元ネットニュース編集者?の中川淳一郎氏がセミリタイアを達成して、僅か3日(9/2時点)で「悲しい。寂しい」とおっしゃっています。
中川淳一郎氏 セミリタイア3日目にして早くも「悲しい。寂しい」 | マネーポストWEB
(略)フリーランスとしてのセミリタイア宣言は亜種の「定年退職」といえましょう。そうしたところから、今の率直な気持ちを述べます。
悲しい……。
これに尽きるんですよ。
今からこれじゃ、この先が思いやられるなぁ・・・。
目次
《東京都奥多摩町:多摩川(左)と日原川(右)の合流点》
リタイア理由について壮大な記事を書いていた中川氏
中川氏は、「なぜセミリタイアするのか」、結構、壮大な記事を書いておられました。
これをネタに、私も当ブログに記事をアップしたこともありました。
つまり、人生には潮時や引き際というものがあるのだ、と。自分にとっては、47歳という年齢がそれなのだ、と。
この理論が間違っているとは全く思いません。
「自宅が居場所」と言えない人は、多分セミリタイアに向いていない
でも、僅か3日で「悲しい、寂しい」では、この人はセミリタイアに向いていなかったのかな?と思ってしまいます。
特に、記事の最後の一文。
それにしても人間関係って本当に大事なんだなァ……。つくづく「居場所」がある有難さを今は感じています。
居場所って、「自宅」は居場所ではないのでしょうか?
「リタイア後は徒歩で日本一周するんだ」的な人で無い限り、リタイアした人のホームグラウンドは「自宅」になります。
自宅という最もスタンダードであるべき居場所を差し置いて、「居場所がある有難さ」というものを語ってしまっているところに、「この人はセミリタイアしてはいけない人だったのかも?」という危惧を感じるのです。
世間には、家族仲が険悪で、退社後も家に帰れないフラリーマンのような「真の意味で自宅に居場所が無い人」がいるそうです。
家に帰れない"フラリーマン"の哀しい心情 仕事もないのに休日出勤する人々 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
マーケティングコンサルタントの酒井光雄氏は「マイホームを買い、子供の教育費がかかるため収入を上げようと懸命に仕事をするが、妻子の待つ家には自分の居場所がなく、一人で居酒屋やバーでボーッと無為に時を過ごすビジネスマンは少なくない」という。
でも、中川氏の場合は、多分そうではありません。実際、次のようにおっしゃっている。
日本一有名なネットニュース編集者が「もう疲れた」と引退を決めた理由 (2/2)
コロナ騒動で再確認するパートナーとの幸せ
今回の新型コロナ禍はまったく想定していなかった緊急事態だが、それでも私が計画どおり、セミリタイアを実行しようと決意できているのは、妻の存在も大きい。
恐らく、「真の意味で自宅に居場所が無い人」とは別に、「そもそも自宅を居場所と捉えていない人」が一定数いる。どんなに家族仲が良くても、自宅も居場所の一形態という観点をナチュラルにスルーして、本来の自分の居場所は自宅の外にあると捉えているわけです。
こういう人が、セミにしろアーリーにしろ定年にしろ、リタイアして、「居場所とは捉えていなかった自宅」がホームグラウンドになってしまったら、そりゃ、「悲しい」とか「寂しい」という気持ちになるわなぁ。
一方、日本一有名なネットニュース編集者が「もう疲れた」と引退を決めた理由 (1/2)の壮大な理由記事は、突き詰めていくと「職場に居場所が無くなってきた」ということです。それであれば、なおのこと、代替の居場所として自宅がふさわしいか? 事前にもっと検証する必要があったのでしょう。
先が思いやられる
冒頭の記事には、他にも気弱な記述が盛りだくさん。
自分が「終わった人」になることがここまでキツいことなのだとは新鮮な驚きでした。
同世代の皆さんがキチンと会社に行き、仕事をしている中、私だけは家でぐーたらしている状況が到来することが予想できるわけです。
この原稿を執筆中の3日目にしてもう不安しかありません。
やはり、「仕事をしている」という状態があることこそ人間には重要なんですよね。
たとえ定年が近づいても無駄に厭世的にならず、その職場を大切にする方がいいんじゃないかな、と思うようになりました。
たった3日でこれでは、先が思いやられます。今日(10/12)は、それから一ヶ月以上が経過しているので、少しは気分が紛れているのでしょうか?
それにしても、中川氏はあそこまで大見得を切ってセミリタイアした割に、やっていることって、セミリタイアを大々的に悪宣伝しているだけだよなぁ。いかにも、セミリタイアすると「終わった人」になるみたいに書いているし(ちなみに私のリタイア直後は、「終わったか終わってないか」という概念自体、頭に浮かぶことがありませんでした。「これから始まる」とは考えたけど)。
私個人はリタイア済だからいいけど、「リタイア適性のある人がリタイアしにくくなる世の中」にはなって欲しくない。
「寂しい、悲しい」ということよりも、
読者の皆様方に対して有益な情報を出せるよう、セミリタイアの身ながら新しい挑戦をし続けなくちゃな、と思う次第です。
という方向性を突き詰めて頂き、ご自身の人生上の選択をもっとポジティブに語ることを期待したいと思います。大丈夫、中川さんはまだ終わっていませんよ。
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