50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

今は空前のセミリタイアの好機?でも実行者は少ないね

 以前の投稿で、

80歳まで働ける?いいと思います。私はノーサンキューだけど。

私が子供の頃に比べれば、小さな出費で、より高レベルの生活が営める環境が整っています。子供の頃、貧乏な暮らしをしてきた私に言わせれば、夢のような世の中ですよ。

 ということを書きました。空前のセミリタイアの好機とさえ思っています。

 でも実際には、70歳、80歳まで働かなくてはならないことに恐れをなしている方が多数。当然、セミリタイアなど実行に移す人も少ない訳です。

 そこで、この辺りのことについて、もう少し詳細に書いてみます。

目次

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 《山梨県大月市:猿橋》

私の子供の頃との比較

 先の投稿でも述べましたが、生活面に関していえば、私の子供の頃に比べれば、夢のような条件が揃っています。

食糧事情

 例えば、私の子供の頃、スーパーに生ラーメンなんて、ほとんど売っていませんでした。今よりもまずいものが若干ある、というくらい。家でラーメンを食べようとしたら、カップヌードルやその追従品、あるいは袋麺が主流でした。

 外食のチェーン店は、マクドナルドか吉野家、どさんこラーメン(古い!)。あと、すかいらーくがようやくメジャーになったか。マックのハンバーガーは200円前後していました。

 いまどきのスーパーでは、往時より多くの食材を取り扱っており、「○○の素」みたいなのも豊富なので、少ない手間・低廉な価格で、家庭で安く本格的な料理が楽しめる。

 もしありあわせの食材でどうにかしたいなら、ネットで検索すれば、簡単料理が一発で出てくる。電子レンジも使えて、本当に自炊がやりやすい世の中です。

 それでも、自炊が面倒というなら、多様なチェーン店からその時の気分に合わせてチョイスすればよい。

100円ショップ

 100円ショップなんてのもありませんでしたから、今、100円ショップで100円(税込で110円)で売っているような雑貨類は、やや大型のスーパーか専門店で、数百円を出して買わなくてはいけませんでした。

娯楽

 当時のシングルレコードは700円、LPが2800円。ビデオやTVゲームは最初の頃はほとんど普及していませんでしたが、その後出て来ました。ソフトの価格は、ビデオ1万円以上、ゲーム5千円以上。当然、今よりもチープ。

住環境

 私が子供の頃は、風呂なしの木造1Kアパートに住んでいました。埼玉県の京浜東北線の駅まで徒歩10分程。今だったら、貧乏一人暮らしか老後破産手前の高齢者以外、見向きもされないような物件です。

 幼稚園か小学生低学年の頃(1975年頃)に、親が大家に家賃を手渡しで払うシーンに遭遇。2万数千円でした。当時の物価指数を考慮すると、現在なら4万円以上(参考:長期経済統計 物価 - 内閣府。今考えると、到底その物件のグレードに合っていない額のような気がしますが、当時はそれが普通だったのでしょう。更に、これに銭湯代が加わるのです。

 このようなボロアパートですが、3~4人家族が住んでいることも決して珍しいことではありませんでした。もちろん、父親がちゃんと働いていて子供が1~2人いる世帯です。

 同級生の家に遊びに行くと、時折この種の狭いアパートだったりして、中に入ると独特の臭気が漂っているものでした。

 勿論、一戸建ての人も少なからずいましたが、一方で浮浪者みたいな人も時折見かけました。当時だって、少なくとも今と同じくらいに格差はあったのです。

 昔は一億総中流だった、格差は最近の不景気で急に拡大した、みたいに思う人がいるならば、それは昨今のマスコミに毒され過ぎているのではないでしょうか。

実は、安くそれなりの暮らしができる世の中になっている

 ここで私は貧乏自慢をしたいわけではありません。

 私の子供の頃に比べれば、世の中は進歩しており、当時は高給取りでなければ出来なかった生活が、現在はかなりの低所得層でも可能になっているということです。

 京浜東北線徒歩10分前後で4万円台出せば、当時と同じ広さで、風呂付の綺麗な物件が借りられますよ(築年数は古くなるけど)。

 多少の手間を厭わなければ、家庭で本格的な味を、お店より安く楽しめますよ。

 服なんてユニクロで充分ですよ。食器なんて100均で充分ですよ。

 ネットとスマホがあれば、音楽や動画が聞き放題、テレビ電話だってできちゃいますよ。

 地方の銘酒、マニアックな書籍、最新の家電、人気のゲーム。遠くまでいかずとも画面をクリックすれば、おうちに届けてくれますよ。

 ・・・・・・

 若い方は貧乏くさい話のように捉えるでしょうが、私に言わせれば「なんてすごい世の中になったんだ」世に出ている安価なサービスや商品を適宜組み合わせるだけで当時の金持ちに近い暮らしができてしまうんです。それで金が余るなら、+αで自分独自の趣味に使ったり、貯金や投資に振り向けてやればよい。

 完全リタイアとまではいかないにせよ、人生のほとんどをを捧げてまで会社に尽くす意味など無いのではないか?

それでも働き続けるのは・・・

 ハイハイ、分かります。働く人がいなければ世の中成り立っていかないし、そのような安価なサービスも、働いていてくれる人のお蔭だと。

 でも、働いている人の多くは、別に世の中を成り立たせるためというよりも、働いて得る給料を他の商品やサービスと交換するために働いているのでしょう? 働く人がいなければ・・・なんてのは結果論ではないですか?

 結局、多くの人は、かつて贅沢だった商品やサービスが、今、安価で手に入るというこの現状に満足していない。それでは、一体、何に金を使っているのか?

 税金や社会保険などの公的な出費が当時より上がっているのは確かでしょうが、それだけじゃない。例えば、住宅や教育にかかる額が、40年前とは全く異なっているように見えます。

 最初に述べたように、私が子供の頃は、お金の無い世帯は、素直にボロアパートに住み、学習塾なんてものには通わせない(というか学習塾自体、近場にはほとんど無かった。そろばんや書道ならあったが)。

 今は、お金が無い無いと言っている世帯であっても、都市部では、それなりの額を家賃や学習塾に費やしている状況です。

 他にも、旅行、保険、その他高級品など、人々から金を吸い上げる仕組みは健在(あるいは強化されている?)。

 このように日本人が生きていく、あるいは子供を育てる、ということのハードルが上がり過ぎている。だから、私が「夢のような世の中だ」なんて言ったところで、理解はされないでしょう。

 もしセミリタイアしたい人は、どうすればよいのか。

 私としては、「人々から金を吸い上げる仕組み」から少しでも逃れるように知恵を使って下さい、としか言いようがありません。

 

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