50歳で早期退職し、セミリタイア!

私セイルは50歳で早期退職、セミリタイアしました!その思いを綴ります。

客への居丈高な貼り紙のコンビニ、ブラックなものを感じる

 たまには時事問題を。

 あるコンビニ店で、人員削減に伴って客に対して居丈高な貼り紙を行ったところ、ツイッターに投稿されてバズっているのだとか。

 この記事に現れるツイートは次のもの。

 

  賛否両論あるみたいですが、私は、この貼り紙の文言を見て、極めてブラックなものを感じましたね。このコンビニがもし近所にあったとしたら、客として行かないのは勿論、店員としても働きたくはありません

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 《東京都・青梅市 [多摩川]》

 結局、しわ寄せは店員に

 最近、コンビニオーナーや店員に対する同情の声が大きくなっているし、客は神にあらず、という論調にも賛成です。

 でも、このコンビニのオーナーは、その種の同情論を悪い意味で利用しているだけで、実際には、自分のこと(あるいは自分の店が生き残ること)で頭が一杯なんでしょう。このような貼り紙をできる神経の持ち主が、「店員に優しい職場作り」を真剣に考えているとは思えません。

 というのも、本当に店員のことを考えていたら、客がセルフレジにほとんど慣れていない状態で、期限を区切って「大幅人員削減」なんてしないですよ。

 客がセルフレジでもたもたしていたら、それをカバーするのは他ならぬ店員ですよ?

 レジで遅延行為があったとして、後ろに再び並ぶように客にお願いするのも、他ならぬ店員ですよ?

 釣り銭探索が5秒を過ぎたら会計を強制的に確定させ、不快に感じた客から文句を言われるのも、他ならぬ店員ですよ?

 そもそも、こんなゴチャゴチャ書かれた貼り紙なんて、常連でも全ては把握できないし、一見なら猶更。トラブル続出は必至で、そのトラブルを解決するのも、他ならぬ店員ですよ?

 ここまでやらされるのに(しかも時間帯によってはワンオペで)、店員は「最低賃金」しかもらえないんですよ(確かに、神奈川県の最低賃金は1000円超、かなり高い方ではあるんですが)。

 貼り紙にある「店員に優しくしてください」という文言が白々しく響きます。まず、オーナー、あなた自身が店員に優しくならないでどうすんの?

オーナーにも同情すべき点はあるが・・・

 ただ、このオーナーの置かれた立場を考えると、同情すべき点もあるような気がします。

 この貼り紙の最後に書いてある通り、「近くて便利な店」(セブンイレブン?)に囲まれていて、経営がものすごく苦しいのでしょうね。だからワンオペ・最低賃金という最低限の体制にして、何とか生き残りをかけている、ということなのでしょう。

 ただ、「店がつぶれそうだ」というのなら、本来はコンビニ本部と掛け合って、例えば、

  • 店を開けてもペイしない時間帯は店を閉める
  • 店員への負荷が高い一部のサービスを取りやめる
  • セルフレジの利用率が低いなら、本部側のサポートを手厚くしてもらう。

とか、そういう方向で解決すべきなのです。

 しかし現実には、この種の話に対してコンビニ本部の腰は大層重いので、オーナーは切羽詰まって、このように居丈高な貼り紙をしてしまったものと推測します。

進むも地獄退くも地獄

 それにしても思うのは、ここまでしなくてはならないのなら、もうその店は使命を終えた、ということではないでしょうか? 近くて便利な店に囲まれているなら、その店がなくなっても、周辺がコンビニ空白地帯になる訳ではありません。

 ただ、店を畳んだ方がいいとなっても、契約期間未了なら違約金、開業時の借金が残っていたらそれをどう返済するか、オーナーは今後どうやって食べていくのか、等、問題は山積みで、色々大変みたいです。今回のケースがどうなっているのかは分かりませんが。

 進むも地獄、退くも地獄。

 でも、人手不足の日本、淘汰すべきものが淘汰されないままでいることは、それはそれで不幸です。

 

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