もしあなたが宝くじでウン億円当たったとしたら、仕事は辞めますか?
当ブログの読者であれば、100人中99人の割合で「辞める!」と答えるかもしれません。
でも、世の中は必ずしもそういう方ばかりではないですよね。
「人間というのは仕事をすることによって(中略)、だから、私は宝くじがあたっても働き続けますよ」などと、良識的に話してくれる方もおられるでしょう。
「宝くじで高額当せんしても仕事は辞めてはならぬ」
これは巷で言われているというのみならず、公式にアナウンスされていることでもあるのです。
目次
《東京都青梅市》
1000万円以上あたったら配られる冊子『その日から読む本』
宝くじで1000万円以上あたったら、ある冊子が配られるそうです。
『【その日】から読む本』(そのひからよむほん)とは、日本の宝くじにおいて、1000万円以上の高額当せん者に対して無料で配布されている小冊子。
大概の人は1000万円もの大金を、「濡れ手に粟」で手にいれる機会などまず無いので、その心構えを説いた本、ということにでもなりましょうか。
wikipediaには、その内容が概略ベースで記載されています。
当せん金の使い道について、ローンや借金の返済を優先すること、当せんについて知らせる人をリストアップすること、仕事は辞めないようにすること、冷静になって落ち着くことなどの基本的なことから、
実際、高額当籤者のなかには、舞い上がって見境がなくなり、人生を破滅に導いてしまうな人もいるでしょうし、そのことに対して、宝くじ販売主体は責任が持てないから、あらかじめアナウンスをしているのだと思います。
そして、「仕事を辞める」というのは、舞い上がって見境がなくなった人がとる行動として代表的なものなのでしょう。
リタイアブログに宝くじで一発当てようというネタは皆無
宝くじで高額当せんすると、額によっては、そのまま早期リタイア・セミリタイアが可能となったりもします。でも、リタイアブログをいくら読んでも、そのようなネタは皆無。リタイア達成者・志望者がネタにしている、お金を増やすネタの多くは投資や副業によるものです。
まぁそれはそうでしょう。皆さんが投資をするのは、期待値が100%を超えるという確信があるからであって、一方、宝くじの期待値は50%以下と決まっています。何百万分の1の確率でウン億円あたるのだとしても、ほぼ1の確率で金をドブに捨てる結果になるのが目に見えている。
リタイアを検討される方は堅実なので、こういうものには手を出さない。
逆に、宝くじを買いまくるような方は、正直なところ、そんなに堅実なようには見えない。万一、そういう方が当せんしてしまった場合、先に述べたように、冷静な行動がとれずに破滅コースを歩んでしまうということもありそうです。
だから、宝くじで高額当せんをしても、仕事を辞めてはならないと、こういうアナウンスがなされるのでしょう。
ウン億円あたって、仕事を辞めないのもつまらない話
でも思うのです。
ウン億円あたっても、仕事を辞めないとすると、そのウン億円は一体、何に使うの?
フリーランスならともかく、多くのサラリーマンは、会社を辞めない限り、毎日夜遅くまで残業し、休日はその疲れを癒すため、なかなかアクティブに活動ができないといった状態を続ざるを得ない。ウン億円ものお金はいつ使うのでしょうか。
当せん金を元手に、例えば、世界一周旅行や、その他、まとまった時間をとって好きなことをしたいといっても、フルタイムの正社員でいる限り、困難ですよね。
せいぜい、豪邸を買うか、高級な料理を食べまくるか、毎日高級バーに飲みに出かけるか、旅行のホテルを最高ランクにするか、移動の際にグリーン車を使うようにするか、子供の教育に金をかけるか。
つまり、今までの生活の延長線で、受けるサービスのグレードを上げる、という方向性しかないのです。
もちろん、そのことによって生活が快適になるのはいいことなのですが、あそこまで人々の射倖心を煽りたてて宝くじを売っている意味が分からないのです。
「宝くじを買うとウン億円もの大金があたるんです!」
でも実際にあたったら、
「仕事は辞めないで堅実にやって下さいね」
一体何のための宝くじなんだか。
まぁ、こういうつまらない話になってしまうのも、高額当せん者のなかには、お金の使い方をわきまえておらず、当せん金をスッてしまう人が少なからずいるからだとは思うのですが。
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