ウィルス検査は増やすべきか?今のままでよいか?
コロナへの対応で色々なニュースを見てもイマイチよく分からないのが、検査をもっと行うべきなのか、絞って行うべきなのか?という点です。
お断り
当記事は数日前に執筆しており、執筆当時と若干情勢が異なっているかもしれませんが、容赦下さい。
目次
《山梨県上野原市》
「絞って検査」と「沢山検査」
最近の報道は、日本国内のことに加え、海外、特に欧米のニュースが目立ってきています。そして日本は「絞って検査」なのに対し、海外は「沢山検査」が主流のように言われています(実態は分かりませんが、印象として)。
ネットの反応は、最初「沢山検査すべき」が多かったように思います(普通に考えればそうなりますね)。しかし、徐々に「絞って検査でよい」が増え、イタリアの惨状が伝えられると優勢になりました。曰く、無闇に検査ばかり増やしても、検査の場で感染したり、医療リソースを費やして医療崩壊を招いたり、とロクなことが無い、と。
しかしその後、海外で「沢山検査」が主流のように報じられると(特にWHOの「検査、検査、検査」)、「沢山検査」がやや盛り返しました。
死者数はそれほど増えておらず、感染は抑えられているとみるのが妥当
おそらく、実際の感染者数は、たとえ概数であっても、知ることは当分できないでしょう。それは日本でも海外でも同じです。統計的に有意な抽出でなければ、サンプル数の多さを競っても、データとしての有意の差は現れないでしょう。
ただ、コロナによる肺炎の死者数は日本ではそれほど増えていない、というのは注目すべきです。このことから、日本でのウィルスの感染は、現状そこそこ抑えられているのではないか、と思います。
「沢山検査」論者は、「本当はコロナで発病した肺炎の死者でも、他要因の肺炎と見なされて、コロナの死者数にカウントされていないケースが多い。実態はもっと悪いだろう」みたいに言います。
しかし本当に実態が悪いのであれば、医療の現場で、肺炎の重症者・死者が(コロナと断定されていないにしろ)現にどんどん増加していないとおかしい。病床や人工呼吸器の不足の声がもっとあがっていないとおかしい。例えば、東京圏でウィルスが蔓延していたら、イタリアのような医療崩壊が既に起きていても不思議ではない。
しかし、そのようになっているという話は聞きません(一部地域で病床が不足気味とのことだが限定的)。自粛で商売あがったりの人はマスコミによく登場するのですがね。
見逃されている例が多少はあったとしても、現状は、そこそこ感染は抑えられていると判断するのが妥当ではないかと。
陽性率の件
また、日本の検査では、陽性率が数%という低い水準にあります。
陽性率が高いほど、検査した以外にも未知の陽性患者が大量に存在する、つまり検査数が足りてないということが数学的に計算できます。
しかし日本はこの陽性率が低いので、検査数的にはそこそこ満足すべき状況にあるだろう、ということになります。
むしろ、無闇に検査数を増やしても偽陽性が多く出るばかりで、実態の把握のためにはかえって逆効果でしょう。
現状の方針が失敗とはいえない
現状、感染がそこそこ抑えられていて、陽性判定が出たところで治療薬が無い状況。ついでに言えば、イベント自粛や休校はあっても、スーパーで食料品が買えないような事態には陥っていない。
であれば、現在の方針が、理想的ではないにしろ、失敗だったとも言えないのではないかと。油断は禁物ですが、現在の方針をベースに、状況に応じて見直ししていけばよいのでは?と思います。
感染数が抑えられているのは良いことなのですが、政治的には懸念する点もあります。
まず、終息宣言が出しにくいのではないか?という点。
毎日、何百と感染者が出ていたのが一桁になったのなら分かりやすいですが、毎日数十のものが一桁になっても、終息したのかどうかピンと来ない気がします。
終息宣言が出た後も、何人かはポツポツ現れるであろう新規感染者をどう扱うのでしょうか?
あるいは海外から、「日本は検査を絞っていて、背後には莫大な感染者がいる」的な悪宣伝をばらまかれないでしょうか?(例えば韓国あたりから)
まぁ、本当にこのような対応でよかったのかどうかは、行くところまで行かないと分からないものではあります。当記事で述べたことも素人の戯言とご理解ください。
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