以前、初めて退職の意志を上司に伝えた日のことを書きました。
ただこれは、退職希望日の1年も前のことであり、あくまで事前の意志表示の位置づけでした。本稿では、その後の展開について、書きたいと思います。
目次
《東京都八王子市[南浅川の鯉のぼり]》
GW明けに正式に退職表明
上記の記事から、直属上司との会話を引用します。
上司「このことは、もう人事には伝えてありますか?」
私 「いや会社の人に言うのは今日が初めてです。退職規程の早期退職を適用して頂けたら、と思います。」上司「分かりました。それでは、人事にはこちらから取り次ぎましょう。取り次いでほしいタイミングがきたら教えて下さい」
この会話がなされたのは、平成30年12月。
その後、平成31年4月に目標面接があり、そこの場で正式に、
「退職の意志は変わっておりませんので、人事に取り次いで下さい」
とお願いしました。
さらに、GW明け頃、「直属上司の上司」たる部門長から、社内システム経由で、
「私の方でも確認したい事項がありますので、お時間とれますか?」
と連絡がありました。
考えてみれば、部門長は昨年12月の時点から変わっているため、今の部門長と退職についてこれまで直接話をしていない。短時間なんだろうけど、話の内容が内容だけに、緊張するんですよね。でも仕方ない!
ということで、部門長との面接も行われました。
部門長との面接
部門長から面倒で聞かれたこと。それは要するに、この会社を完全に辞めるのではなく、非正規の形で週数回や時短等で働くのはどうか、という提案でした。
これは、先の平成30年12月の面談での
上司「別の業務だったら、会社に残れるということはありますか?」
私 「ないと思います。まぁ週3日くらいの働き方があれば別かもしれませんが。。」
という会話を踏まえてのものでした。
ここまで気を使って頂き、大変にありがたいお話でしたが、結局、意志は固いということをその場でお伝えし、退職コースを突き進むことにしました。
以下、何故、この提案をお断りしたのか書いていきます。
スキルが直接活かせるバイトとして魅力
これまでもたびたび述べてきたように、私は、完全リタイア的セミリタイアのスタイルをとっています
ただ、50まで働いてリタイアした後も、(生活のためではなく)生活のアクセントのために、簡単なアルバイトを少しだけする、というオプションはあってもいいのかなと思います。
例えば、週に数回、午前中のみの軽労働で体を動かす。昼になったら散歩がてらゆっくりと家に帰り、昼ごはんを食べてそのまま昼寝。
いいアルバイト先さえ見つかれば、こんな生活もちょっと楽しそう。生活のためじゃないから、嫌になったら辞めてしまってもいいんだし。
50歳ともなると、給料度外視とはいえ、「よさげなバイト」を探すのはなかなか困難です。
それでも、今の会社で非正規として雇ってもらったなら、これまで蓄積してきた経験やスキルというものがあります。それなりの専門性を伴うものですから、もし「働きがい」を重視するなら、魅力ある選択肢となるでしょう。
いうなれば、学校の先生が退職後に非常勤講師になるようなものだと思います。
今の仕事・会社は「もういいや」
でも正直なところ、例えバイトであっても、
「今の仕事と会社はもういいや」
という気持ちが大きかった。ウンザリしていたのかもしれません。
仮に、今の会社に非正規で残って、同様の業務を継続したとします。
すると、出勤日は週数回に減るとはいえ、あのストレスフルな仕事を今後も続けなくてはなりません。
私は休日にも仕事のことをあれこれ考えてしまうので、非正規になったとしても、精神的に自由になった気が全くしないことでしょう。
しかも賃金が下がる。これまでは、正社員の給料が出るから、あの仕事を何とか続けてこられた訳で、低賃金であの手の仕事をするのは全く割に合わない。
もっとライトな仕事を希望することも出来るかもしれませんが、そのような仕事は、おそらく別の会社にもあるわけで、同じ会社に勤め続ける必要がありません。
一旦、まっさらな状態にしたかった
私は、50歳になった時点で、一旦まっさらにしたい、と考えていました。
例えば、仕事というものから一旦足を洗いたい。将来的にバイトする可能性はあるにせよ、それは「仕事をしない」という状態を、一度作ってから考え始める話。
リタイア生活をしばらく送ってみて、その空隙を埋めるのに必要ならバイトするという順番であり、最初から退職後の生活に非正規労働を組み込むことはしたくなかった。
あと、会社の人間関係も清算したかった。
例えば、非正規になっても、同じ会社に属している限りは、正社員時代に役職が上だった人に対し、無条件で尊重せざるを得ない状況は続いてしまいます。50歳にもなって、取り立てて尊敬もしていない人間に対し、ヘーコラ言わなくてはいけない、そういう悪しき人間関係を続けたくなかったのです。
辞めるなら、スッパリ辞める。変に未練は残したくない。
こういう思いが、面接のときに瞬間的に湧いてきて「この選択肢はナシ」と直感したので、ありがたい申し出ではあったものの、そのように回答したのです。
ただ、この選択肢がもし5年前にあったら、少し考え方が変わっていたかもしれませんが。。。
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