマスコミで繰り返し流れているから、みんな覚えている。石破氏になって欲しいと心底望んでいる末端の党員は少ないのではないかな。

安倍内閣の支持率がいきなりアップ

 安倍総理内閣支持率が、いきなりアップして5割を超えたそうですね。

ポスト安倍、世論は「石破氏」だが…識者「政局に影響はないだろう」 内閣支持率は急増!そのワケは

安倍内閣の支持率も、両調査で50%超という大幅増となった。(略)

伊藤氏は「辞任表明の記者会見が影響しているだろう。多くの記者の質問に丁寧に応じ続け、自分の言葉で語った姿勢が好評だったのではないか。長期政権を務めあげ、内政でも外交でも功績をあげてきた感謝と慰労の意味合いもある」と分析した。

 これまで支持率が落ちていたのはやはりコロナの影響が大きく、今回の辞任表明でコロナ前に戻ったと言えます。言うなれば、コロナで離れていた支持者達が今回は「支持」と答えたということです。

 感謝と慰労? う~ん、それもあるかもしれないけど、「安倍内閣の7年をトータルで振り返ってみて、支持する人が多かった」というのが近いんじゃないですかね。

 コロナ対策では相当に難儀しているのは事実。スキャンダルの弁明もなかなか苦しい。だからといって、最後の世論調査で不支持率が高く出てしまえば、それは、次の政権に「安倍内閣の政策は引き継ぐな」と言っているようなもの

 コロナ対策は支持しないけど、他は概ね支持している人達からすれば、そのようなことになっては困るから、やっぱり「支持する」と答えるわけです。

 こういうところからも、安倍政権の逆張りをしてきた石破氏の総裁は現実的でないだろうと思います。

 

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