50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

コロナに揺れるミニマリスト界

 コロナショックによる株価暴落で影響を被っているセミリタイア界ですが、ミニマリスト界も同様な方がおられるようです。

 ミニマリストといっても様々なスタイルがあるようですが、特に、「食糧や日用品のストックを持たず、なくなったら買い足していく」というスタイルの方への影響が大きいようです。

 

目次

 

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 《東京都青梅市》

あるミニマリズムのスタイルがコロナで・・・ 

 例えば、次のようなブログを見つけました。 

ミニマリスト必見!モノの"ストック"を減らす考え方のご紹介! | シンプルな生活

>近所のコンビニを大型の冷蔵庫、Amazonを巨大な倉庫と捉えてみる。どちらも「膨大な数のアイテムを、一つ何円というコストで常時保管してもらっている」と考えれば、本や日用品などの”ストック癖”から解放される。

引用:『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと

 

このように、自分が所有のコストを抱えるということではなく、通販サイトやレンタル、シェアサービスをまるで「外部倉庫」として本当に必要な時にだけ買いに行く、取り寄せる。

  このブログは2ヶ月ほど更新されていないので、お書きになった方が今どうされているか分かりませんが、それはともかくとして、上記で引用したような考え方は、ミニマリストの類型のうちの一つです。

 でもこれって、物流が正常に機能していることを無条件に前提としているので、災害なり、戦争なり、といった非常時には脆いスタイルなんですよね。

 家の中だけを見れば、モノが少なくてミニマルに見えていたが、実は「物流」というマクシマムなシステムの一部に過ぎなかった、ということを、新型コロナウィルスという黒船によって、いやがおうにも意識させられた、というべきでしょうか。

 もちろん、今のところ、大半の日用品が店舗から消えてなくなるという事態には至っていませんが、外出や営業の自粛が続いている昨今、危機感を覚える人がいるのも不思議ではありません。実際、あるブログでは、ミニマリストをやめた宣言をされていたりもします。

ミニマリストは昔の生活への回帰ではなく、きわめて現代的な生活

 ここで、一つの記事を紹介しましょう。

「アフターコロナ」社会はどうなる? 「ミニマリスト」から「プレッパー」の時代へ(文春オンライン) - Yahoo!ニュース

 余計なモノを持たないミニマリストは、昔の生活への回帰ではなく、実はきわめてテクノロジードリブンな現代的生活である。情報通信テクノロジーが進化したからこそ何でもクラウドで済むようになり、スマホで写真も映像も音楽もコミュニケーションも楽しめるようになった。

 

 加えて高度な物流がある。ミニマリストには「街を自分のすまいに」という理念があり、キッチンは近所のスーパーやコンビニであり、ダイニングは常連のカフェや食堂であり、仕事部屋は街なかのコワーキングスペースと捉える。これらが成立するのは、自分が必要になったものはいつでも近くですぐに手に入れることができるからだ。つまり生活すべてがジャストインタイムのシステムによって成立しているのである。

 これまで、私、漠然と「ミニマリストは昔の生活への回帰」的なイメージを抱いていました。昔は、今のようにモノが溢れていませんでしたから。

 でも確かに言われてみれば、ミニマリスト的生活はスマホなり物流なりで相当にカバーされている部分はありそうですね。上記の見解は目に鱗でした。

 

 恐らく、ミニマリスト界には、モノやサービスを「外出し」して、単に自宅内がミニマルなだけ、という方がそれなりにいて、生活自体がミニマル、極端に言えば、方丈記やガンジーのような生活を営んでいる方は、存外に少ないのかもしれません。

 最初のブログ記事の引用に「近所のコンビニを大型の冷蔵庫、Amazonを巨大な倉庫」を活用せよ、というアドバイスがあります。

 私に言わせれば、コンビニにせよAmazonにせよ、それは過剰の典型例であって、そういうものを積極的に利用することと、ミニマリズムを結びつけることに、どうも違和感があります。「大型の(冷蔵庫)」「巨大な(倉庫)」という、ミニマルとは逆行する形容詞が冠されていることも、その感を強くします。

 確かに、家の中にモノは少ないのかもしれません。でも、その向こうには、大いなる過剰が見え隠れしています。

ポツンと一軒家住人の方がミニマリスト的?

 私は、山奥のポツンと一軒家で自給自足している人の方が、むしろミニマリスト的に感じています。彼らの家は大きくてモノが溢れており、自分も他人もミニマリストなんてこれっぽちも思っていないはずです。

 でも、彼らは、コンビニという大型の冷蔵庫も、Amazonという巨大な倉庫も必要としていません。家にモノは沢山ありますが、言い換えれば、家にあるモノだけで概ね生活が成り立っているということです。

 トータルで見たら、そのような方達と、コンビニやAmazonといったマクシマムなシステムを背景としたミニマリスト、どちらがミニマルなんでしょうか。

 

 ちなみに、コンビニやAmazonを使うことがいけない、と言っているのではありません。Amazonは私も使ってますし(コンビニはほとんど使わない)。

 ただ、コンビニやAmazonを前提としたミニマリストって、部屋にモノが少ないだけで、あんまりミニマルな感じがしないなぁ、という個人的な印象を述べさせて頂いた、ということです。

 

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