コンビニ売上減少・・リタイア後は私も行かなくなったな・・
テレワークでコンビニの来店者・売上が減少とのこと。
来客数激減…リモートワーク定着でコンビニ経営は曲がり角|日刊ゲンダイDIGITAL
大手3社が公表した5月の来店客数(既存店ベース)は、セブン―イレブンが前年同月比17・0%減、ローソン同20・8%減、ファミリーマート同19・9%減と、軒並み2ケタ減に沈んだ。
(略)
「コンビニはどちらかといえば1人分の総菜が中心です。コロナ禍では家族4人分など多人数の食事を購入する人が増えているので、スーパー利用が急増したようです。その影響は大きい」(前出のコンビニ関係者)
そういえば、私は奇しくもコロナ本格化とリタイア時期が重なった訳ですが、やはりコンビニの使用頻度は相当に減っているので、このニュースは納得です。
目次
《東京都青梅市・・魚を鳥から守るためのカカシ》
リタイア直前、昼食はコンビニがデフォだった
リタイアする直前、私の昼食はコンビニがデフォルトでした。
もっとも、会社の食堂や飲食店、弁当販売などを利用することもできて、実際のところ、そちらの方がコンビニよりおいしいかった。
にも関わらず、コンビニを利用していたのは、昼休みはなるべく多くの時間を席でゆっくりすることに充てたかったから。
食堂にしろ弁当販売にしろ飲食店にしろ、昼休みになったら、必ず一旦は外に出ないといけない。休憩時間は1時間しかないのに、10分とか20分、食糧の確保だけで費やされてしまう。
若い頃はそれであっても、おいしいものを食べようと外に出ていたのですが、段々、席でゆっくりすることの方を優先したくなった。
その結果、最終的に次のスタイルが確立されたのです。
- 朝、会社の最寄駅に到着
- 会社への経路途中のファミリーマートで、おにぎり2つとダブルピーナッツのコッペパン(これはうまい)を調達。飲み物は水筒利用なので買わない。
- 昼休みに突入したら、即それらを食べる。併せてネットサーフィン。
- 食べ終わったら、午後が始まるまで昼寝する。
コンビニの需要は、忙しいサラリーマンに支えられていた
職場には多くの人が働いていて、様々な昼食の選択肢の中、コンビニを選ぶ人も多かったので、需要は相当なものがあったと思います。
私は、昼食の費用は500円以内という縛りをかけていました。月間にすると1万円ぐらいですかね。それくらいの金をコンビニに費やしていました。
他の同僚は、1回の買い物でもっとお金を使うでしょうし、毎日、昼休みのために数百人が買い出しに出かけるとなると、私の職場のコンビニ昼食だけで月間数百万円の需要となります。
夕食についても、忙しい単身者などはコンビニをよく使うだろうし、ついでに(スーパーに比べて割高な)飲み物などを買いますよね。こんな人が全国で何百万もいると、一日で何十億という額になります。
このように、忙しいサラリーマンの、何とかして食料調達の手間を簡素化したい、という需要に、コンビニは支えられていたのでしょう。
テレワークの影響
特筆すべきは、コンビニ飯の需要の多くが、「便利さ」によるものであって、「美味しさ」という食事本来の性質によるものではない点。
いや、コンビニ飯の全てがまずいというのではありません。パンやデザートはまずまず。おにぎりもまぁ食える。
でも、弁当や麺類はどうかなぁ。「作り立てを食するからこそ美味しい」という食品を、「冷めて何時間も経ったものをレンチン」では限界があるんじゃないかなぁ。セブンイレブンはおいしい、というコメントを見かけますが、作り立てのご飯に比べれば、五十歩百歩ではないでしょうか。
とにかく、コンビニ飯が盛況だったのは、「美味しさ」よりも「便利さ」による所が大きかった。だとすると、テレワークなどで食事の裁量が広がって、「便利さを享受したいという前提」が崩れてしまうと、コンビニ需要は当然のように減ることになります。
もし本当に、セブンイレブンの弁当が美味なのならば、テレワークしていても、デパ地下的な立ち位置が確立され、4人家庭でセブンが利用されてもいい。
3密の飲食店に代わるものとして、自宅でコンビニ飯という選択をしてもいい。
その結果、ビジネス街での売上は落ちても、住宅街での売上は上がり、トータルではそこまで減らないはず。
にも関わらず、4月の売上は大幅減。
つまり、コンビニ飯というのは、これまで「便利さ」という下駄を履くことで、食事としての品質がやや劣り、コスパが悪くても盛況だった。それが、テレワーク等により、食事本来の実力、あるいは値段などで勝負する場面が多くなると、売上は落ちざるを得ない。そういうことなのだと思います。
まぁ、最近は自粛解除で、多くの職場で出勤が再開したみたいなので、コンビニの売上は回復するのでしょうが。
私もリタイア後はコンビニに行かなくなった
上述の通り、働いていたときは毎日のようにコンビニに行っていた私も、リタイア後はほとんどコンビニへ行かなくなりました。
もともと朝夕は自炊でした。そしてリタイア後は昼食まで自炊に切り替えた結果、コンビニへ行く機会がかなり限定的になったのです。自宅の周囲は田舎とはいえ、コンビニくらいあります。でも使わないんです。
自炊の昼食はごく簡単なもので、コンビニ弁当よりも質素なメニューです。例えば、卵やハムを焼いたりとか、パスタとか、そんなもん。
でも、「作り立てを食するからこそ美味しい」という質素な食品を、その通りに、作り立てで食べる。これが、豪華なレンチン弁当よりも圧倒的においしいんですな。
レンチン弁当だって、作り立ての味に少しでも近づけるために、色々と対策はとっているだろうに。でも、そのことのために、どれほどのコストがかかり、どれほどの不純物が入っているのだろうか。
月並みですが、何かを引き換えにしてようやく成り立っている便利さ、そのことが、コロナによってよく見えるようになった、ということです。
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