「完全リタイア」の選択が最適とは限らないと思う理由
前回の記事(「完全リタイア的セミリタイア」が私のスタイル - 50歳で会社を辞めセミリタイアした!)で、私は、完全リタイアが可能なだけの資金を準備するために、リタイア決意後も、5年間フルタイムで働いた、ということを書きました。
結果、実際にリタイアを達成できたので、今では「これでよかったのだ」と思えています。
でも一方で、「完全リタイア(が可能な資金を準備すること)」が、全ての人に有効な最適解とも限らないな、とも思うのです
それは、リタイアを目指して働き続けたこの5年間が、大変に苦しいものだった、という私自身の経験を踏まえています。
《東京都・青梅市》
リタイアを考えるくらいですから、そりゃ、私は仕事があまり好きではありませんでした。でも、以前は、辛いながらも、ある意味惰性で働けていた部分がありました。
しかし、早期リタイアの検討を行い、数年後にはそれが実現可能だと分かってしまったら、もうダメです。
リタイアのために資金の計算を行いました。リタイア後に住むための住宅も購入しました。頭の中では、既に「バラ色のリタイア生活」を描いてしまっています。ああそれなのに、数年間はお預け。苦しい仕事をまだまだ続けなくてはならない。
これはツライ。
変にリタイアというものを意識してしまったばかりに、目の前のサラリーマン生活とのギャップが、自らを苦しめてしまうのです。
この苦しい期間は短い方がいいに決まっている。
そのためには、「完全リタイア」に拘らず、リタイア時期を早めて、楽なアルバイト等にさっさと移行する、というのも考えとしては有効なんだろうな、と思います。
私の場合、リタイアの検討を始めたのが40代半ばと遅めだったので、「あと数年働くことで完全リタイアも可能」というラインに立っていました。だから、ある意味、欲が出てそのような方向を目指したのです。
でも、もう少し若い人がリタイアを目指す場合は、完全リタイアを達成するのに、(かなりの高給取り、投資で大成功、極端な節約生活など、特別な条件が無い限り)長い期間を要することになります。
この間、毎日のようにリタイアのことを考えながら嫌いな仕事するのは大変ですから、完全リタイアとは別の方向を目指した方がいいんだろうな、と思います。
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