藤井聡太・新棋聖の師匠、杉本八段に魅かれる
私は将棋など駒の動かし方を覚えているくらいの者であるが、藤井聡太・新棋聖についてはさすがに知っている。
また、最近はネットの情報が充実しているので、将棋の棋士にはどんな人がおり、どのような対局が行われ、誰が勝ったのか、誰が強いのか、ということは、私のような門外漢でも分かるようになっている。
そんな門外漢の私が個人的に魅かれているのが、藤井棋聖の師匠、杉本昌隆八段だ。
将棋では、50歳でも現役で活躍している人が少なくないのが、スポーツ選手などとは異なるところ。私のように年齢を重ねてきた者にとって、同年代が活躍している数少ない競技である。
例えば、杉本八段は昭和43年生まれで、私と僅か一つ違い。滅茶苦茶強いとまではいかないが、順位戦では前期にB級2組に昇級して活躍中、竜王戦では今期3組で準優勝したので、次期は2組への昇級が決定した。
ベテランになればなるほど、棋力は衰えてきて勝てなくなるのが普通なのに、年齢にしてはかなり善戦しているように見受けられるし、善戦しているとなると、なおさら応援したくなるのだ。
この善戦ぶりは、やはり藤井棋聖の活躍と無関係ではないだろう。
何と言っても、順位戦にせよ竜王戦にせよ、ここ最近、杉本八段と藤井棋聖は同じリーグで戦い、この二人がリーグのトップ争いをしているのだからすごい。
スポーツでは引退した人が現役に対して指導するのが普通だが、将棋では、師弟ともに現役であり、同じ土俵で切磋琢磨して昇級を争っている、というところに麗しさを感じる。
最近、杉本八段を取材した以下の特集記事を一気に読んだ。
- 天才を育てた師匠 杉本昌隆八段(1)「師匠にメリット…ないです」
- 天才を育てた師匠 杉本昌隆八段(2)「藤井七段、実は忘れ物多くそそっかしいです」
- 天才を育てた師匠 杉本昌隆八段(3)修行時代に大阪で一人暮らし
- 天才を育てた師匠 杉本昌隆八段(4)「引退を考えた」-杉本八段を襲った病
- 天才を育てた師匠 杉本昌隆八段(5)成長する姿を見せながら 「黙って見守る師匠でありたい」
このうち、(3)と(4)は杉本八段その人にスポットを当てている。杉本八段は一般には「藤井棋聖の師匠」という位置づけになってしまっているが、いやどうして、杉本八段にも人生があり、ドラマがある。
プロ棋士になったというだけでも天才といってよいくらいなのに、多数の天才がいるなか、結果を残していくのは並大抵ではないだろう。
私はリタイアしているから、現役で活躍している人々など、本来なら眼中にも入らないはずなのだが、にも関わらず、こういう話に感動してしまうのは何故だろう?
将棋というものに対する、彼らの姿勢の純粋さ故なのか。
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