50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

経済的自立の達成に要する期間と資産・心持の変化(FIREについて考える7つの論点・2)

 前回に続き、7つの論点について、私の考えを書いてみます。

前回

50retire.hateblo.jp

目次

f:id:retire50:20210720080547j:plain 《東京都青梅市》 

元記事

media.rakuten-sec.net

【論点1】率直に言って、FIREにどのような印象を持っていますか?
【論点2】なぜ、今、FIREが流行るのでしょうか?
【論点3】人は経済的自立の達成によって、心持ちが変わりますか?
【論点4】どのくらいの資産があれば経済的自立を達成したと言えるのでしょうか?
【論点5】FIREを達成するには何年かかるのでしょうか?
【論点6】FIRE達成後の資産の取崩とインカム収入をどう考えたらいいでしょうか
【論点7】FIREを目指すことの問題点は何でしょうか?

今回は論点3・4・5についてアップします。

【論点3】人は経済的自立の達成によって、心持ちが変わりますか?

 私が「逃げ切った」「完全リタイアがどうにか可能」、FIREの言葉に翻訳すれば、経済的自立がどうにか達成された、と認識しているのは48歳のタイミングです。

リタイア年齢や目標金額の設定には悩ましい点がある

48歳4ヶ月ならギリギリ完全リタイア可能という結論を得ていました。この段階でリタイアする選択もあったでしょう。

 ただこの条件だと、趣味や楽しみのために使えるお金が少ない。結局、48歳5ヶ月以降、50歳まで、ボーナスステージだと思って働くことにしたのですけどね。

  ということなのですが、48歳以降と47歳以前とで何か心持ちが変わったのか、というと、あまり変わっていないような・・・。

 よく言われることとして「経済的独立が達成されれば、いつ会社を辞めてもいいから気持ちに余裕が出る」というのがあります。でも、「あぁ、計算上はもうリタイアできるんだな」と思うことは出来たとしても、目の前の仕事の大変さを軽減することには何の役にも立ちませんでした

 【過去の当ブログ参考記事】 リタイア後初めて仕事の夢。こんな悪夢を見るほどにトラウマが大きい

 結局、経済的自立といっても、ただの数字上のことであって、それ自体は、目の前の現実に変化をもたらす力は無いのです。それで心持が変わるかどうか、というのは、その人の性格と環境次第でしょう。

【論点4】どのくらいの資産があれば経済的自立を達成したと言えるのでしょうか?

 経済的自立を文字通り解釈するならば、その人が、一生働かなくても最低限食っていけるだけの額は欲しいところ(生活費以外、たとえば、趣味や旅行などのために別途稼ぐのは可。年金を当て込んでもよい)。

 だから、サイドFIREと言われるもののうち、副業収入が無いと、中長期的に生活を成り立たせられないタイプのものは、たとえそれが「好きな仕事」であったとしても、経済的自立と言うには、まだ中途半端な気がする(もちろん、そのような生活スタイルを否定するものではありません)。

 額の絶対値については、人によって違うので一概には言えないでしょう。1億円あっても毎年1000万円使う人と、3000万円しかないが毎年150万円しか使わない人であれば、後者の方が経済的自立に近い。

【論点5】FIREを達成するには何年かかるのでしょうか?

 私の場合、本格的にリタイアを意識していたのは45~50歳の間の5年強です。しかし、この5年強で全てを成し遂げたというのではありません。

 思えば、リタイアとか関係無く、30歳くらいから家計の見直しをしたり、副業の可能性を模索したりしていました(モノにはなりませんでしたが)。あるいは、30代半ば頃、今の貯金でリタイアできるだろうか?などと計算したこともありました。

 【過去の当ブログ参考記事】 30代でセミリタイアしていたら?と時折考える

 すると、リタイアをビンビンに意識することはなかったとしても、実質的な準備は30歳ぐらいに始まっていたと言えます。そこから「完全リタイアがどうにか可能になった」と認識しているラインである48歳までは約18年、実際にリタイアするまでは約20年、ということになります。

 もっと運用を積極的に行って、資金計算を甘目にすれば、13~15年くらいで行けたのかもしれないな、という気はしています。あるいは副業とかバイトを積極的にとりこんでいれば更に早く・・・ということもあったかもしれません。

 まぁ、これは人それぞれだし、同じ人でも年齢によって必要期間は違ってきます。一般論としては、年齢が上の人ほど、種銭は少なくて済む一方、所得が高くなるので、準備期間は短く抑えられる。

 一方、FIRE達成年齢という観点で見れば、当然、早く準備を開始した方が有利である。そこは、各人で丁度良いバランスがあるはず。

  一つ確実に言えるのは、これは競走ではないので、早くFIREを達成した方が偉い、とか、遅めのリタイアだから価値が無い、ということでは全然無い、ということです。

 だから、「あの人が辞めたから自分も早く辞めなきゃ」とか「いついつまでにリタイアしないと人生の時間の損失だ」などと考える必要は毛頭ありません。

 

続き

50retire.hateblo.jp

 

★初めてお越しの方へ。以下にて私のセミリタイアの概要をまとめてあります。
 ⇒50歳でセミリタイア達成!その概要を書きます