50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

アメリカ大統領選挙。トランプ氏は不思議な人だ。

 アメリカ大統領選挙の投票が行われています。

 アメリカにとってどちらの候補がよいのか私には分かりませんが、世界的に注目されている選挙ですし、色々考えるところはあるので、少し書いてみます。

 

目次

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 《東京都奥多摩町日原地区:昨年台風19号による道路被災から仮復旧、5月から小型バスで運行が再開された》

4年前は、まさかの結果に・・・

 4年前を思い出すと、トランプ氏は、「共和党公認を獲得するための予備選挙」の候補として名前が挙がって選挙運動を開始した時点で、その過激な言動から、既にキワモノ扱いでした。

  「こんなヤツ、公認していいのか」

 当の共和党員でさえ苦悩している、という報道が日本においても流れていましたが、何故だかトランプ氏は強く、対立候補同士で結託してトランプ公認を阻止しようと頑張ったようなのですが、結構な大差で共和党公認候補として決定してしまったのです。

 本選挙においても、「メキシコとの間に壁を作る。メキシコ側の負担で!」など演説されていて、

  「こんなヤツ、大統領にしていいのか」

的な報道が多く、トランプ氏が当選するだろう的な報道は皆無だったように思います(少なくとも日本では)。

 そして投開票のその日。朝イチでもなく、夕刻でもない、恐らくお昼頃。

 そのとき、私は会社のパソコンで仕事をしていたと思います。

 私の席から少し離れた後方から、

 「え~、トランプさんが勝ったの?」

部長の驚きの声

 もちろん全ての開票が終わったのではなく、日本で言う、当選確実という状態が報じられたのだと思います。

 多分、そのときはお昼休みではなかったはずなので、部長は、就業時間帯に、選挙結果をネットでチェックしていたと、こういうことになります。

 部長の声からも分かる通り、本当にこの結果は大どんでん返しでした。

 世論調査ではクリントン氏が有利だった、そのこと以上に、トランプ氏の過激発言が繰り返し報道され、

  「こんなヤツ、大統領にしていいのか」

という空気が醸成されてきたはずなのに、それを覆してしまったことの方が、オドロキを大きくしている気がします。

バイデン氏の応援にレディー・ガガさんが歌う。日本では利益供与。

 今回も、つい先ほどまで選挙運動が行われていて、レディー・ガガさんがバイデン氏を応援し、あざやかな歌を披露しておられました。

レディー・ガガさんも応援、バイデン陣営最後の訴え 米大統領選 写真26枚 国際ニュース:AFPBB News

米歌手レディー・ガガ(Lady Gaga)さんが2日、米大統領選の最大の激戦州であるペンシルベニアで、民主党候補ジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領(77)のドライブイン方式で行われた集会で演説した他、集会前にはパフォーマンスを披露した

  上記記事ではパフォーマンスと書いていますが、実際にはお歌いになっていました。メチャクチャ本格的に

 これを見て私はオヤ?と思いました。

 これって、アメリカでは選挙違反にならないんだ、と。

 日本では、本職の歌手が、選挙運動で歌を披露すると、利益供与で選挙違反になる、という解釈が一般的です。

こんなこともアウト!公選法違反事例集 | 選挙LABO

国政選挙や知事選などでたまにあるのは、知り合いや友人の歌手に集会などで選挙応援をお願いするケース。選挙応援のスピーチをする分には問題ないのですが、そこで一曲披露となると途端に問題になってしまいます。

本来であればプロの歌手は歌を披露するのが仕事ですので、その分の公演料を徴収しなければなりません。それを無料で披露したとなると、その歌手の方の公演料で集会の参加者を買収したことになってしまうのです。

  でも、アメリカの法解釈では選挙違反ではないからこそ、堂々と歌を披露されているんだと思うんですよね。

 「歌を披露」ではなくて「パフォーマンスを披露」と表現しているところに、日本のマスコミの苦心が窺えるのです(よく言えば)。

ボロクソ言われながら接戦まで持ちこむトランプ氏の不思議

 それにしても、トランプ氏は大統領になってからもお騒がせでした。

 移民を迫害してみたり、北朝鮮のトップに「ロケット・マン」と挑発してみたり、イスラエルに異常に肩を持ってみたり、TPPやWHOを敵視してみたり(ちなみに、TPPって、今どうなってんの?)、中国に喧嘩を売ってみたり、コロナでマスクを軽視してみたり、アフリカ系への差別解消に消極的だったり。

 その都度なされる報道には、

  「こんなヤツ、このまま大統領にしておいていいのか」

感が満載でした。

 日本の大手マスコミの報道を見ていると、トランプ氏にはお騒がせな差別主義者のイメージしか持つことはできず、決定的な敗北を喫するとしか思えなかったりするわけですが、当のアメリカではトランプ氏を支持する人がイメージほどには少なくなくて、それまで、バイデン氏有利と見られていた情勢が、接戦になってきている。

 もし新型コロナが無かったら、トランプ氏が有利だったかもしれない。

 全く不思議なことです。

トランプ氏の保護主義がポイントか?

 私が思うに、トランプ氏の政策の本質は保護主義にあるのではないでしょうか。トランプ氏のお騒がせネタは、保護主義に発しているものが多い(日本の報道では「自国第一主義」などと言い換えられてしまっていますが)。

 国内外の反発をも顧みず、ここまで過激な保護主義を打ち出して実行している人って、これまでいなかったと思うんですよ。しかも、本来、自由貿易推進の立場であるはずの共和党出身というのが更にオドロキなのです。

 この保護主義には賛否両論あると思いますが(いや「否」の方が一方的に多い?)、これによって助かっている(と見なしている)アメリカ人は実は少なからずいるはず

 もちろん、対立候補のバイデン氏は民主党なので、彼が大統領になっても自由貿易マンセーになるとは思えませんが、トランプ氏の過激なやり方に比べれば、よく言えば融和的、悪く言えば妥協的な方向に走ることは想像に難くありません。

 トランプ氏はお騒がせではあるけれども、変に妥協的な態度を取られるよりは、今のような強硬路線を歩んでほしい・・・・日本の報道からは聞こえて来ない、そういう考えを持った人達がトランプ氏への支持を、実は押し上げているのかもしれません。

 まぁ、私には保護主義が良いのか悪いのかは分かりませんが、敢えて推測するなら・・・ということです。

選挙結果がすぐに決まらない可能性

 あと、選挙結果がすぐには決まらない可能性について、指摘されています。

  アメリカ大統領選で勝者が決まらなかった場合はどうなるのか?(@DIME)

 あまりにも接戦だったり、郵便投票が増えたり、法廷闘争に持ち込まれたり、という展開で、誰が大統領になったのかの最終的な確定が、当分持越しになるかもしれない、という話。

選挙後の展開は、投票結果を見極めざるを得ないが、前述の2000年の大統領選後に株価は大きく下落しており(図表2)、勝者が決まらないリスクには注意が必要だ。

 そういえば20年前の選挙でも、随分と揉めていましたよね。私はあまり投資には詳しくありませんが、どう転んでも狼狽せず、じっと我慢の子でいるのがいいのではないでしょうか? まぁこれも個人的な意見。

 

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