貧乏リタイアなら海外より日本が良さそう
リタイア後のライフスタイルの選択肢として、「海外生活」があります。なかでも、「物価の安い国でリッチに暮らす」というパターンはネット上でもよく見かけます。
(今はコロナで海外どころではないかもしれませんが、それは置いておきます)。
目次
《東京都八王子市》
タイで日本人が定住するのは、思ったより金がかかるらしい
次のような英語記事の翻訳を見つけました。
この記事で登場する都市は、
- ジョージタウン(マレーシア)
- ブレッド(スロベニア)
- チェンマイ(タイ)
- マサトラン(メキシコ)
- ダラット(ベトナム)
- ポポリ(イタリア)
- プエルト・プラタ(ドミニカ共和国)
であり、「物価の安い国でリッチに暮らす」という発想に基づいたものだと言えるでしょう。
特に、タイあたりはリタイア後の居住地として、話だけはよく聞くのですが、次のように、タイ居住に警鐘を鳴らす記事もあります。
この記事で挙げられている金額は、次の通り。
- 【タイ式の暮らし方場合】 合計=14350バーツ(約50225円)
- 【節約した日本人の暮らし方】 合計=28790バーツ(約100765円)
- 【そこそこの日本人の暮らし方】合計=74200バーツ(約259700円)
詳しくは記事を読んで頂ければいいですが、要約すると、
- タイはインフレが進んでいて、思ったほどには物価が安くない。
- 日本人は、適宜日本式の生活を取り入れないと、生活習慣の大きく異なるタイ国の中で暮らしていくのが困難で、そのための費用が必要になる。
- 結果、なんやかんやで月10万円くらいにはなってしまうのではないか。
ということです。
私がベトナムに行ったときに見たこと
この話には、大いに頷くことができます。
私は、(タイではないですが)ベトナムのサイゴン(ホーチミン)に研修旅行で行ったことがあり、敢えて、あまり裕福でない現地人が多数暮らす地域に入っていったことがあります。
そこに日本人観光客はほとんどいませんでした。屋台やボロ店での食事はとても安く、時には非常に美味なものもありましたが、そうでないものも多い。
街も汚くて、こういう生活環境に耐えられれば格安で生活できるでしょうが、おそらく普通の日本人が定住するには向かない。
結局、富裕層や外国人が沢山いるようなところで、割高な買い物やサービスを適宜取り入れていかなくてはならなくなる。下着を一枚買うのにもね。
ただ、そこに住んでいる人達が不幸なのか、というと、そうでもなさそうでした。街中にテーブルを置いて、皆で酒を飲んだり笛を吹いて盛り上がっている彼らを見ると、日本人一般よりも幸せそうに見えてしまいました。
そのとき私は人生観が変わりました。ちょうど、リタイアを考え始めた頃でしたね。
日本でも安く暮らせる
多分、海外にいかなくても、日本でそれなりに安く暮らせますよね。
家賃だって、郊外や地方都市なら安いのが見つかる。例えば、ある賃貸住宅サイトで次の条件で検索してみました。
- 青梅線 東側区間(立川~青梅間)の13駅
- 家賃3万以内(共益費含む)
- 駅徒歩15分以内
すると、100件ほどヒットしました。
河辺駅近くの複数の大型スーパーやドラッグストア、羽村の巨大100円ショップ等で買い物をし、足として自転車(電動ならなおgood)を準備すれば、月額10万もかからず、日本人向けに最適化された生活・食事を楽しむことができるでしょう。
多分、アジアにおける海外生活は、それなりに資金のある人が、更にコスパの良い生活をするのには向いているのでしょうが、貧乏な日本人が貧乏な生活を営むのなら、やはり日本が一番、ということになるのではないでしょうか。
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