50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

リタイア生活と一人行動・孤独感について

 一般的に、リタイア後は出社をしなくなるので一人行動の時間が増えることでしょう。本項では、一人行動(ぼっち)や孤独の感じ方について、何となく私が感じていることを述べてみます。

目次

 

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 《東京都檜原村》

 

ある漫画について

  まず、やや古いですが、一人行動のメリット等について書いた次の記事を取り上げます。

  上記記事によると、「"一人行動=寂しい"ではないよ」と熱く訴えた漫画に共感が集まっている、とのことです。ストーリーは次のような感じ。

  1. 一人行動にはメリットがいっぱい!自由で思いっきり楽しめます!
  2. 一方で、一人行動=寂しいという風潮もある
  3. でも、「一人」を避けると「一人」では何もできない人になってしまうかも
  4. 好きなことを思う存分好きなペースでやるには一人は都合いい

 そして各ページでは、作者が「一人行動の良さ」を力説、かつ、「一人行動への風当たりの強さ」に対し不満を述べています。

 私も一人行動が好きなので、言いたいことは分かるのですが、どこか違和感も感じます。 

一人行動が「都合がいい」のは確か

 この漫画で、そうだな、と思うのは、末尾の「都合がいい」という言葉。

 そう、確かに一人行動は都合がいい。他人に気を遣わなくてもよく、自分の裁量で自由に行動できます。そのため、旅行にせよ何にせよ、本来の目的に集中でき、最適の行動を選択できるのです。

 だから、今も昔も、私は一人での行動が好きですし、わざわざ他人を誘うのは億劫だったりします。

 例えば、リタイア前、会社では昼食を一人で食べていました。皆が、わざわざ連れ添って食堂に行く中、私は一人でチャッチャと食べて、席で昼寝していました。彼らがわざわざ連れ添っていく意味が分かりませんでした。
 その他、サイクリングに行くのも一人。独身のときは、飲食店へ入るのも旅行に行くのも一人。秋葉原をうろつきまわるのも当然一人でした

でも、他人に理解を求めようなんて思わない

 私は、上記のように一人行動が好きで、なおかつ、他人が私のことをどう感じるかについては眼中にありません。

 一人行動の良さは、他人の評価や理解に関係なく、自分が楽しめればそれでよい、つまり、自己完結しているところにあるからです

 だから、一人行動のメリットをそれが分からない人に力説しても無意味だし、風当たりが強いといっても、ちょこっと何か言われるくらいなので、気にしてもしょうがない(集団行動を強制されたり、明確なハラスメントをされているならともかく)。

 私はこのようなスタンスだから、この漫画の「一人行動の自分を認めてほしい」的なストーリーに、矛盾や違和感を感じるんですよね。一人行動が好きである一方で、他者からの承認欲求も満たしたい、という。別にそんなの気にせずに、一人で好きなことしていればいいじゃん、と意地悪な感想を持ってしまう。

  まぁ、漫画のネタだから、ストーリーの組立上、敢えてそのように描いている部分もあるんでしょうけどね。

いつまで「一人だと都合がいい」でいられるか

 告白すると、私にも「一人では寂しい」と感じる時期がありました。30代後半くらいでしょうか。

 前項で述べた通り、一人でいる方が「何かと都合がいい」のは確かで、それはずっと考えに変わりありません。

 でも、「都合がいいこと」と「寂しくないこと」とは別のことなんですね。どんなに都合が良いといっても、一人では寂しいなー、と思う瞬間が30代後半頃に多くなってきました。「寂しさ」を「都合の良さ」で紛らわせることは出来ませんでした。
 考えてみれば、30過ぎくらいまでは、いくら一人が好きとはいえ、複数人で楽しむということも、たまにはやっていました。しかし30代後半になると「複数人で楽しむ」というオプションが急速に困難になっていくことを悟ったのです。

 どんなに一人行動が好きであっても、それしか選択肢が無いとなると、楽しんでばかりもいられなくなったのかもしれません。少なくとも私は。
 この後、私は結婚しました。すると、急に寂しさがなくなり、再び一人行動が楽しめるようになりました。半年くらい単身赴任のこともありましたが、特に寂しさを感ずることはありませんでした。

 このように、年を重ねると感じ方が違ってくることもあります。

リタイア後の「一人行動」について思うこと

 最初に述べた通り、リタイア後は一人行動が中心になることが多いと思います。なので、前項までに述べたことをもとに、一人行動やそれに伴う孤独感について、考えるところを述べてみます。

「一人行動以外に選択肢が無い」という状況を受け入れられるか

 単に「一人行動を楽しめる」というだけでは不充分です。

 「集団か一人か」という選択肢から一人行動を選ぶのではなく、自分の周囲には一緒に行動してくれる人がみつかりにくくなり、必然的に一人で行動せざるを得ない、という状況に置かれることが多くなってくる訳です。

 「一人行動」という点では同じでも、それが選択的なのか必然的なのかで、孤独の感じ方は変わってくるかもしれません。

 その感じ方について、結局はその人次第なのですが、その状況を受け入れられるなら何も問題は無いでしょう。

一人である自分を、他人から認めてもらおうと思わないのが吉

 いつも一人でいると、一般に「寂しい人」と見なされます。そのように感じる人が世の中には多いのですから、仕方がありません。

  先に述べた通り、一人行動は自分さえよければそれで完結するものですから、他人から「寂しい人」と見なされても気にしないことです。

 一人行動がどんなに好きであっても、そのように思われることを甘受できない、という人は、どこかに「一人である自分」に対する承認欲求が存在しています。しかし、そもそも他人との会話さえ激減するリタイア生活で、そのような承認欲求の充足は極めて困難。リタイアには向いていない性格の可能性があります。

年を重ねると感じ方・考え方が変わるケースもある

 今は、どんなに一人行動が楽しいと思えていても、感じ方・考え方は、年とともに変わっていく可能性があります。

 もし今後、少しでも「寂しい」と感じることが万一あったら、それは心の声だと素直に捉えてそれに従った方がよいのではないでしょうか。

  もちろん、それは再び仕事をして社会と繋がれ、ということでは必ずしもなく、寂しさが紛れればなんでもよいわけです。次の記事も参考にして下さい。 

 

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