50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

リタイア前に二拠点生活していた私、そのリアルを語る

 私はリタイア前のある時期、二拠点生活(二地域居住)をしていました。

 一方で、最近はコロナで都心部のリスクが認識され、地方に目が向いている人もいるそうです(感染拡大中にあまり行ったり来たりするのもどうかと思いますが)。

5割超が地方暮らしに関心あり、東京在住の20代以上の男女を調査

 希望する地方暮らしのスタイルは、都市と地方を往来する「二地域居住」が42.4%、「移住定住」が31.1%、仕事と休暇を両立する「ワーケーション」が24.3%で、(後略)

 

 それにしても、ネット上にあがっている二拠点生活は、いかにもハードルが高そうな方式が多いので、私のようにテキトーなやり方を提示してみるのも一興でしょう。

目次

 

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 《東京都青梅市》

二拠点生活を始めた経緯

 以下の投稿とかなり重複するのですが、二拠点生活を始めた経緯を書いておきます。

50retire.hateblo.jp

 私は職場が東京都多摩地域にあって、40代半ば当時の住居は社宅でした。社宅の立地はよく、通勤面・生活面、双方の利便性を兼ね備えていました。

 ただし、ボロい。家族で住むには狭い。格安の家賃も、年齢が上がるにつれ高くなっていく体系。何年か住んでいると、だんだん出たくなってくるわけです。

 そんな中、ある時突然「50歳でリタイアする!」と決心し、その後3ヶ月ほどで、リタイア後用住居として、青梅市の新築建売住宅を買ってしまったのです。

 リタイアまでまだ5年以上を残すこのタイミングで、早々に家を買ってしまったのは、以下の2つの理由により、気が急いていたのだと自分では分析しています。

  1. もともと、社宅を出て、新しい家に住みたい気持ちが強かった。
  2. まだ見ぬリタイア生活を、住居の形で先取りしたかった。

 何とも拙速ですが、冷静だったことが一つあります。それは、新住居が社宅・職場と同じ東京都多摩地区にあること。

 自然豊かな場所がよかったのは確かですが、コミュニケーション能力に欠け、運転も出来ない私にとって、遠隔地の田舎はあまりにも難易度が高い。自分の身の丈を考えると、この辺りが限界ではないかな、と。

 また同じ多摩地区ということで、新住居から職場を変えずに通勤が可能でした。もし私が独身だったなら、この時点で引越ししてしまったでしょう。しかし都心部に通う妻のことを考えると、すぐに社宅を引き払うわけもいかず・・・。

 正直なところ、その辺、あまり深く考えていなかったのですが(考えろよ!)、家を買ってしまったからには仕方が無い。図らずも、「平日は社宅、休日は青梅の新居」という二拠点生活が、突然に始まったのです。

行き来の交通手段

 原則、毎週土曜のお昼前に青梅へ向け出発、日曜の夕方以降に社宅へ帰還。

 基本は、妻の運転する車で片道1時間~1時間半くらい(時間は道路の込み具合にもよる)。

 毎回、同じコースで行き来するのはつまらないので、気分によって、青梅街道・新青梅街道・桜街道・五日市街道・奥多摩街道・永田橋通りなど適宜コースを変える。

 行きのお昼は、村山かてうどんを食べるのが楽しみ。讃岐うどんばかりがうどんではありません!

m-udon.com

 村山うどんを食べたら、また車に乗り、スーパーに寄って食糧を調達し、新住居に到着。

 妻が行かれない場合は、私一人で鉄道で行きます。土日だと、大体30分間隔で出ている。各駅停車なので、運賃は数百円ドアツードアの所要時間は、車と同じ1時間~1時間半くらい

 同じ多摩地域を行ったり来たりするだけなのですが、これでも、毎週となるとあまり楽なことではありませんでした。

 まして、仮に遠隔地だった場合、時間もかかります、交通費もかかります。これを毎週・隔週で続けられるのか。遠隔地に憧れがある方は、この辺、よく考えた方がいいと思います。

 自信の無い方は、普通電車で1~2本、あるいは私鉄特急、車なら一般道だけで行けるくらいの距離感で考えたらいかがでしょうか。新幹線や高速が必須という場所は、相当に難易度が高いと思います。

近隣住民との交流

 二拠点生活の記事においては、地域住民との温かい交流が強調されることが多いです。

 記事を書いている方は、それが醍醐味のように考えている節がありますが、実際、読む方からすると、知らない人とあれだけの交流が出来るだけのコミュ力が自分にあるのか?不安になる方は少なくないはずです。

 ただ思うに、ああいう記事に登場する方というのは、もともとコミュ力があるからこそ「記事に登場してくれないか」とオファーがかかるのです。つまり、内容的に偏っており、あのスタイルが二拠点生活を代表しているとは限りません

 私の場合、二拠点生活を始める際、近隣の方に挨拶しましたが、温かい交流などは特にありません。地域のお祭りなどは開催されていますから、温かい交流を求めて積極的に人と関わることは可能です。でも、自分から求めなければそれっきりです。

 ただ、あまり地域で何もしないのもどうかなと思ったので、一応、自治会には入りましたが、活動らしい活動はしていません。自治会に入るか入らないかは自由であり強制ではないとおっしゃっていました。

 ちなみに、自治会に入らないとゴミ捨て場が使えない市町村があり、このことで揉めることがあるそう。

www.asahi.com

 でも青梅市は、戸別回収なので、そもそもゴミ捨て場というもの自体が存在していないのです。

生活

 「田舎なんて旅行で行けば充分」的に言う方は多いですが、一つの地域に根付いて、そこで生活することの楽しさは旅行では味わえません

 荷物を毎回持って行かなくてもいい。宿の予約は不要。食事は自分達で作る。観光客目当てのハコモノは数が限られすぐに飽きるが、むしろそこからが本番。本当に素晴らしいものはそれ以外のところに無数にあることが発見できます

帰還

 何といっても辛いのは、日曜の夕方に帰還しなくてはいけないことですね。

 特に冬などは日が短く、周囲は真っ暗。そんな中、片側2車線の排気ガスくさい道路で帰るときの絶望感ったらない。

 「あ~あ。これからあのボロ家に帰って、明日からまた仕事かぁ。。」

 いうなれば、サザエさん症候群をより強烈にした感じ

 二拠点生活の記事では、こういうとき、「明日からまた頑張るぞ!」みたいに感じている人が多く登場します。でも私は、とてもそんな前向きに捉えられませんでした。

住宅について

 私の場合、社宅が格安で、購入した戸建も支払い済みだったので、双方合わせても住居費は大したことがありませんでした。

 ただ、二拠点生活が肌に合わない場合、あるいは新たな地域がイマイチだった場合も想定すると、いきなりの購入はリスクが高いのは事実。

 そこで皆さんが二拠点生活をする場合、最初は賃貸で様子をみることをオススメします。賃貸が豊富な地域は、それだけよそ者の参入障壁が低いってことでもあるし。

 青梅市山間部は5万も出せば、結構広いアパートが借りられます。奥多摩町や、山梨県丹波山村/小菅村など、より難易度の高い地域に住むための予行演習としてもよさそうです。

 

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