50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

早期リタイアの原点となった中高生時代のある出来事

 私のリタイア資金計画の最も根幹の部分。それは、安い持ち家に住んで固定費を大幅に削減するということ。実際、リタイア用の家を2000万円(諸費用込み)出して買ったのです。

  【過去の当ブログ参考記事】 リタイア後の住宅を購入した経緯

 2000万は「格安」とまではいかないにせよ、4000万・5000万は当たり前の東京圏にあって、それだけで済ませたわけですから、何千万も浮いたわけです。

 何千万というお金は、リタイア資金・老後資金にあっては、決定的な意味を持つといっても過言ではありません。また、中古を視野に入れれば、もっともっと安い家でお金を浮かせることも可能でしょう。

 思い起こせば、このような発想が浮かんだのは、実はリタイアを決意したタイミングではありません。ずっとずっと昔から潜在的に心の中にあったものでした。

目次

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 《東京都青梅市:あかぼっこ頂上から》

中高生or高校生のときの、ある出来事

 あれは、中学生か高校生の頃だったと思う。埼玉県のトカイナカ地域に泊まったときのこと(具体的な場所や、宿泊の理由は忘れました)。

 宿泊先で、中古不動産のチラシが目にとまりました。多分、新聞の折り込み広告がほったらかしになっていたものだと思いますが、何となくのぞいてみました。一番安かった物件は、今でも忘れもしない、次のようなものでした。

  • 880万円。
  • 駅から徒歩40分くらい(駅名は失念)
  • 築何十年も経過
  • 3DKで全て和室。1階に2部屋、2階に一部屋。

 今だったら、880万円も出す人など誰もいないであろう物件です(逆に言えば、今880万円出せば、もっといい中古住宅が買える)。でも当時の私は「家って、こんなにも安く買えるものなのか」と驚いたのです。

 何と言っても、時はバブル崩壊前。不動産は高額なものというのが常識で、買うためには何千万もの大金が必要になるものだと、世間知らずの私はそのように思っていました。

 だから、不便な立地の小ぶりな中古住宅とはいえ、880万円というのは非常に安く思えたのですね。4000万も5000万も出さなくても買える家があるということ、このとき初めて知ったのです。

これだけの出来事がその後の人生を大きく変えた

 たったこれだけの話なのですが、いまだに記憶に残っているのは、やはり自分にとって大きな発見だったからなのでしょう。

 そしてこの出来事は、その後の私の人生(観)に大きな影響を与えることになります。何たって、自分のなかの不動産価格の基準が880万円に設定されてしまったのですから。

 つまり、「4000~5000万円の家を買おうとする人生」よりも、「880万円を大きく超えない家で済まそうとする人生」を目指すことになった、最初のエピソードなのです。思考回路、行動原理、人生のあり方など、前者と後者で全く異なってくるというのはおわかりですね。

  • 賃貸住まいのとき、投函されるチラシなどで、不動産情報を見ることがあったが、4000万円を下回る物件など皆無だったため、現実感を持つことはなかった。
  • 独身のとき、 ヤフー不動産などで、2LDK・1000万円台のマンションなんかをよく見ていたりしていた。880万円よりは高いけど、そのくらいの価格帯ならどうにかなるし、選択肢が広がって楽しい。
  • 通帳の金額が880万円を超えたとき、「あぁ、あの家だったら買えるくらいにはなったんだなぁ」などと思いにふけった。

 次の過去記事で書いたような発想も、結局はその延長線上にあるものです。

その延長線上に早期リタイア計画あり

 私が最初に早期リタイアを考えたのは37歳ぐらいのとき。

私がリタイアを目指した経緯

当時の通帳によると、37歳の時点で残高は2000万円ほどでした。

 「これを元手に、何とか会社を辞められないか…。」

 しかし、ちょっと考えてみて、それはさすがに無理だと思いました。

 当時は独身で、1Kの賃貸アパートに住んでいましたが(家賃6.4万、うち半額は会社補助)、これをもう少し安い、例えば5万のところに引っ越して、衣・食を5万として、月額10万。

 これ以外に一銭も使わなかったとしても、2000万の元手だと200ヶ月、すなわち17年足らず。50過ぎで資金が尽きる計算です。

 

30代でセミリタイアしていたら?と時折考える

 机上の単純計算のみで、リタイアを諦めていたのです。

 このときは、過去記事にもあるように、単純計算を少しやっただけで、リタイアは諦めた。だから「安い持ち家を買う」なんて発想も浮かびませんでした。恐らく、このときは、そこまで真剣には考えていなかったんだと思います。

 しかし、44歳のとき、現在に繋がる早期リタイアを、本格的に検討開始するにあたって真っ先に考えたのが、一つには「退職金」、一つには「安い持ち家」でした。前者については、例えば、退職金が増えるので50歳で辞めることにした をご覧ください。

 後者については、その濫觴(らんしょう・物事の始まりのこと)を遡れば、やはりあの880万円の家に行き着くんだろうと思うんですよね。

 中高生のときの発見を忘れることなく、「住宅を購入するのだったら、その価格を大きく超えない物件」ということを、何十年もの間、潜在的に意識していた

 でなければ、住宅費は高いものだ、ということが頭から離れることなく、44歳のあの日、「年収100万円の豊かな節約生活術」を立ち読みしたところで、リタイアすることを自分のこととして捉えることが出来なかったはず。

リタイアを思い立ったキッカケ:『年収100万円の豊かな節約生活術』

年収100万円の豊かな節約生活術

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  • 作者:山崎 寿人
  • 発売日: 2012/09/20
  • メディア: Kindle版
 

  考えれば、あの時、たまたま書店に立ち寄って、たまたまあの棚を通りがかって、たまたまこの本を手に取ったから、今の私があるのです。

(略)

  色々と計算した結果、一人当たり年間150万円程度(税や年金、健康保険を加味した額)あれば、スーパーの価格チェックをきめ細かく行わなくても暮らしていけそうでした。ただし、ローン無しの持ち家がある、という前提(当時は社宅住まい)。

 言い換えれば、「いざとなったら、880万で住むところは確保できるんだ」という発想こそが、「早期リタイアも可能だよな」という考え方につながっていったということです(もちろん他に税や修繕費はかかりますが)。

 まぁ実際に購入した住宅は2000万になりましたが、それは、それまでの人生経験や資金の蓄積などにより、基準の880万からインフレしたということですね。

 

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