50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

リタイア後は平凡な日々が続く。あなたは楽しめますか?

 リタイア関連の記事を見ていると、「リタイア生活はスバラシイ!」と書いているものが結構ありますが、実際のところ、早期リタイアして、フルタイムの仕事を辞めたからといって、それだけでバラ色の生活が約束されるわけではありません。

 毎日通う場所がなくなったらなくなったで、いつしかそれが普通になり、平凡な日々が永く続いていきます

目次

f:id:retire50:20210829110501j:plain
 《埼玉県:八高線沿線のどこかの駅付近(明覚あたり?)》

リタイア直後の解放感が無くなると、「平凡な日々」が待っている

 多くの早期リタイア者は、リタイア直後にものすごい解放感・達成感を感ずるものだそうです。

 もっとも、私の場合、そこまでの解放感は無く、会社員生活からリタイア生活へグラデーション的に移っていたので、正式にリタイアしても、いまいちピンと来ないのでした。そしてこの感じが、一年半経った今でも継続している状況です。

  【過去の当ブログ参考記事】 リタイアして一週間。不思議な気持ちだが解放感はあまりない。

 ま、私の場合は特殊だと思うので、多くの場合は「リタイア直後にものすごい解放感を感じる」のは事実なのでしょう。

 ただ、リタイアしたからといって、豪遊しまくったり世界一周する、みたいなお金は無いのが一般的と思います。

 完全リタイアの方は、これまで週2日だった休日が7日に拡大される。セミリタイアの方は休日のみにしていた副業を平日にも拡大する・・・みたいな感じで、リタイアしても、「毎日通う場所がなくなり、仕事の重圧から解放された」という以上のことでも以下のことでもないのです。

 そして、リタイア直後の高揚感が無くなってくると、そこに待っているのは「平凡な日々」ということになります。

早期リタイア後の平凡な日々を楽しめる感性は「ずれている」

 私も、平凡な日々を送っています。

 家事の他、読書したり数学したり、ネット見たり、当ブログを書いたり。今は暑いしコロナもあるのでサイクリングは秋までお預け状態ですが(注:実際に当記事を書いたのは8月です)。

 仕事の重圧が無くで非常に楽なのは事実ですが、何かバラ色の要素があるわけではありません。本当に、平々凡々な、どってことのない生活

 これが、早期リタイア後、何十年も続くのです。

 私は、今のところ、このような生活を楽しいと思ていますが、一方で、このような自分の感性が、普通とは少しずれていることを自覚しているので、自分の生活スタイルが、多くの人にとって適用可能な望ましいものだとは思っていません。

  【過去の当ブログ参考記事】 何もしないリタイア生活も板についてきた

FIRE批判も一理ある

 最近、FIREが話題に上がることが多くなり、そのアンチとして「リタイアしてもどうせ暇でやることない」みたいな批判があり、その批判に対して、FIRE支持者が反論する、という構図が出来上がっています。

 もちろん、人それぞれではあるのですが、リタイア後の日々というのは、リタイア志望の皆さんが考えているよりも平凡であって、このような境遇に若くして身を投じて何十年も楽しく過ごせる資質を持っていのは恐らく一部。

 そして、あなたがその一部に入っているかは、実際のところリタイアして、しばらく過ごしてみないと本当のところは分からない。

 「自分で好きなことをやれる時間こそが大切、会社に縛られる人生は嫌だ」と声高に叫んでいる人でも、その人が、実際リタイアした場合に、平凡な日々を何十年も楽しめる資質を持っているのかは、基本的には別問題なのです。

 だから、FIRE批判も、あながち的外れだとも言えない気がしてきているのです、最近は。

早期リタイアの「資質」

 上記では敢えて資質という言葉を使いました。

 それはリタイア暇問題に関連して、「リタイアの目的を明確にせよ」とか「リタイア後に楽しめる趣味を持て」とか言われるのですが、私は、リタイアのために、わざわざひねり出すような目的や趣味なんてほとんど意味が無くリタイア生活が楽しめるか否かは、資質によるものが非常に大きいと考えているからです。

  【過去の当ブログ参考記事】 セミリタイアするのに「目的」は必要なのか?

 仕事を抜け出したいという気持ちが強くあると、「リタイアさえすれば、楽しい日々を送れる資質が自分にはある」とバイアスがかかっても不思議ではありません。リタイア希望者は、そのようなバイアスが極度にかかっていないか、そこは慎重に見極めた方がよいと思います。

 ちなみに、本稿の標題は、「リタイア後は平凡な日々が続く。あなたは楽しめますか?」となっています。「あなたは耐えられますか?」ではなく「あなたは楽しめますか?」です。

 資質のある人にとっては、平凡な日々は「耐える対象」ではなく、「楽しむ対象」だからです。

 

 本稿の続編もどうぞ

50retire.hateblo.jp

 

 

★初めてお越しの方へ。以下にて私のセミリタイアの概要をまとめてあります。
 ⇒50歳でセミリタイア達成!その概要を書きます