50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

独身であっても私はセミリタイアを選択していただろう

 セミリタイア絡みでよく話題になるのが、独身 vs 既婚の話。独身か既婚かでセミリタイアへの道筋や生活が変わってくることは充分あり得るので、このような対立項が生じるのも分からなくはありません。

 私がセミリタイアを本格的に検討開始したとき、既に結婚していたので、それを前提にリタイア計画を立てたのですが、もし独身だったら?

 それでも、同じように私はリタイアを選択していたのではないか、と思っています。

目次


 《東京都八王子市 浅川》

リタイアするだけなら、独身の方がハードルが低い(一般的には)

 一般的にいって、リタイアするだけなら独身の方が越えなくてはならないハードルは低そうです。

 これは、金銭面のことを言っているのではありません。

 貧乏な独身リタイアもあれば、余裕のある既婚リタイアもあります。夫婦二人にしっかりとした金銭感覚があれば、一人あたりの日常生活費はむしろ下がったります。

 それでもリタイアするだけなら、やはり独身の方が楽に達成できる、言い換えれば、既婚リタイアの方がハードルが高いと思います。それは、既婚リタイアの場合、パートナーの意向というものを無視できないからです。

 金銭的に可能かどうかということとは別に、夫婦の片一方が前倒しでリタイアした場合、家族の在り方にも当然変化が生じます(特に子供がいる場合)。その変化を受け入れてもらえるよう、パートナーに説明し、納得してもらわなくてはいけません。

 独身の場合、この作業をすっ飛ばせるのは大きい。リタイア後に何があろうが、独身であれば、所詮は自己責任ですから。

パートナーがいることによる充足感・安心感

 既婚者の私は、上記のようなハードルを越えて、セミリタイアしたわけですが、妻は働いているので、日中時間帯は、独身リタイアと変わらぬ生活をしていますね。つまり、話し相手はほとんど無く、自分ひとりで趣味に浸る生活。

 妻の帰宅後は、一緒に夕食を食べたり、話をしたりTVを見たりもしますが、つきっきりでいる訳ではなく、PM9~10時頃になったら、私は再び部屋にこもり、好きなことをやることが多いです。

 そういう意味では、私の既婚リタイアと、独身リタイアでは、外見上、そんなに変わらないのかもしれません。ただ、リタイアして、人間関係が稀薄な私にとって、毎日、数時間といえど、話をできる人物が、確実に傍にいる、というのは大きいですね。これだけで、充足感や安心感が段違いです。

 一方、ネット上で見かけるセミリタイア達成者・志望者の多くが独身者(特に男性)なので、パートナーの存在をリタイア計画の阻害要因とみなすことが主流だし、ある意味、それが正しいことは前項で述べた通りなのですが、セミリタイア生活において、一方的に邪魔となる存在でもない、というのが私の実感です。

会社の人間関係は、結婚の代替にならなかった

 ということを書くと、「じゃあ、もし独身だったら、セミリタイアしていなかったか」というと、それも違うんじゃないか、と思います。

 私が結婚したのは、結局、「寂しかったから」です。詳しくは次の記事参照。

リタイア生活と一人行動・孤独感について - 50歳で早期退職し、セミリタイア!

 告白すると、私にも「一人では寂しい」と感じる時期がありました。30代後半くらいでしょうか。

(略) 

 でも、「都合がいいこと」と「寂しくないこと」とは別のことなんですね。どんなに都合が良いといっても、一人では寂しいなー、と思う瞬間が30代後半頃に多くなってきました。「寂しさ」を「都合の良さ」で紛らわせることは出来ませんでした。
(略)
 この後、私は結婚しました。すると、急に寂しさがなくなり、再び一人行動が楽しめるようになりました。半年くらい単身赴任のこともありましたが、特に寂しさを感ずることはありませんでした。

 別に結婚などせずとも、会社行けば人はいて、人間関係も別に悪くなかったです。でも、それだけで寂しさを紛らわせることはできず、結婚に走った。結局、会社での人間関係は、結婚の代替にはならなかった、ということなんだと思います、私にとっては。

 リタイアの話に戻ると、もし私が独身だったとしても、上記の通り、会社の人間関係はそれほど重いものではなかったので、遠慮なくセミリタイアを志していただろうと思うのです。

おわりに

 独身会社員の人間関係は、多くの場合、会社での人間関係が中心になります。そしてリタイアすると、「会社での人間関係」はほとんど無くなります。

 なので独身のリタイア志望者は、自分が「会社の人間関係」というものに、どれほど依存してきたのか、既婚者以上に考えた方がよいのではないでしょうか。

 「会社での人間関係」にそれほど依存していないのであれば、独身であっても、セミリタイアを選択していいし、「会社での人間関係」に未練があるなら、計画を再検討した方がいいかもしれません。

 ただ、どうせいつかは会社を辞めるときが来るのだから、早めに「会社での人間関係」の脱却を図っておく、というのも一つの考え方としてアリな気はします。

 

★初めてお越しの方へ。以下にて私のセミリタイアの概要をまとめてあります。
 ⇒50歳でセミリタイア達成!その概要を書きます