リタイア後はまとまった時間をとれる!このことの意味は大きい
リタイアして何が良かったって、
- 労働の苦役をしなくて済む。
- まとまった時間を、自分の好きなことに充てることができる。
の2点。
今回は、2点めの「まとまった時間」について述べてみましょう。
目次
《東京都青梅市》
平日は「細切れ時間」しかとれない社会人
社会人でいると、まとまった時間はなかなか取りにくいものです。
私がリタイアする前、一日24時間中、睡眠・仕事で16時間が費やされており(平日・残業無し時)、他に家事・食事の時間もありますから、完全にフリーとなれる時間は、併せて一日4~5時間くらいでした。
この4~5時間には、夕食後の自宅での時間の他、通勤時の電車内の時間(往復)も含んでいます。私は座って通勤できていたので電車内はフリー時間にカウントしていますが、こうはいかぬ方も多いでしょう。
そして、この4~5時間を、出社時・帰宅時・夕食後に分割すると、それぞれの自由時間は各1~2時間くらいにしかなりません。このように、ぶつぶつに分断された自由時間のことを、細切れ時間と呼ぶようです。
そして、社会人が平日に得られるのは細切れ時間だけ、まとまった時間は土休日を待つしかないのです。
細切れ時間は、効率が悪い
やむを得ず、細切れ時間に自分の好きなことをやろうとするわけですが、これがなかなか効率が悪い。
細切れ時間は、活動力が低い時間帯に追いやられている
社会人は、一日のうち最も活動的な時間帯(9~18時頃)を仕事に捧げなくてはいけません。その結果、細切れ時間は、仕事前の眠い時間、仕事後の疲れている時間帯に追いやられてしまいます。
このように活動力が落ちている時間帯だと、例えば、読書をしても集中できず、結局、居眠りしたり、ネットサーフィン・テレビ視聴のような、受動的な時間潰しに走ってしまうことになります。
作業が細切れになる
ここでも読書を例に出しますが、細切れ時間しか使えないとなると、読書も細切れにしか行えなくなります。
すると、「本を読み始めてから短時間で中断する」ということを多数繰り返さざるを得ない。この場合、1回1回の読書の内容は、どうしても記憶に残りにくくなるから、次回読むときにそれまでのストーリーを思い出す作業が必要になります。前回までに50読み進めたとしても、次回は45ぐらいからの再出発を余儀なくされるわけです。
ここでは読書を例にしましたが、読書に限らず、作業が細切れになる、というのは何とも効率が悪いものです。
土休日 にはまとまった時間をとれるはずだが・・・
「それならば、土休日にまとまった時間をとって、読書などをすればいいのでは?」
という方もおられるかもしれません。確かにその通り。正論です。
でも、土日に「さぁ読もう!」という意欲が湧くかというと、なかなか湧きませんね。理由は以下の通り。
- 前日までの仕事で疲れているので、休むことを優先したくなる
- 平日に行う読書は効率が悪く(前出)、まとまった時間が散発的に現れても、効率よく読書を進める頭ができあがっていない。
こういう感じで、土日の読書も効率的に行えませんでした
リタイア後、まとまった時間がとれてから
私には、死ぬまでに読みたい本・聞きたい音楽が山ほどあるのですが、難解なものが多く含まれていて、細切れ時間を利用して消化できるようなシロモノではありません。
しかし、リタイアして、平日・休日関係なく、まとまった時間がとれるようになった途端に消化が進んでいます。リタイア前は何ヶ月もかけて読んでいたような本が、2週間くらいで読めています。しかも内容の記憶が鮮明。
まとまった時間といっても、一日中、本を読んでいるわけではありません。でも、「活動的な時間帯」に4時間くらい集中して読むと、さくさく先に進んでいくことに驚嘆しています。
まとめ
リタイアすると、自由時間が増えるのがメリットですが、これは単に量的な話だけではありません。
- これまで仕事に充てていた活動的な時間帯を、自分のために使える
- 時間がまとまっているため、作業の中断を最小限に抑えられて、効率がよい
という質的な側面、これが非常に大きいのです。
個人的な感覚でいえば、
非活動的な細切れ時間を100時間分かきあつめたところで、活動的でまとまっている30時間には及ばない
といったところでしょうか。
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