50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

ホリエモン、コロナの件では意外に保守的に見える

 コロナの件では有名人が色々な発言をしていますが、おやっと個人的に思っているのが堀江貴文氏です。堀江氏は、今の日本社会や個人を批判的に見ていて「変わっていくべきだ」的な発言が多いように思うのですが、コロナの件では、意外に保守的なように私には見えるのです。

目次

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 《東京都青梅市(スカイツリーや西武ドームも見える)》

 

日本社会はコロナで変革期を迎えている

 新型コロナによって、「いかに日本社会は脆弱か」ということがあぶりだされています。私は、前々からこれを「黒船」と呼んでいます。

 黒船が来たからには、日本社会には何かしらの変革が求められるのは間違いないところ。しかも、

  • 最流行地が東京=日本の機能が一極集中している場所
  • 流行が続く期間も年単位という予測がある。

ということになると、そのインパクトは想像を絶するものがあります。例えるなら、中生代の終わりに地球に隕石が落下、恐竜を始め多くの生物が滅んでしまった、あの時のようです。

 今から思えば、東日本大震災のときにもっと変革しておくべきでした。でも東京に関しては、被害の大きさ・期間などが限定的であったため、喉元過ぎて熱さを忘れてしまいました。せいぜい原発政策に大きな影響を与えているくらいでしょうか。

堀江氏は集団免疫論にプライオリティを置いている

 このような事態に、堀江氏はどう考えているのか、よく分かるニュースを見つけました。

ホリエモン、ブラジル大統領の経済活動再開の訴えに賛同「まさに正論」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

この日、ブラジルのボルソナロ大統領が(中略)に「新型コロナウイルスには(国民の)70%が感染する。どうすることもできない」と発言。その上で社会の崩壊を防ぐため、「高齢者や健康に問題のある人はケアするべきだ。ただ、われわれは働かなければならない」と経済活動再開を訴えたという記事を貼り付けた堀江氏は「まさに正論」と賛同のつぶやきを書き込んだ。

 ブラジル大統領の言っていることは、急進的な集団免疫論であり、これに対して堀江氏は正論だとおっしゃっています。

 「急進的な」という形容詞をつけたのは、多くの国(日本を含むかは不明)で見られるであろう漸進的な集団免疫と区別するためです。経済を最優先とし、感染・医療対策は気持ちくらいに留めて、ガンガン人々に感染させて、さっさと集団免疫を獲得する、というくらいの意味です。

 以降、「急進的な集団免疫論」を単に「集団免疫論」と呼ぶことにします。

 そして、ここでお話したいのは「集団免疫論の是非」そのものではなくて、堀江氏が集団免疫論に賛成していることについてです。

 

 前項で述べた通り、今、世界は重大な変革期に差し掛かっています。日本社会に対する堀江氏の様々な提案が、今こそクローズアップされるべき"秋"("とき"と読みます)ではないでしょうか。

 例えば、コロナ自粛を機会に、無駄な仕事を駆逐するとか、どんどんリモート化するとか、新しいサービスが出てくるだとか、など。

  ライブドアというIT企業の社長だったのだから、逆境の中からでも、というか、逆境の中だからこそ、これを乗り切るための興味深い提案を出せる能力のある人のように思っていたのです。

 でも堀江氏から出てくるのは集団免疫論。

 個人的に、堀江氏のおっしゃることは、つべこべ言わずこれまで通りの働き方を続ければいいんだという風に捉えていますが、それは言い過ぎとしても、集団免疫論の方にプライオリティを置き過ぎてしまって、元IT企業社長として、変革期にふさわしい興味深い提案を出すことが二の次になってしまっているように見える。

 

 経済も大事、いつまでも経済を止めることはできない。それは分かる。

 だけれど、あれほど変革を訴えてきたような方が、いま現にものすごい変革期を目の前して、これといった提案を出さず、保守的になってしまっている。

 どこか残念な感じがしてしまいます。

自己責任論について

 そういえば、こんな話もありました。

ホリエモン、手取り14万の女性に「お前がおわってんだよ」 持論に賛否 (2019年10月9日) - エキサイトニュース

投稿主は「アラフォーの会社員です。主は手取り14万円です…。都内のメーカー連続12年で役職もついていますが、この給料です…。何も贅沢できない生活、日本終わってますよね?」と心情を綴りました。(中略)

そして7日、堀江さんもこの問題について自身のツイッターで言及。「日本が終わってんじゃなくて、『お前』が終わってんだよww」という辛辣なコメントを残しました。

  堀江氏一流の自己責任論によると、コロナで困っている経営者達も、このような事態に対して無策だった訳だから、テレビで不満・不安を語っている彼らに対し、「『お前』が終わってんだよww」というスタンスであってもおかしくない。

 でも、堀江氏はそのようなことは言わない。そりゃそうだと思う。それぞれに事情があるんだから、一概に自己責任だけで片付けられない。でも、それは経営者でも労働者でも同じなはず。

 結局、堀江氏は経営者側の人間なのでしょう。ご自身は気づいておられないかもしれないけど、ポジショントークということなのだろうな、集団免疫論にせよ自己責任論にせよ。

 ポジショントークが悪いと言っているのではありません。ただ、労働者側の人間が、過度に堀江氏に心酔してしまうようなことがあるとしたら、それは注意が必要かもしれませんね。

 

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