50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

在宅勤務で都心の狭小賃貸が"独居房"になっているという話

 都心部は狭い住居が多いので、在宅勤務するのにも色々苦労がありそうです。中には「まるで独居房」みたいに感じている人もいるそうです。

www.moneypost.jp

目次

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 《東京都奥多摩町[広い広い奥多摩湖]》

都心の狭小賃貸、コロナ前は一部でもてはやされていた

 実は、コロナ前は、都心の狭小賃貸に住むのが若者の新しい生き方みたいな記事が、時折ネットに載っていました。例えば。。。

dot.asahi.com

 この記事における「狭小アパート」は、例えば次のようなもの。

洗濯機置き場に隣接する居室は、わずか3畳。冷蔵庫の上に置かれたテレビのほかは、デスクもベッドも洋服ダンスもない。(略)

池袋駅から電車で約15分。東京都板橋区にあるこの物件の家賃は、4万1千円。新築でシャワー・トイレ別であることを考えると、かなり割安だ。ただし、広さは9平方メートル強。

  「池袋から電車で15分」「板橋区」というキーワードから、おそらく東武東上線・副都心線方面なのでしょうが、池袋から15分だと、埼玉県境にほど近い下赤塚成増くらいまで行ってしまう。

 9平米だと、トイレやシャワー、洗濯機、玄関などを除いた純粋な居住スペースは、カプセルホテルに毛が生えたぐらいになってしまう。

 それで4.1万。

 う~ん、それらの駅・物件がダメだと言っているのでは決してないのですが、それほど割安に思えないのは私だけなのでしょうか?(今スーモで探したところ、下赤塚駅から徒歩10分でコミコミ2.4万円、7平米、築5年というのがありました)。

 

 それでも狭小住宅、セカンドハウスとしてならアリだとは思いますがね。

 実は私、何年か前に、都心部近くにセカンドハウスとして割安な賃貸を借りられないか検討したことがあります。

 私は、子供の頃から押入の中など狭い空間が好きで、今の住んでいる戸建でも、敢えて、机をウォークイン・クローゼット内に配置するなんてことも考えていたのです(ただ結局は、毎日のことだから、普通の居室に置くことに落ち着いたのですが)。

 こういう私ですから、たまに都心に行って、狭小のセカンドハウスに泊まって、翌日、青梅に帰るという生活は、便利で楽しそうだと思っていたのです。

 

 ただ、これをメインとして使うのってどうなんだろう?。先の部屋を借りている人によると、

「(略)湯船には入らないので、シャワーブースで十分。ソファと布団を一緒にして使っているので、ベッドも必要ありません。狭いので、掃除の手間もかからなくていいですよ」(略)
朝は牛丼店の定食、夜は焼き鳥などを買うことが多く、自炊はしない。そのため、コンロが一つでも問題ないという。」

 つまり以前、私がとりあげた、一部のミニマリスト的な生活をなさっているわけです。

50retire.hateblo.jp

 もちろん、人それぞれではあるんだけど、それにしても9平米は(メイン住宅としては)狭すぎで、いくら寝るだけとはいえ、毎日そんな狭い所にいて息苦しくならない?などと、余計な心配をしていていました。

 それはともかく、この種の記事がネット上に沢山あって、かつて私は飽きもせず読みふけっていたのでした。

 また、狭小住宅ではないですが、本来、夫婦2人で住むぐらいの物件に、子ありファミリーが強引に住んでしまうなんてのもありました。

在宅勤務で「独居房」化した狭小賃貸

 ただ、コロナで在宅勤務が増えたとなると、一部の方については、私の余計な心配が現実化してしまったようで、それが先の記事です(再掲します)。

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 都心の狭小賃貸に住んでいることを「独居房」と称しているのは、上記記事の次の部分です。

「(略)あくまで平日の夜を過ごせればいいというだけの部屋で、生活の中心は家ではなく“外”にあったわけです。でも今、その前提が崩れ去ると、ただの“独居房”でしかない。同じくらいの賃料で、会社から少しくらい遠くても広い家に住めばよかった」

 感染対策の一環として、在宅勤務の取組が、本格的に始まったのは、早い企業で2月頃、遅い企業で4月上旬ぐらいでしょうか。一般的には、まだ始まって2ヶ月といったところ。

 その間、在宅勤務・自粛生活とはいっても、生活に必要な買い出しや散歩などは認められているから、外に出て気分転換も可能。にも関わらず、もう音を上げている人がいる

 結局、2か月間、家のちゃぶ台で仕事しただけで「独居房」なんて言い出す方は、もともと狭小には向いていなかった、ということじゃないのかな?

 そういう方が狭小に住んでしまったのは、「"便利な外部"の存在」「都心への近さ」「マスコミや不動産屋の推し」などの状況によって、「自分は狭小住宅に適性がある」というバイアスがかかっていたのかもしれません。

 もともと無理があったところへ、コロナによってバイアスの前提が崩れると、途端に「独居房」なんて言い出す。

 こういう人は、本当は狭小住宅に住んではいけないんだと思う。

これまで狭小住宅をもてはやしすぎ

 賃貸住宅を運営する場合、部屋を細かく区切れば、広さあたりの家賃単価が大きくなり、トータルでの儲けが増えるのが一般です。

 常識では考えられない区切り方であっても、「都会に住むことを何よりも優先する人達」が一定数いて、彼らが借りてくれるから、そのようなやり方がまかり通ってしまう。

 でも、彼らのうち一定数は、本来は狭小住宅の居住適性が無いのにも関わらず、適性があると錯覚し、その結果、今の悲劇となったのでしょう。

 冷静に考えれば、狭小住宅って、生活に大きな制約を受けるし、圧迫感があって精神的にくるものがあるから、それに適性のある人って、そんなに多くはないはずなんですけどね。

 それでも、不動産屋やマスコミは、それが儲かるから色々ともてはやし、ユーザーが狭小賃貸という極端な選択をとるように誘導してきたのでしょう。ちょっとやり過ぎた感が否めません。

おわりに

  本稿は、狭小賃貸そのものを否定するものではなく(上述の通り、私自身、狭小賃貸を検討したこともあります)、狭小賃貸に住む適性を問題にしています。

 今後、在宅勤務などが進んでいく可能性もあるので、不動産屋やマスコミに踊らされず、慎重にした方がいいよね、ということです。

 ちなみに、コスパを重視するなら、以前、私が住んでいた、新築・35平米・内廊下・新大阪駅徒歩6分の8.5万円のデザイナーズマンションなんか最高でしたよ。洗練されたデザイン、単身者には充分な広さ。梅田にも東京にもサクッと行けちゃいます。

 まぁ、狭小住宅にお住まいの方の多くは東京在住が必須であって、大阪は眼中に無いんでしょうが。

 

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