50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

浪費父さん 堅実父さん。老後資金は人さまざまだね。

 必要老後資金は2000万円。一時期話題になりました。

 でも、生活スタイルは人それぞれ。浪費父さんが使うお金、堅実父さんが使うお金には雲泥の差があるのだから、一律でそんな数字が出せるわけなどないのです。

 本稿では、私が聞いた実話をもとに、そのことを語ってみましょう。

目次

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 《埼玉県日高市:高麗川駅(JR八高線・川越線) この駅舎は残してほしいが・・》

ある演奏会帰りの会話

 以前、私は混声合唱団に入っていました。あるとき、演奏会に出場して、その後、打上げで大いに盛り上がりました。

 打上げは、夜11時頃まで続いてやっと終了。私は、Aさん(男性)とBさん(女性)と3人で帰宅。

 AさんもBさんも70前後の高齢者。

 何故か、いきなりAさんが次のようなことを言いだしました。

 

Aさん:

「老後にすごく金がかかるとよく言われているけど、一体、何に使うんだか。実際に生活してみると、金なんて全然かからないよ」

 

 音楽とは全く関係無い話題だったので、一瞬、虚を突かれました。でも当時、私のリタイア計画は既に進行していたので、「我が意を得たり」と内心思いました。

 全面的に賛同してもよかったのですが、敢えて、次のように返してみました。

 

私:

「それは、多分、Aさんが堅実で、お金の使いどころをわきまえていらっしゃるからですよ」

 

 実際、Aさんは普段、家庭菜園や料理など創造的なことをされていて、結構楽しそうではありましたが、明らかにお金はかかっていないでしょう。

 

 そうしたら、Bさんが、次のように口を挟んできました。

Bさん:

「そうそう、亡くなったウチの主人は、結構、お金を使ってた。お金を使うのが趣味みたいな人だった(以降、旦那さんの金遣いの話)」

 

 もちろん、Aさんと、Bさんの旦那さんが具体的にいくら使っていたのかは、知るよしもありませんが、何となく感覚は分かります。

 リタイアブログや投資ブログなどで時たま出てくる『金持ち父さん 貧乏父さん』にならっていうと、『浪費父さん 堅実父さん』とでもなりましょうか。 

 老後資金って人によって様々

 これだけの話ですが、お金の使い方が対照的な二つのケースを、直接同時に知ることができたので、ものすごく印象的で、あれからもう何年も経っているのにいまだに記憶しています。

 これから考えたのは、一口に老後資金といっても、人によって様々だよなぁ、ということ。生活スタイルによって雲泥の差が出てしまう。

 お金をあまり使っていないAさんが不幸なのか、というとそういうこともなさそうです。合唱の練習が終わると飲み会に行くのですが、Aさんは自らの生活についても楽しそうに語っていたのですから。

必要な老後資金を2000万円と一律で語ってしまうことの愚

 以前、「必要な老後資金は2000万だ!」的な話がありましたが、前項までのことを考えると、一律の数値をもって語ってしまうというのは、本当に愚かな話です。

 あの2000万円という数字は、平均値を単純計算して得られた数字に過ぎず、この数字を個々のケースに当てはめたところで、何ら意味がありません。

 浪費父さんだったら、2000万円あっても全然足りないだろうし、堅実父さんだったら、2000万円より少なくても済む可能性は大いにある。

 もっとも、2000万円の件が話題になる前も、必要な老後資金額は色々と語られていました。しかもその金額はどんどんインフレしていて、なかには1億を超える数字を提示していたものもありました。

 なので、2000万円という数字が出てきたとき、私は「何と良心的だろう」とさえ思ったものです。これで、5000万、1億といった非現実的な値を示して、老後不安を煽って無茶な投資に向かわせる手合い絶滅してくれれば言うことなしでした。

 しかし、最近は「2000万円じゃ足りない説」がまた復活してきています。

2,000万円では足りない!幸せの老後のために、いくら必要か?

 夫婦2人で「7,000万円」もの大金が必要になる理由
政府の発表では、老後のために貯蓄すべき金額は「2,000万円」ですが、中島社長によると、さらに多い「7,000万円」もの大金が必要になるのだといいます。実際にその内訳を見てみましょう。

(略)

住宅ローンや家賃支払い等があれば、80歳までに月額10万円としてプラス1,800万円、サービス付き高齢者向け住宅の入居費用があればそこで数千万円、子どもからマイホーム資金の援助を頼まれるかもしれないので、1,000万円くらいは準備してあげたいものです。

(略)

老後、普通の生活を送るために、2,000万円では無理だということは、間違いありません。だから老後を見据えて、4,000万円、7,000万円の大金を、どのように貯めるかが、とても重要になってくるわけです」

 そもそも、政府が「2000万円貯蓄すべきだ」なんて発表したことは一度もないし、マイホームの資金援助とか、サ高住とか言い出したら、キリが無いですよね。

 日本人の大半は、このような老後不安を煽る手合いに、多かれ少なかれ、影響されていると思います。

 直接的この記事を読めば「怪しい」と思う人でも、間接的に、誰かから「老後はやっぱり2000万円じゃ足りないらしいよ」と漠然と言われると、不安になってしまうのが、多くの日本人のサガ(外国人は知りませんが)。

 内容的に怪しい記事でも、一部の真に受けた人が吹聴してくれれば、宣伝効果は大きいのでしょうね。

 

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