つなぎの総理で終わった菅氏。まぁ、よくつないだよ。
最近の当ブログの更新頻度は週2回。ほとんどリタイア関係の記事となっていますが、久しぶりに時事ネタを、この週2回の更新とは別に、番外的にアップします。というのも、菅総理が次期総裁選に出馬しない、という話ですから、少しこの関係について書いてみようと思ったのです。
目次
《東京都奥多摩町》
結局、つなぎの総理で終わった菅総理
前回の総裁選はちょうど一年前だったのですな。そのときの当ブログの記載より。
まぁ、菅氏はワンポイント・リリーフと位置づけ、次回の総選挙前に改めて本命を決める、というのがよいのではないでしょうか。ワンポイント・リリーフの総理なんて!と怒られるかもしれませんが、今、政策論争して本命を決めたところで、あまり得るところは無いような気がするのです。
その進捗次第では「つなぎの総理」から脱して、長期政権(とはいっても長くて3年くらい)に化ける可能性もあるような気がしてきました。
もっともそのためには、コロナの収束と、政権の運営を安定させること。1年後、政権支持率が概ね40%を超えているようであれば、その後も総裁を交代させることはせず、しばらく菅氏で行くのではないでしょうか。
あれから一年、新型コロナが、まだ収まらず、最近は支持率が30%を切っていますので、これ以上、総理を続けるのは得策ではない、との判断でしょう。
結局、つなぎの総理、ワンポイント・リリーフで終わった菅総理でした。
よくつないだとは思う。
ただ、このコロナ感染拡大の中、よくつないだとは思います。
多分、誰が総理であっても感染拡大は避けられないなか、火中の栗を拾い続け、サンドバッグとなって叩かれ続けた、というのはいかにも大変そうでした。
一方で、色々とボロがありながらも、まがりなりにもワクチン接腫は進んでいるようです。ちなみに私は先日、2回めを完了していますが、接腫翌日は無茶苦茶ツライ。接腫部位がすごく痛いのと、熱も36.9度(2回めのみ)出てしまいました。
ワクチンの効果は100%ではありませんが、接腫率の高い高齢者の感染・重症化・死亡が相対的に目減りしている感じなので、まぁ、ある程度の効果はあるのだと思います。
ワクチンの推進は菅総理の意志ですので、これは功績と言ってよいでしょう(ちなみに当初野党はワクチン慎重派でした)。
また、野党とかマスコミでは反対の声が強かったオリ・パラも、結局、開催してしまいました。世論調査でも同様だったのですが、オリンピックが近づくとともに、賛成が増えていき、結局、何事もなくオリ・パラは終了してしまいました。
東京都の感染者数ピークは、丁度、オリンピック期間付近だったのですが、減少傾向にある今、そのことに触れる人は、ほとんどいません。たまに、「やらなきゃよかったのに」とブツクサ言っている人もいなくはないのですが、大勢ではありません。
あの反対キャンペーンは一体何だったのだろう?と思います。
まぁ、先日も言いましたが、オリンピックを中止や延期にしていたら、何かとシコリが残る結果になっていたでしょう(私のリタイア生活とオリンピック参照)から、これで良かったのだと思います。
ワクチン接腫をかなりの程度進め、更に、あれだけの反対キャンペーンの中、無観客であれ、とにかく無難にオリンピックを終わらせた、というのは、確かにつなぎ的な政策ではありますが、この困難な情勢におけるつなぎとしては相当な功績ではないか、と私は思っています。
菅総理の支持率は上がるかも
安倍総理が退陣表明をした後、コロナで落ち込んでいた支持率が回復したんですよね。
安倍総理の内閣支持率が、いきなりアップして5割を超えたそうですね。
(略)
「安倍内閣の7年をトータルで振り返ってみて、支持する人が多かった」というのが近いんじゃないですかね。
同じような感じで、菅総理の支持率も多少回復するかもしれません。
コロナ感染拡大中の総理大臣の役割の一つとして「サンドバッグ」というのがあると思います。
いくら総理大臣とはいえ、コロナ対策には、日本国が持ち合わせているリソースしか使えず、技術的・法律的にも制約があって、出来ることには限りがある。致命的な失策は無くとも、必然的にコロナ対策は不十分となるので、その不満を総理大臣が一身に受けることになる。
その結果、支持率も落ちていたのですが、退陣表明をしたことにより、菅総理のサンドバッグとしての役割は終了に向かいつつあります。
すると不思議なもので、「あんなにボロクソ叩かれながらも、まぁ頑張った方じゃないか?」みたいな感想を持つ人が増える。叩かれている方に同情してしまう、一種の判官びいきと言えるかも。
あともう一つ、緊急事態が延長されたとはいえ、首都圏を中心に、感染者数がピークアウト傾向にあります。
結果、支持率が回復するのではないかと思うわけです。
総選挙は?
次期総裁が決まったら、支持率のご祝儀相場が続いているうち、そしてコロナが小康状態にあるうちに、総選挙に入る。実は、政権与党としてはいいタイミング。
すると、恐らくですが、次期総裁に余程のスキャンダルが発覚しない限り、自民・公明で過半数は維持するでしょう、議席は減らすかもしれませんが。
というのも、最近、内閣支持率は落ちていても、自民党の支持率はそこまで落ちていないし、野党の支持率も低いままだからです。
何より、前回、自民から民主へ政権交代したときは、「とにかく自民党から政権を取り上げよう」という雰囲気や流れをものすごく感じたのですが、今回はそのような雰囲気がほとんどしない。
前項で述べたように、コロナの不満の矛先が与党や総理大臣に向かっているのは確かなのですが、じゃぁだからといって「政権を変えよう」という意識を持つ人は、政権をひっくり返すほどに多くはないのだと思います。
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